フランシス・マクドーマンドの映画ファンのコメント
赤ちゃん泥棒(1987/米) |
どこにも常人がいない。全員ピントはずれのマヌケな奴らだ。しかし、そのドタバタぶりに、愛おしさと切なさが漂うのは、彼らがみな常人よりも幸福に対して貪欲だからだ。真摯さと紙一重のマヌケな懸命さを前に、我々は笑っているだけでは済まされない気になるのだ。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
不可逆性の無常と滑稽を語り続けるコーエンは、象徴的なショットを必ず挿入する。多くが滑稽かつ陰惨な風景(宙を飛ぶ車、死体、流血etc)。が、ここでは「(さらった)赤ちゃんがかわいくて離せなくなっちゃった」と喜びと当惑で半ベソのホリーと、不安な変てこ顔のケイジそして赤ちゃんのスリーショット。嘲笑的でも僅かに優しいのが常だが、これは優しさ全開。「頑張れ」と言っている。まずここで涙が出る。 [review] (DSCH) | [投票(1)] |