★2 | 劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE(2004/日) | 52体の「アンデッド」たちの解放による人類の危機に、仮面ライダーたちが敢然と立ち上がった1年は、最後に残った「ジョーカー」ことカリス(森本亮治)が剣崎(椿隆之)と刃をまじえた一戦で終結した。そして4年。ルポライターとしてライダーとともに過ごした日々をまとめた虎太郎(竹財輝之助)は、ふと仲間たちを思い出して彼らの足跡を追う。睦月(北条隆博)は過去を忘れるべく平凡な社会人を目指し、不器用さが災いした剣崎は清掃業者に徹するもままならない毎日だ。だが平穏は破れ、大量復活したアンデッドが街々を襲った。その時、災厄に晒される天音(石田未来)らの前に、新たな仮面ライダーたちが出現した。その正体は誰か?〔75分〕 | [投票] |
★3 | 黒いスーツを着た男(2012/仏) | 自動車工から支配人にまで出世を重ねたアル(ラファエル・ペルソナ)は、社長令嬢との結婚を控え幸福の絶頂にあった。だが、ある日彼は車で男をひとり轢いてしまう。気を動転させその場を去ったアルを、医学生ジュリエット(クロティルド・エスム)が見つめていた。急ぎ救急車を呼んだジュリエットは、被害者の妻であるヴェラ(アルタ・ドブロシ )に知る限りの事実を伝える。しかし不法滞在外国人のヴェラは、告訴する資金すら持ち合わせていなかった。そんな折、密かに病院を訪れ被害者の無事を祈ったアルの罪をジュリエットは問う。全てを奪われる危機に晒されたアルは、彼女に裏工作で作ったヴェラへの賠償金を託すのだったが、それで済む訳もなかった。〔101分〕 | [投票] |
★3 | フルートベール駅で(2013/米) | オスカー(マイケル・B・ジョーダン)は22歳。育ち盛りのタチアナ(アリアナ・ニール)のよき父親だ。しかし浮気もすればヤクも嗜むチョイワル男でもあり、そのだらしなさで女房のソフィーナ(メロニー・ディアス)を怒らせてもいた。彼女をなだめながら仕事場に車で送り届けたオスカーは、今日が母ワンダ(オクタヴィア・スペンサー)の誕生日であることを忘れず、祝福とカニ数匹を台所に贈る約束のメールを送信する。さっそく勤務先のスーパーにプレゼントを仕入れるべく向かった彼だったが、待っていたのは上司からのクビ宣告だった。それでも今日を奔走するオスカーの前に、無慈悲なる壁が立ち塞がる。ライアン・クーグラー監督の処女長編。〔85分〕 | [投票] |
★3 | アシュラ(2012/日) | 応仁の乱の渦中にある京都。狂女より生まれ、地獄のような環境のなか獣同然に育った男児(こおろぎさとみ)はある法師(北大路欣也)を襲うが、一蹴され念仏の習慣と「アシュラ」の名を与えられた。成長したアシュラ(野沢雅子)は農村にて、下人の子供たちをいたぶる地頭の息子に牙をむき、これを噛み殺す。怒り狂う地頭(玄田哲章)はアシュラを谷に追い詰めるが、谷底に落下させた時点で引きあげた。生き延び逃亡したアシュラは少女若狭(林原めぐみ)に救われ、隠れ家と食べ物を与えられる。若狭より人の情を教わり、人間に立ち返ってゆくアシュラだったが、平穏は長くは続かなかった。「人肉食」をモチーフとしたジョージ秋山の問題作を映画化。〔75分〕 | [投票] |
★2 | キャプテンハーロック(2013/日) | 「地球人はみな老いた。だが、なぜ奴だけは前に進もうとする?」青年ヤマ(三浦春馬)はある惑星に海賊船が逗留すると聞き、欠員補充に応じようとした。その船こそが、悪名を轟かす宇宙海賊ハーロック(小栗旬)のアルカディア号と知ってのことだ。副長ヤッタラン(古田新太)が船より追い落とそうとしたヤマを、乗員のひとりケイ(沢城みゆき)が救い新入りと認める。ヤマは早速、つぎの係留地である惑星トカーガでの仕事にケイとともに降り立った。この星に「次元振動弾」を撃ち込むのがその任務だったが、危機に陥ったヤマを下船したハーロック自らが救う。その頃、政府軍の長官イソラ(森川智之)はハーロックを抑え込むべく牙を研いでいた。〔115分〕 | [投票] |
