「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ三羽烏」(町田)の映画ファンのコメント
暗殺(1964/日) |
冒頭の時代背景解説、句読点としての静止画挿入、ラストの主観カメラなど配慮は行き届いてるが、台詞化された音読専門用語を残さず聞き取り物語を掌握するにはそれなりの知識が要る。綿密取材に基づく大胆仮説が決め手の司馬文学と篠田のハッタリめいた演出は相性が良く、丹波八郎・佐田竜馬・木村只三郎は其々適役。 (町田) | [投票(1)] | |
話は抜群に面白いのに、下層の出自から頂点を目指す清河(丹波哲郎)に、ストーリー展開の都合上もうけられた不可解さ以上の不気味さや豪快さ、そして哀れさが漂わない。それはきっと、篠田正浩自身の権力に対する主観が不鮮明だからだ。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
丹波哲郎の描き方にちっともカリスマ性を感じられないので、劇中おだて上げられるのが非常に気持ち悪い。また、ストップモーションの多用は全く逆効果。 (ゑぎ) | [投票(1)] | |
この作品は丹波哲郎を清河八郎役にキャスティングした時点で成功している。実体があるのかないのか分からないけどカリスマ性のある人物像は、この人以外に全く他の俳優が思い浮かばない。 (マッツァ) | [投票(1)] |