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水那岐さんのあらすじ: 更新順

★2狂熱の季節(1960/日)スリを働いて鑑別所に収監された明(川地民夫)は、仲間の勝(郷えい治)とともに娑婆に戻り、盗んだ自動車で街に繰り出した。途中で同じく仲間のパンパン、ユキ(千代侑子)と合流した明たちは、彼らの罪を密告した新聞記者柏木(長門裕之)を車で撥ね、一緒にいた女性画家文子(松本典子)を攫って海にむかい、思う存分陵辱する。そして悪びれることもなく無法とジャズへの耽溺の日々に戻った明の前に、ある日文子が現われ、妊娠とそれを意に介さない柏木の愛の不変への恐怖を語る。だが一向に耳を貸さない明に対し、彼女は柏木を「汚してほしい」と懇願するのだった。明に頼まれたユキは柏木を誘惑し、彼の胸の中に入ってゆく。〔75分/スコープ〕[投票]
★4泣かせるぜ(1965/日)輸送船「白河丸」の船長山路(大坂志郎)は、航海士の白石(渡哲也)を伴って船員確保のためボロ船黒潮丸を訪れた。だが、移乗斡旋の話に船員たちはうなずくものの、肝心の黒潮丸船長である響(石原裕次郎)は背を向けるのだった。響の無礼なセリフに白石は激昂し、彼に殴りかかるが船員の一撃で昏倒、バーのマダム千加(浅丘ルリ子)に介抱される。話によれば千加は響の恋人であり、響はもともと航海士であったが、その資格を奪われたのだという。黒潮丸は港を出るが謎の事故によって炎上、響はギアに挟まれた船員の腕を切断してでも命を救わざるを得なかった。やむなく彼は山路の斡旋を受け、悪い噂をはらんで白河丸は出航する。〔93分/スコープ〕[投票]
★3海と大陸(2011/伊=仏)地中海に浮かぶ小島。青年フィリッポ(フィリッポ・プチッロ)は、祖父である昔かたぎの老漁夫エルネスト(ミンモ・クティッキオ)とともに魚とりを続けていた。その旧態依然とした暮らしに辟易したフィリッポの母ジュリエッタ(ドナテッラ・フィノッキアーロ)は、バカンスの季節のみ自宅に観光客を滞在させることにし、さっそくマウラ(マルティーナ・コデカーザ)ら3人の客に部屋を提供する。一方、海の生活を捨てられないエルネストらは漁に出てゆくが、沖合いでアフリカからの難民が乗った小船を発見し、警察に連絡した。しかしエルネストは義侠心から、妊婦である難民サラ(ティムニット・T)らを家に連れ帰る。それが問題の始まりだった。〔93分〕[投票]
★4故郷よ(2011/仏=ウクライナ=ポーランド=独)1986年、チェルノブイリに程近い街プリピャチに雨が降った。花嫁アーニャ(オルガ・キュリレンコ)は消防夫ピョートル(ニキータ・エムシャノフ)との結婚式を遊園地で盛大に行なったが、そこに森林火災の報告が届き花婿は急行せねばならなくなった。その頃原発技師のアレクセイ(アンジェイ・ヒラ)もまたただならぬ事故の勃発に気づき、妻子を避難させて消息を絶った。世にいうチェルノブイリ原発事故だ。そして10年の歳月が流れる。ピョートルとの再会を果たせなかったアーニャはプリピャチに留まり、ツアーガイドを続けていた。またアレクセイの息子ヴァレリー(イリヤ・イオシフォフ)は父の影を追い、再びこの街に降り立つ。〔108分/ヴィスタ〕[投票]
★3赤いカラスと幽霊船(1989/日)自分の弱気さゆえに、いつも仲間たちに自信いっぱいの行動を見せられない少年タクヤ(山本耕史)。彼とその妹・エミ(戸恒恵理子)の前に、あるとき航路を外れた天空を駆ける幽霊船が不時着する。その乗組員である赤いカラス(声:広川太一郎)はタクヤの前に降り立ち、遭難した船を救ってほしいと懇願する。何をしていいのか判らないタクヤに、病床にある船長(宍戸錠)が説明するには、夢を持つ者が操舵するこの船をあやつり、港に導くことができるのは子供であるタクヤだけなのだ。だが、舵を手放したタクヤは船を砂漠の中央に赴かせてしまう。彼はそこに母親の姿を認め、その影を追う。そこはタクヤの心の風景だった。〔61分/ヴィスタ〕[投票]