★3 | HUNGER/ハンガー(2008/英=アイルランド) | 1981年。英国サッチャー政権によって捕縛されたIRAの構成員たちは、拘留された刑務所において政治犯としての処遇を求めた。その主張は聞き入れられず、幹部サンズ(ミヒャエル・ファスベンダー)はこれに抗議したが、刑務所のローアン所長(スチュアート・グレアム)らは沈黙と暴力をもって応えるのだった。ここに新入り囚人として入所したギレン(ブライアン・ミリガン)は、牢獄の壁に塗りつけられた排泄物と、先輩であるキャンベル(リーアム・マクマホン)の裸体に近い風体を見、それを抵抗行動と察する。そして、非暴力的手段として彼らとハンガーストライキに出るサンズに、モーラン神父(リーアム・カニンガム)は対話を求めてきた。〔96分〕 | [投票] |
★3 | 花と怒涛(1964/日) | 婚礼の行列より花嫁おしげ(松原智恵子)を奪い去ったときから、菊治(小林旭)は渡世人となった。そして刺客の吉村(川地民夫)より命を狙われ、さらに刑事谷岡(玉川伊佐男)にも追跡を受けるようになっていた。村田組の土方として懸命に働く今の菊治は、夜ともなれば呑み屋の二階に立ち戻り、おしげとささやかな幸福を確かめ合う。だが、村田組に妨害を働く玉井組のみならず、菊治はその正義感から村田組長(山内明)にも問題視されるに至った。そんな彼に惚れ込んだ芸者万竜(久保菜穂子)からの、また財界の大物重山(滝沢修)からの協力を得ながらも、菊治の逃げ場所は序々に狭まりゆくのだった。〔92分/スコープ〕 | [投票] |
★3 | バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち(2013/米) | 名誉と栄光を一身に受けるスターたちの定位置より20フィート(6メートル)後…そこにスターを夢見つつ、引き立て役を演じさせられるバックコーラス歌手の居場所がある。ダーレン・ラヴはエルヴィス・プレスリー、フランク・シナトラらのコーラスを起点に栄光を掴もうとしたが、プロデューサーらに翻弄され苦汁を舐めた。メリー・クレイトンはローリング・ストーンズらとの驚嘆に値するセッションを足掛かりにソロに転じたが、アルバムは全く売れなかった。'90年代以後、彼女たちの仕事場はポップス界の変容とともに狭められるが、あるいは歌に生き甲斐を見い出し、あるいは名を知られる方便として、歌うことを止めない彼女たちをカメラは追う。〔90分〕 | [投票] |
★4 | もうひとりの息子(2012/仏) | イスラエル軍大佐アロン(パスカル・エルベ)と医師オリット(エマニュエル・ドゥヴォス)の夫婦に育まれた青年ヨセフ(ジュール・シトリュク)は、ミュージシャンを目指しながらも兵役の使命を受け入れ、身体検査を受ける。その結果判ったことは、ヨセフは両親のDNAを受け継いではいないという事実だった。驚き焦燥するアロンたちは、パレスチナに居住するサイード(ハリファ・ナトゥール)とライラ(アリーン・ウマリ)の夫婦に病院で引きあわされ、お互いの息子は出生時に入れ替わった子供たちだったと知らされる。敵国の夫婦同士の張り詰めた空気のなか、サイードたちの子でパリの大学に合格したヤシン(マハディ・ザハビ)が帰国する。〔101分〕 | [投票] |
★3 | ソウルガールズ(2012/豪) | 先住民族アボリジニが市民権を得る以前のオーストラリア。居留地一の美声三姉妹が、街の喉自慢大会の舞台に立った。勝気な長女ゲイル(デボラ・メイルマン)と、ジュリー(ジェシカ・マーボイ)、シンシア(ミランダ・タプセル)の三人の歌うカントリーソングに白人聴衆は耳も貸さなかったが、司会を務めた白人ソウル男デイヴ(クリス・オダウド)は磨かれざる珠の存在を感じた。そして三人が、今しも戦争の真っ只中にあるヴェトナムの米軍キャンプで歌う、というチャンスに賭けようとしている事実を知り、デイヴは彼女らをソウルグループとして売り込むことにする。そこに白人として育てられたケイ(シャリ・セベンズ)が加わり、サファイアズは誕生する。〔98分〕 | [投票] |
