★3 | 厚い唇のあん(河合優実)の口は、いつも半開きにみえる。彼女の存在は始終受け身で河合が意識している“芝居”はこの口元だけのように思えた。何かを訴えようにも言葉が見つからないとか、自分が置かれた境遇に呆然としているとか、そんな意思の表れではなさそうだ。
[review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★4 | 意外と素直な少女であることよ。その清らかさ故、、 [review] (セント) | [投票] |
★3 | アバンタイトルは商店街を歩く女性の後ろ姿、その仰角ショット。少し画面が揺れている。浮遊するようなカメラ。仰角バストショットになって、河合優実。この正面ショットも揺れている。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★3 | あんのことは、シャブを抜ける・母を棄てる・仕事を覚えるの3点で描き足りなく、子育ての顛末は唐突すぎ気持ちが寄り添えない。正邪と正誤の狭間で泣く稲垣・あんへの感謝を述べる早見に関しても同様。唯一佐藤の諦観だけが為し終えた者のもの。 (けにろん) | [投票(1)] |
★5 | 自己責任だけではどうにもならないことがある。われわれはわれわれの社会をどうあるべきとみなすのかを強く問いかける作品。 [review] (おーい粗茶) | [投票(4)] |
★5 | 相当に時代性の強い作品。日本全体が新型コロナ感染症によって異常な事態に陥ったことを背景にしているとはいえ、終わりの方で河合優実が見た光景は、今の社会のあり様を鋭く告発しているように思えた。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★3 | 実際の話を元に…、という、ありがちな添え書きから始まる。現実には誰も見出してやれなかった孤独に苦悩する「彼女」の背中を、演者の存在、虚構としての作品の存在を介して、私たちが垣間見る。まずは何よりも、告発というよりは、とにかくその人のその生のなりゆきそのものに寄り添おうとする、言わば墓碑としての映画だったんじゃないかと。 (鷂) | [投票(2)] |