★4 | 『砂の器』よろしく付加された「道行き」が受難と贖罪に纏わる怨恨パワーの凝結を示現して宗教的荘厳にまで至るかの見せ場なのだが、それでも、そこを敢えて描かない原作の志が高く見えてしまう。とは言え、全篇、画面に漲る弩級の充実は本当に素晴らしい。 (けにろん) | [投票(2)] |
★2 | セリフと演技がしっくりこないのは、イメージが先行して、役者と監督が互いに独り相撲をしているのではないか。 [review] (jollyjoker) | [投票(1)] |
★4 | こういう特異な話っていうのが映画に向いているというか、大森お得意の材料なのである。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | 女にとって男は忘れ去りたい存在でありながら、男が抱え込んだ悔悟の苦痛は絶対に忘れさせたくないという矛盾。死んで詫びることが男にとって救いになってしまうことを、男もまた知っている。負の磁場が生む幸福になろうとなど思っていない男と女の無限スパイラル。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★3 | 退屈せずに観れるけど、それ以上でもそれ以下でもなく、少しもったいない感。 (あちこ) | [投票] |
★4 | 同じ吉田修一原作で作風にも通じるものがある『悪人』とどうしても比べてしまうが、やはりシチュエーションがよいのだ。プレハブ長屋、急勾配、清流と渓谷。この静謐な場に佇んで暮らす真木よう子と大西信満のリアリティ。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★3 | 予告編で肝心な部分をほのめかされているせいか、意外と普通だった。 [review] (モロッコ) | [投票] |
★4 | 真木よう子の悲しい顔が印象深い。過去と行き来する流れに不親切さを感じるし、大森の立ち位置が微妙だったりするのだが重いテーマを真面目に撮ってて好感度アップ。 88/100 (たろ) | [投票] |
★2 | 形ばかりの不幸を、型どおりに描く。意味がないとは言わないが、趣味が悪いと思う。 [review] (G31) | [投票(1)] |
★4 | いずこに居を構えても先天的に田舎者である私にとって「東京」という語が喚起するのはもっぱら「コンクリート・ジャングル」「眠らない街」「東京砂漠」「TOKIO」的な風景なのだけれども、それを裏切る渓谷のロケーションがまずよいし、「二人が流れ着いた地も結局は東京」というのもまた象徴的だ。 [review] (3819695) | [投票(2)] |