★3 | 皇帝と公爵(2012/仏=ポルトガル) | 1810年。仏軍の侵攻にポルトガルは屈したかに見えたが、それは英軍将軍ウェリントン(ジョン・マルコヴィッチ)の罠であり、仏軍は一気に勢いを失った。彼らに抗しポルトガルを死守してきた連合軍の中にあって、軍曹フランシスコ(ヌヌ・ロペス)は倒れた戦友の亡骸をその妻モーリーン(ジェマイマ・ウェスト)に見せ、彼女の心の痛みを受けて愛情を募らせる。そして行方不明の妻を捜す従軍宣教師のヴィセンテ(フィリッピ・ヴァルガス)や、仏軍を逃れる傷病将校アレンカル(カルロト・コッタ)は戦場を彷徨う。本作はラウル・ルイスにより企画され製作されるべき一篇だったが、その逝去によりバレリア・サルミエントに監督を任された。〔152分〕 | [投票] |
★3 | 鉄くず拾いの物語(2013/ボスニア・ヘルツェゴビナ=仏=スロベニア=伊) | 少数民族ロマのナジフ・ムジチは、先の戦争に従軍しながら全く報奨金を貰うこともなく、仕事すら与えられず屑鉄拾いの生活を送っている。それゆえ、妻のセナダ・アリマノヴィッチにも報いられず、ふたりの娘たちにも楽しみといえばテレビくらいしか与えられなかった。ある日、セナダが出血を伴う激しい腹痛をおこし、ナジフは自動車で彼女を遠い街の病院へと移送する。その結果、セナダが身篭った三人目の子供はすでに死んでおり、それゆえの異常事態と判った。ナジフは力を振り絞った労働の対価を病院に届けるが、手術代には遙かに足りない、と病院側は彼らの依頼を拒絶する。ダニス・タノヴィッチ監督が母国の絶望的な現状を抉るセミドキュメント。〔74分〕 | [投票] |
★3 | 旅人は夢を奏でる(2012/フィンランド) | ピアニストのティモ(サムリ・エデルマン)が演奏会より帰宅してみると、見知らぬ酔っ払いがドアの前で眠っていた。彼はレオ(ヴェサ・マッティ・ロイリ)、35年ぶりに姿を見せたティモの実父であった。陽気だが傍若無人な彼にティモは切れかかるが、乗りかかった舟でふたりドライブに出かけることに。しかしそれは、予期せぬ人生の旅であった。存在も知らなかった腹違いの姉ミンナ(マリ・ペランコスキ)、認知症の祖母のもとを転々と渡りゆき、騒動のなかで次第に息子の心は父に寄り添う。だが、レオの頼みで自分の前妻ティーア(イリーナ・ビョークルンド)を訪ねるティモを置いて、レオは最後に出会うべき人物のもとに向かうのだった。〔115分/スコープ〕 | [投票] |
★3 | 殺人者を消せ(1964/日) | 平穏無事なニッポンにおさらばし、傭兵となって海外の戦場に身を躍らせようとした早川(石原裕次郎)は呆気なく密航罪で投獄された。そんな彼に面会を求めた男、佐竹(小池朝雄)は安心して外国に渡航できる代償として、早川にとある倉庫会社の若社長になりすまし、一ヶ月を過ごしてほしいと求める。渋々承諾した早川を待っていたのは彼の正体を疑う婚約者の百合(十朱幸代)と、そして会社乗っ取りを目論む沖専務(高松英郎)以下の上層幹部たちだった。幹部たちはすでに社長一族の3人を暗殺、その次男に化けた早川の命をも狙って牙を研いでいたのだ。だが、危機を摺り抜ける早川の前で幹部たちは謎の惨死を遂げてゆく。真相はいずこに!?〔94分/スコープ〕 | [投票] |
★2 | 銀座旋風児 黒幕は誰だ(1959/日) | 銀座旋風児こと二階堂卓也(小林旭)は、日本開拓公団の汚職を追って神戸に向かっていた。彼の乗った列車から逃亡を図った男、加川(雪丘恵介)は殺し屋にとどめを刺されるところを卓也に助けられ、精巧なニセ札を作らされていた印刷工としての身の上を告白する。卓也は東京に舞い戻ると、疑っていた公団理事長の腰林(安部徹)の身辺を洗うべく、協力者である飲み屋のお春(南風夕子)を料亭「きらく」に潜入させる。果たして腰林は「黒幕」とともに闇の事業の密約を交わしていた。卓也は助手の政(宍戸錠)や明子(浅丘ルリ子)とともに動き出すが、同時に獄中の加川に危機が忍び寄っていた。マイトガイシリーズ第2作。(73分/スコープ) | [投票] |
