★5 | 『人情紙風船』が雨なら、本作には傑出した雪のシーンがある。幕末の退嬰的な空気が底流に湛えられていても、具現化されたのはアメリカ映画の理念そのもの。どこかバタ臭い。市之丞と宗俊がワイアット・アープとドク・ホリデイのように格好よい名コンビに見える。 (ジェリー) | [投票(3)] |
★4 | すごくゆっくり落ちてくる雪がよい。 [review] (ハム) | [投票] |
★4 | 遊びとひねりに満ちた語り口の底にある含羞。権威や強者に背を向け、世間の片隅で生きることを選んだ男たち。そんな生き方にさえ彼らは気恥ずかしさを感じてしまうらしい。 [review] (淑) | [投票(3)] |
★4 | 世間の常道から外れた宗俊(河原崎長十郎)と金子(中村翫右衛門)というはぐれ者が、無知非力ゆえに常道をはずしかける姉弟(原節子・ 市川扇升)に向ける無条件の慈しの気恥ずかしいまでの純度の高さ。これは、大人は矜持で子供を守れという山中の気概話だ。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★5 | この娯楽遺産は耳を澄ませるより目を見開いて堪能したい。日活太秦撮影所万歳。山中貞雄万歳。 [review] (町田) | [投票(7)] |
★4 | 笑いあり涙あり、ただ上手いの一言。初々しい原節子も観られる。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu) | [投票(1)] |
★5 | 傑作!やっぱり、原節子が弟をいきなりぶってから、縁側でゆっくり振り向く立ち姿までのシーンがハイライトだな。子どもの驚いた表情と帰り道の後ろ姿が挿入される。そしてとてもとても軽い綿のような雪が舞っている!あゝこれが映画だ。 (ゑぎ) | [投票(6)] |
★5 | 作り物であるが故の楽しさ溢れる娯楽映画。例えばあの雪も、大仰な芝居も、粋な台詞の数々だって、映画という作り物の中だからこそ輝くのだ。そして輝きのなんと本物なことか。若き原節子の可憐さの記憶と共に心に刻み込みたい傑作。 (ナム太郎) | [投票(2)] |