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青幻記・遠い日の母は美しく (1973/)

[Drama]
製作加藤辰次 / 成島東一郎
監督成島東一郎
脚本成島東一郎 / 平岩弓枝 / 伊藤昌輝
原作一色次郎
撮影成島東一郎
美術下石坂成典
音楽武満徹
出演田村高廣 / 賀来敦子 / 山岡久乃 / 戸浦六宏 / 小松方正 / 藤原釜足 / 原泉
あらすじ30年ぶりに稔(田村高廣)は生まれ故郷の沖永良部島を訪れた。青い空と紺碧の海、純白の珊瑚礁に囲まれた輝く島は、清楚で美しい母さわ(賀来敦子)と過ごした思い出の地だ。鹿児島の祖父(伊藤雄之助)と妾のたか(山岡久乃)の元を追われ逃げ帰るように島に戻った小学二年生の稔と母。かつての暮らした祖母(原泉)の家で出会った老人(藤原釜足)の昔し話を聞くうちに、稔の脳裏に母の姿が幻のように蘇る。その母は決して稔を抱きしめようとはしなかった。吉田喜重大島渚篠田正浩らの松竹ヌーヴェル・ヴァーグ作品を手がけた撮影監督成島東一郎の初監督作。(117分/カラー/ワイド) (ぽんしゅう)[投票]
Comments
全10 コメント>> 更新順 採点順 投票数順
★4主人公の脳裏に映る美しい母の記憶と、エメラルド色の海や島の風景が見事に溶け合っている。 切羽詰まった状況でも乱れない母の丁寧な言葉遣いが悲しくも印象的。 [review] (TOMIMORI)[投票(1)]
★411歳の時、母と一緒に劇場で観た。 美しい奄美の海が、より悲しく切ない。 良い想い出になった。 (stag-B)[投票]
★4随分以前に観た。母親役の賀来敦子の抑えた演技と美しい映像が印象に残る。 (丹下左膳)[投票]
★3船が浜辺に着くシーンから始まる。乗客が降りる。風の加減で、波止場ではなく浜で降ろすことになった、と云われる。まるで、着色したかのような水色の海。乗客の中に、主人公のミノル−新井康弘と、お母さん−賀来敦子がいる。こゝは沖永良部島。 [review] (ゑぎ)[投票(1)]
★3名撮影者が名監督とはならないことを本作も示している。思い入れがあったのか、美しく撮ろうとしすぎている。人物の感情や語りに直接関係のない風景のショットなどこんなにも必要ないだろう。時間軸の交錯のさせ方もありきたりであり、驚きが無い。 (赤い戦車)[投票]
★3ヌーヴェル・ヴァーグの名カメラマンが作ったら、ヌーヴェル・ヴァーグの殻がくっついたままでした。 [review] (甘崎庵)[投票]
★3さすがに撮影は美しい。屋内の照明は作為的に過ぎて鼻につきもするが、私には許容できる範囲。賀来敦子の舞踊をはじめとしてしつこく感じられるシーンが多いものの、「これが撮りたかったんだよ!」という想いは伝わってくる。 (3819695)[投票]
★3紺碧の海と白い砂、原色の花々の中、か細く危うげながら凛として生き方を崩さない母親(賀来敦子)の姿が切ない。幼い時期の男にとって母とは世界そのものであり、稔少年(新井康弘)にとって触れることの出来ない母とは、世界との永遠の断絶の示唆だろう。 (ぽんしゅう)[投票]
★2哀れな母親への追慕と溺愛を謳い上げるのだが、美形の賀来敦子がどうもしっくりこず、観光映画指向がこれに輪をかける。同じ主題を老いた乙羽で地味に語った『落葉樹』に随分劣るという感想。 (寒山拾得)[投票]
★2二つの時間が平行して進む嫌いなタイプの映画。時間遡行ものでリズムのよいものを見たことがない。撮影は昼が良く、夜が弱い。照明の悪さが露骨に出てしまう。ストレートに母恋を口説きたてていくべたべたの甘さが、かろうじて沖永良部島の美しい風景で薄口になっている。 (ジェリー)[投票]
Ratings
5点0人
4点4人****
3点8人********
2点4人****
1点0人
16人平均 ★3.0(* = 1)

[この映画が好きな人]

POV
オキナワ・ムービー (ささやん)[投票(17)]男もすなる脚本というもの女もしてみんとてするなり (ぽんしゅう)[投票(11)]
むかし殿山、いま柄本。 (ぽんしゅう)[投票(4)]
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