★3霧子のタンゴ(1963/日)千代(松原智恵子)は老いた祖父(松本克平)の暮らしを助けるためにも、ナイトクラブのクロークを毎夜続けていた。彼女を愛しく思うコックの菊川(山内賢)だったが、恋を知らない千代の前では友人に甘んじていた。ある日、菊川の友人でブルジョワ育ちの俊一(小杉勇)が、千代に預けたコートに入った大金がない、と騒ぐ。千代は知らないと言い張り、姉の多恵(南田洋子)も菊川も役に立とうと助言を惜しまなかったが、彼女はついに店を追われる。だが、俊一の父(清水将夫)は彼女の冤罪を知って経営する会社に迎え、俊一も千代に詫び、沸き起こる思いをぶつけるのだった。そして、俊一と千代のキスを菊川は目撃し愕然とする。〔86分/白黒/スコープ〕[投票]
★3東京市街戦(1967/日)敗戦後の焼け跡で、傍若無人の限りを尽くす三国人組織・青竜会の李(小池朝雄)は、娼婦のトキを慰み者にして惨殺したが、日本に彼を裁く法律はなかった。数日後、トキが面倒を見ていた孤児たちのボロ家を訪れた男(渡哲也)がいた。彼をトキの弟・健太郎と見た平松組のひとり娘・あや(松原智恵子)は、野外マーケットに魔手を伸ばす悪党を追い出す男の腕にその思いを深め、力を借りたいと願い出る。父の組長(佐々木孝丸)も同意するものの、古株の幹部である政(宍戸錠)らは高見の見物に出るのだった。男は健太郎と皆に呼ばれながら平和裏にマーケットを運営するが、青竜会の陰謀は進み、組長は刺客・高(米倉斉加年)に狙われる。〔89分/スコープ〕[投票]
★3男の世界(1971/日)夕子という女を殺し監獄に送られていた白石(内田良平)が娑婆に出た頃、外国を転々としていた夕子の恋人・紺野(石原裕次郎)が帰国した。ジョニー(チコ・ローランド)の爪弾く懐かしいメロディと、昔馴染みの刑事(宍戸錠)の警告に迎えられた紺野だったが、彼は白石への復讐心など持たないと答え、出会った素寒貧の若者たち、修(沖雅也)と伸子(鳥居恵子)の夢を叶えることに没入するのだった。だが白石の弟分である窪田(三田村元)は、制する白石に従わず紺野を狙撃する。掠り傷で済んだ紺野だったが、その事件に出くわした修は軽率にも窪田への恐喝に走る。逆に捕えられた修と伸子を案じ、紺野は白石の提示した交換劇に乗った。〔82分/ヴィスタ〕[投票]
★2ヒッチコック(2012/米)60歳を迎え、『北北西に進路を取れ』で絶賛を送られたヒッチコック(アンソニー・ホプキンス)だったが、その心中は次回作をどうするかで一杯であった。早速秘書のペニー(トニ・コレット)に新作にふさわしい作品を探させたヒッチは、精神を病んだ犯人による連続猟奇殺人事件を小説化した『サイコ』に出会い、心底それに惚れ込む。誰よりも役立つブレインである妻のアルマ(ヘレン・ミレン)はこの作品に難色を示したものの、夫の深い情熱と新しいアイディアに惹かれ、協力を誓った。だが、映画会社を束ねるバーニー(リチャード・ポートナウ)は出資できないと言い放つ。ヒッチはアルマに、家を売っても『サイコ』を撮る決意を語るのだった。〔99分/スコープ〕[投票]
★4ホーリー・モーターズ(2012/仏=独)その日もオスカー(ドゥニ・ラヴァン)は、家族に見送られリムジンに乗り込んだ。彼を待ち受けているのは山積する仕事であり、リムジンを運転するセリーヌ(エディット・スコブ)は予定ファイルをオスカーに提示する。ある時はオスカーは腰の曲がった老婆となり、人々に物乞いをした。ある時はアニメーションに投影するアクションを演じる男となり、女と怪しく腰をくねらせた。ある時は怪人と化して行く先々の男女に襲いかかり、写真家の前にいたモデル(エヴァ・メンデス)を略奪した。ある時は父親として、車上の娘(ジャンヌ・ディソン)を叱責した…すべては見えざる何者かのためなのか。レオス・カラックス監督13年ぶりの新作長編。〔115分〕[投票]
