「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
その夜の侍(2012/日) |
かなり良い。ともすれば演劇的な臭さに陥りそうな役者たちの演技を、草木の揺れや背景を通る子供や電車、長回し或いはカットを割ることで、つまり「これは映画ですよ」という出来事性を強調するカメラによって中和し得ている。終盤の雨や室内照明には相米慎二を想起した。 [review] (赤い戦車) | [投票] | |
予断を許されぬ、曰く言い難い偏執味を湛えた夢幻的展開だが、終盤の帰結に決定的に失望した。知れたことを見たいわけじゃない。諦念を経た自己回復は座りは良いが釈然としない。自壊して世界を全否定するしかないんじゃないかね、映画なら。演者は皆高度だ。 (けにろん) | [投票(6)] |