★5 | バブル終焉期のダイナミズムの残り香の中を主人公は無自覚に泳ぎ続ける。60年退廃ローマの『甘い生活』マルチェロの如くに。行き着けば僅かにせよ希望が見えるかも知れない。鄭と藤澤という新たな共闘者を得た崔の到達した都市と時代論。 (けにろん) | [投票] |
★5 | 若くもお洒落でもなんでもないのに、これほどまでに可愛らしい日本映画はそうそう無い。岸谷とルビー(+絵沢or有薗)の間に流れる幸福感を時間一杯満喫出来る。おまけに藤沢順一の良く廻るカメラと佐久間正英の温かく弾む音楽が絶妙の効果を上げて作品を「名画」足らしめてる。優歌団の主題歌も沁みる。 (町田) | [投票] |
★4 | 筑紫哲也氏曰く「在日の主人公を演じると、その男は役者として大化けする。魅力が全開する。例えば『月はどっちに出ている』の岸谷五郎、『GO』の窪塚洋介、『夜を賭けて』の山本太郎」だとか。何故なら、 [review] (Linus) | [投票(14)] |
★4 | 試行錯誤を繰り返してきた崔だが、本作は素晴らしいショットの密度が濃く、映画としての完成度も非常に高い。それを引き立てたのが見事な脚本であり、監督の意図を忠実に表現した撮影であるのは間違いないが、岸谷の初々しさもさらに好感度を上げた。 (ナム太郎) | [投票(1)] |
★4 | こんな作品が堂々と公開される日本という国は「自由」なんだね。それにしても「自由」ってのは双方にとって「痛い」。 [review] (sawa:38) | [投票(3)] |
★2 | 主演は格好つけ過ぎだし、有薗芳記ら助演のフォロー不足は無神経、途中で止める長回し他思いつきのような撮影も酷い。面白い断片は全部原作のお蔭だろう。 (寒山拾得) | [投票] |