★2劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE(2006/日)1999年、地球に巨大隕石が直撃し、海は枯渇して地上もまた荒れ果てた。廃墟にはワームと呼ばれる異星生命体が跋扈し、彼らを駆逐すべく特殊警察組織ゼクトが誕生した。だが彼らによる平和も束の間、ゼクトと新生組織ネオゼクトの対立が激化して戦乱は拡大した…そして7年後。2組織は依然抗争のうちにあったが、その双方に腕を売ろうという風来坊、天道総司(水嶋ヒロ)が現われる。尊大な態度にゼクトの戦士である加賀美(佐藤祐基)は疑念を抱くが、天道はゼクトに内通しつつネオゼクトに転がり込むのだった。その間にも加賀美は「天空の梯子計画」なるゼクトの地球再生計画に身を捧げんとする。それには恋人ひより(里中唯)の命が懸かっていた。〔66分〕[投票]
★4非行少女ヨーコ(1966/日)故郷の仲間であったタケシ(荒木一郎)を頼って家出した少女、ヨーコ(緑魔子)。彼女は卑屈で自分にだけ先輩面をするタケシを嫌い、デザイナー浅井(岡田英次)に誘われるままについてゆくが、彼もまた着飾ったヨーコを陵辱したいだけの俗人であった。「つまんない」と彼を一蹴したヨーコは、偶然ボウリング場で出会ったハルミ(城野ゆき)に不良仲間を紹介される。オネエっぽいナロン(石橋蓮司)ら仲間たちは彼女を歓迎し、睡眠薬ゲームを教えた。たちまちその魅力に取りつかれるヨーコは、モダンジャズと幻覚に溺れてゆく。そんな毎日のなか、仲間たちの中のオクテな予備校生ジロウ(谷隼人)が彼女を勇気を振り絞り自宅に誘う。〔84分/スコープ〕[投票]
★4HIGHLANDER ハイランダー ―ディレクターズカット版―(2008/米)廃都と化したNYに、復讐鬼がひとり辿り着く。襲う怪人を前に凶刃を閃かす男、その名はコリン(小栗旬)。「ハイランダー」と呼ばれる不老不死の剣士だ。敵の懸賞金を受け取る彼は、愛想なく酒場に向かって壁際に座す。酒を舐め続けるコリンに、一人の女、ダリア(朴[王路]美)が話しかける。そんなものよりあんたに大切なのは私だと…。その言葉は、コリンに二千年前恋人のモーヤ(日野由利加)が言った台詞そのものだった。彼らの国を蹂躙したローマ帝国将軍、マルカス(山寺宏一)は彼女を磔刑にし、コリンの前に無残な姿を晒したのだ。同じく不死のマルカスを滅ぼす使命にコリンの血はたぎる。●解説に日本版キャストあり〔96分/ヴィスタ/カラー〕 [more][投票]
★3ある兵士の賭け(1970/日)1960年。神奈川県座間の米軍キャンプから、ふたりの男が九州の別府に向けて歩き出した。米軍大尉アレン(デール・ロバートソン)と、付き従う一兵卒ディクソン(フランク・シナトラJr.)だ。二週間で目的地にたどり着けるか否かを米軍将兵に賭けさせた上で、収益金を別府にある孤児園・白菊寮に寄付するという彼らの美談に日本中が沸いた。だが、報道カメラマンの北林(石原裕次郎)はその偽善性に疑問を抱く。かつて彼が従軍した朝鮮戦争の最前線において、アレンは無辜の夫婦を射殺し、夫婦の息子を孤児にしたのだ。そんな男にサンタクロース役など似つかわしいものか…。憎悪を隠し、北林は白菊寮の寮母・山田(新珠三千代)を訪ねる。〔136分〕[投票]
★4アルバート氏の人生(2011/英=アイルランド=仏=米)アイルランドの老舗ホテル。長年にわたってここに勤務するウェイター、アルバート(グレン・クローズ)は「気のつく男」として信頼される存在だった。だが、ホテルの内部塗装を任されたヒューバート(ジャネット・マクティア)をアルバートの部屋に寝させよ、との命令が秘密を暴かせた。アルバートは男装した女性だったのだ。自分の秘密を明かし彼女と友人になったヒューバートの帰宅とともに、ボイラーマンとしてジョー(アーロン・ジョンソン)がホテルに入り、その魅力にウェイトレスのヘレン(ミア・ワシコウスカ)も惹かれてゆく。一方、ヒューバートに教えられ自分の人生に目覚めたアルバートは、ある目的でヘレンを外出に誘うのだった。〔113分/スコープ〕[投票]