★3 | 素ッ裸の年令(1959/日) | サブ(藤巻三郎)は高校進学を目指す真面目な少年だったが、理解なく貧しい環境にあって不良たちの一団におさまっていた。バイクを駆ってカツアゲを働き、米軍基地の片隅にある旧兵舎を根城に、リーダーの健(赤木圭一郎)のもと分け前を分配しあう彼ら。サブはそんな生きかたに疑念を持たなかったが、健は新聞記者(高原駿雄)に部下たちの武勇談をバラし、興味本位の記事を書かせて収入を得ていた。それでも、何も知らないサブは姉貴分の陽子(堀恭子)に思いを寄せ、ささくれ立った心をクズ拾いの爺さん(左卜全)の話に癒されるのだった。そしてある日、仲間が100万円の危険物運びの仕事を引き受け、健はトラックのハンドルを握る。〔白黒/54分〕 | [投票] |
★2 | 関東破門状(1971/日) | 浜野組の若衆頭を務めた寺田(渡哲也)は、義理により叔父貴分を殺害し破門状を下された。だがその命を、長野をまとめる兄貴分・中桐(佐藤慶)に拾われ客人として迎えられる。そして元寺田組の鉱二(郷えい治)ら子分、寺田の恩人の妹・玲子(丘みつ子)らは中桐の資金提供でスナックを経営、堅気として働くようになった。一方、寺田の恨みを買った総長代理・長谷川(山本麟一)は彼を早々に始末すべく、中桐と敵対する神崎(曽根晴美)を使って陰に陽に挑発を重ねる。資金の借用書を金融会社より奪い、スナックを脅迫する神崎の前に寺田は立ち塞がる。中桐もまた長谷川の計画と知りつつ挙兵するのだった。関東シリーズ第3作。〔85分/ワイド〕 [more] | [投票] |
★2 | 波涛を越える渡り鳥(1961/日) | 幼い頃東南アジアで兄と生き別れた、渡り鳥こと滝伸次(小林旭)。そんな彼を南国に呼び寄せたのは、眼前で貿易商・松本(小高雄二)を襲った香港のギャング、ジェラール(藤村有弘)が落とした兄が持つはずのネックレスだった。狙われた松本の持つ地図の謎を暴くべく、滝はバンコクへ飛ぶ。そこに待つ松本の妹・則子(浅丘ルリ子)とともに、事件の核心に踏み入ろうとする滝だったが、執拗にジェラールは妨害を働く。さらに百発百中の腕前ながら人命を奪うことを嫌うガンマン、ラオスの虎(宍戸錠)も立ち塞がる。そして虎の情婦サーヤ(白木マリ)は、彼に纏わるある謎を隠していた。東南アジア・ロケを敢行した渡り鳥シリーズ第6作。〔79分〕 | [投票] |
★4 | ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013/米) | 高速道路上を徒歩で歩き、はるかネブラスカまで向かおうとした老人ウディ(ブルース・ダーン)。息子デイヴィッド(ウィル・フォート)に語られたその行動の理由は、そこの雑誌社から届いた「百万ドルを進呈する」とのインチキDMであった。母ケイト(ジューン・スクィッブ)は父の信じやすい悪癖を嘆き、デイヴィッドに彼を止めてくれと懇願するが、その思い込みの激しさを止める術などはなく、父子の自動車旅行は幕をあけた。その途上、ウディの故郷ホーソーンに立ち寄ったふたりだったが、口止めも虚しくウディは昔馴染みのエド(ステイシー・キーチ)らに賞金の話を洩らし、小さな町は「百万長者ウディ」の噂で沸き返るのだった。〔115分/白黒〕 | [投票] |
★4 | それでも夜は明ける(2013/米) | 19世紀。ニューヨークの自由黒人ソロモン(キウェテル・イジョフォー)はヴァイオリニストとしての名声と妻子に恵まれ、なに不自由なく暮らしていた。そんな彼にワシントンでの演奏の話が舞い込むが、それは興業師の罠であり、眠っているあいだに奴隷制が現存する南部へと運ばれる。鞭打ちで奴隷の心得を叩き込まれたソロモンは、農園主フォード(ベネディクト・カンバーバッチ)に買われることで奴隷としての第一歩を踏み出すに至った。聡明なソロモンはフォードに寵愛されるが、大工ティビッツ(ポール・ダノ)に憎まれ縛り首にされかかる。彼に殺される前にと、フォードはソロモンを大地主エップス(ミヒャエル・ファスベンダー)に転売するのだった。〔134分〕 | [投票] |