★5 | この映画には物語を語るうえで常套とされる三つの要素が存在しない。人間関係の衝突や軋轢。予想を超えるサプライズ。そして主人公の声。逆に強調されるのは、普段は聞き流している環境音。身体と身体の寡黙なコミュニケーション。暖色が強調された画調の日常風景。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(7)] |
★4 | いい映画だ。少なくとも障碍者の心の襞をここまでじっくり描いた作品もまれだと思う。そして映画は彼女(音のない日常)を通して、実は我々(会長)を映しているのだ。その双璧となす圧倒感は絶品。 (セント) | [投票(2)] |
★4 | 年間ベスト級の傑作と思う。溶明する前に、ペンの音(紙に書く音)。ファーストカットは、文机の卓上ミラーに映ったケイコ−岸井ゆきのの顔だ。縄跳びが床を打つ音。トレーニング器具の金属が軋む音。そこにミット打ちのリズミカルな音が加わる。 [review] (ゑぎ) | [投票(6)] |
★5 | お年頃で引き際かとのモヤモヤはジム会長の引退に先手を打たれリアルワールドに開放される。瞬間、茶がかった世界は色を取り戻す。行間にある情感の流れを精緻にフィルムに刻印しようとの意図が随所で鈍色の煌めきを発現。モラトリアムの終焉に寄り添う覚悟。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | 映画というのは演出の仕方によって、こんなにも登場人物たちに寄り添えるものなのか、と感嘆した。
[review] (おーい粗茶) | [投票(9)] |
★3 | 作為が目立って楽しめなかった。 [review] (ぱーこ) | [投票] |
★4 | 劇伴がないにもかかわらず豊かな音の映画でもある。そして、その音のない世界で豊かな感情をもち精一杯生きる岸井ゆきのは輝いている。 [review] (シーチキン) | [投票] |