★2RIVER(2011/日)電機オタクの恋人・健治を秋葉原の殺傷事件で失ったひかり(蓮佛美沙子)は、ずっと現実から自分を護り引きこもり生活を送っていた。だが、母親(根岸季衣)や級友(尾高杏奈)とのふれあいの中で立ち直り、健治との思い出の残る秋葉原に出かけ、彼の足跡を辿っていた。そこで出逢うさまざまな人々…自殺志願者のような青年(柄本時生)、メイド喫茶のスカウトマン(田口トモロヲ)、写真家(中村麻美)らとの交流の中、彼らの生きる現実を改めて見つめなおそうとの気持ちがひかりを訪れる。そして架線下に住む浮浪者青年・祐二(小林ユウキチ)は、健治を知っているとひかりに打ち明ける。祐二は故郷を棄ててきた男だった。〔89分/カラー/HD〕[投票]
★4天下を取る(1960/日)東洋物産の新入社員就任式後、人事係長(益田喜頓)は目を離したすきに社長の椅子にどっかと座った男に仰天する。彼こそは大門(石原裕次郎)、天下をとると公言してはばからない問題児だ。大目玉をくらった大門は、同期の亀村(長門裕之)にその本気を問われ、「天下人には参謀が必要」と頭脳役を買ってでられた。一方、係長の娘・沢子(北原三枝)は父親に大門を監視しろと命じられ、すっかり彼にイカレ気分で尾行するのだった。大門はさっそく社長が出入りする銀座のバーに向かい、並み居る財界の男たちの前でホステスのユリ子(中原早苗)に膝枕をさせ、顔と度胸を売る作戦に出る。そんな彼は鉄鋼部部長(藤村有弘)の嗜虐心を刺激した。〔90分/スコープ〕[投票]
★4偽りなき者(2012/デンマーク)元教師のルーカス(マッツ・ミケルセン)はときどき仲間と鹿狩りに出かけながら、普段はグレテ園長(スーセ・ウォルド)のもと、幼稚園で子供たちの遊び相手となっていた。私生活では離婚間もない彼だが、息子のマルクス(ラセ・フォーゲルストラム)とはできるだけ良い関係を保ちつつ、恋人ナディア(アレクサンドラ・ラパポルト)とも交際を深めようとしていた。そんな中、狩猟仲間のテオ(トマス・ボー・ラーセン)の娘である園児クララ(アニカ・ヴィタコプ)が、贈り物を受け取らないルーカスに腹を立て、彼が性的な悪戯をしたととれる告げ口をグレテにした。一言が波紋を呼び、小さな町の中でルーカスは変質者に仕立てあげられる。〔115分/スコープ〕[投票]
★4魔女と呼ばれた少女(2012/カナダ)内乱果てることなきコンゴ。少女コモナ(ラシェル・ムワンザ)は12歳にして、グレート・タイガー(ミジンガ・ムウィンガ)率いる反政府ゲリラ団に両親殺害を強いられて一員に加えられる。その時から彼女の前に、両親をはじめとする亡霊たちが現われるようになり、その言葉が襲い来る危機を回避させた。そんな不思議な力で魔女と呼ばれるようになった彼女に、恋心を抱く少年兵マジシャン(セルジュ・カニンダ)は優しく接するが、力により重宝されながらいずれは棄てられる彼女の運命を慮り、ともに脱走するのだった。そしてマジシャンとコモナは結婚し、肉屋の叔父(ラルフ・プロスペール)に迎えられ平穏な生活を得るが、それは一時の事だった。〔90分/ヴィスタ〕[投票]
★3抜き射ちの竜 拳銃の歌(1964/日)水原興行の幹部が次々に凶弾に倒れた。警察は銃弾一発で倒すやり口から抜き射ちの竜(高橋英樹)の仕業と勘繰ったが、彼を知る前田刑事(菅井一郎)は「堅気になった筈だ」と庇うのだった。言葉どおり銃を棄てダムで働いていた竜は、偶然に駅で弟分の健次(谷隼人)と出会い見失うとともに、彼を連れていた女をやくざから救う。健次のアパートに向かった竜を待ち受けていたのは、コルトのジョー(宍戸錠)の罠であり、殺人犯の濡れ衣を着せられた竜は前田の口添えで救われた。ジョーは竜の鉄拳一発で借りを返したとし、健次の傍にいた黒木組の令嬢・梨江(山本陽子)と再会させる。彼女の裏には黒木・水原に対抗する三津田組の影があった。〔92分/スコープ〕[投票]