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水那岐さんのあらすじ: 点数順

★4アクト・オブ・キリング(2012/デンマーク=インドネシア=ノルウェー=英)アンワル・コンゴは、誰憚ることなきインドネシアきっての「プレマン(やくざ)」だ。1965年の政情不安期に、彼と部下たちは「国を蝕む」共産主義者や華僑たちを殺戮し、一躍この国の英雄に祭り上げられた。そんなアンワルに、当時の虐殺を今一度再現する映画を創りたい、との話を映画監督ジョシュア・オッペンハイマーが持ちかけた。この国の未来のため、アンワルは陽気なデブ幹部ヘルマン・コトらに誘いをかけ、あの時代のトレスを試みる。M・ブランドーやA・パチーノに憧れたハリウッド党のアンワルにとって、その映画は「野蛮な」アカどもをぶち殺してゆくエンタメ志向の大作になるはずだった。だが、その信念は彼自らの意識により変容してゆく。〔121分〕[投票]
★4もうひとりの息子(2012/仏)イスラエル軍大佐アロン(パスカル・エルベ)と医師オリット(エマニュエル・ドゥヴォス)の夫婦に育まれた青年ヨセフ(ジュール・シトリュク)は、ミュージシャンを目指しながらも兵役の使命を受け入れ、身体検査を受ける。その結果判ったことは、ヨセフは両親のDNAを受け継いではいないという事実だった。驚き焦燥するアロンたちは、パレスチナに居住するサイード(ハリファ・ナトゥール)とライラ(アリーン・ウマリ)の夫婦に病院で引きあわされ、お互いの息子は出生時に入れ替わった子供たちだったと知らされる。敵国の夫婦同士の張り詰めた空気のなか、サイードたちの子でパリの大学に合格したヤシン(マハディ・ザハビ)が帰国する。〔101分〕[投票]
★4ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013/米)高速道路上を徒歩で歩き、はるかネブラスカまで向かおうとした老人ウディ(ブルース・ダーン)。息子デイヴィッド(ウィル・フォート)に語られたその行動の理由は、そこの雑誌社から届いた「百万ドルを進呈する」とのインチキDMであった。母ケイト(ジューン・スクィッブ)は父の信じやすい悪癖を嘆き、デイヴィッドに彼を止めてくれと懇願するが、その思い込みの激しさを止める術などはなく、父子の自動車旅行は幕をあけた。その途上、ウディの故郷ホーソーンに立ち寄ったふたりだったが、口止めも虚しくウディは昔馴染みのエド(ステイシー・キーチ)らに賞金の話を洩らし、小さな町は「百万長者ウディ」の噂で沸き返るのだった。〔115分/白黒〕[投票]
★4それでも夜は明ける(2013/米)19世紀。ニューヨークの自由黒人ソロモン(キウェテル・イジョフォー)はヴァイオリニストとしての名声と妻子に恵まれ、なに不自由なく暮らしていた。そんな彼にワシントンでの演奏の話が舞い込むが、それは興業師の罠であり、眠っているあいだに奴隷制が現存する南部へと運ばれる。鞭打ちで奴隷の心得を叩き込まれたソロモンは、農園主フォード(ベネディクト・カンバーバッチ)に買われることで奴隷としての第一歩を踏み出すに至った。聡明なソロモンはフォードに寵愛されるが、大工ティビッツ(ポール・ダノ)に憎まれ縛り首にされかかる。彼に殺される前にと、フォードはソロモンを大地主エップス(ミヒャエル・ファスベンダー)に転売するのだった。〔134分〕[投票]
★4母の身終い(2012/仏)トラック運転手のアラン(ヴァンサン・ランドン)は密輸容疑で投獄された。出獄後も彼にはつまらぬ仕事しか与えられず、実家で母のイヴェット(エレーヌ・ヴァンサン)と口喧嘩を繰り返す毎日をおくっていた。そんな折、アランは母の箪笥に入った書類を見る。それは末期ガンを抱えたイヴェットの、尊厳死の誘いに承諾する証書だった。怒って母に容赦ない罵言を浴びせたアランは、隣人のラルエット(オリヴィエ・ペリエ)の家に居候させてもらう。アランの心の傷は、意気投合した女クレメンス(エマニュエル・セニエ)と愛し合うも、今の身の上を訊かれて激昂、喧嘩別れするほど深かった。だが帰宅した彼は、母の決意が揺るぎないものと知る。〔108分/ヴィスタ〕[投票]
★4大学の暴れん坊(1959/日)大学のホープ竜崎(赤木圭一郎)はスポーツ万能だったが手加減を知らず、柔道部の練習試合で先輩の人見(梅野泰靖)に再起不能の重傷を負わせてしまった。竜崎を可愛がっている田口(葉山良二)は人見とその妹の智恵子(芦川いづみ)に詫びるとともに、竜崎に道場以外での一切の暴力を禁じるのだった。だが柔道と就職の道を一度に奪われた人見は絶望に打ち沈み、毎夜の酒に溺れてゆく。そして人見の同輩で竜崎を敵視する法元(内田良平)は、大学を離れ身を投じた暴力団で人見を焚きつけ復讐を促す。一方竜崎は、世話になっているカレー屋が暴力団の露骨な地上げ工作に悩んでいるのを知る。その報せに、法律事務所に勤務する田口が動き出した。〔スコープ/79分〕[投票]
★4第1回 欽ちゃんのシネマジャック 「きっと来るさ」(1993/日)野原の真ん中にしつらえたボロ舞台。その日、午後4時に子供たちだけの「きんちゃん劇団」の舞台が開演する。リーダー(萩本欽一)のもと、演者(白井晃)たちも練習に余念がない。だが用意が整い、空腹をアンパンで満たすメンバーを「誰も見にこないのではないか」との不安が襲う。リーダーは「きっと来るさ」と気休めを口にするが、誰も来ぬままに時計の針は4時をさした。打ち沈むメンバーに、みそっかすの女の子(高泉淳子)がゆっくりと近づき、掌のなかにあるものを見せる。それこそは…?〔15分/ヴィスタ〕[投票]
★4地底の歌(1956/日)女学生花子(香月美奈子)は、伊豆組組長の娘トキ子(美多川光子)に連れられて見学した入れ墨屋で、吉田組のダイヤモンドの冬(石原裕次郎)と出会い恋仲になる。だが、伊豆組の三下である鉄(高品格)の欲深さで、彼女は人買いに売り飛ばされてしまった。鉄の行動を詫びるために冬の自宅を訪れた伊豆組の鶴田(名和宏)は、そこでかつてイカサマ賭博を鶴田に暴かれた、冬の姉である辰子(山根寿子)に再会する。彼女への恋を拒絶された理由は、辰子がおかる八(菅井一郎)というイカサマ師の妻であるためだが、鶴田は諦めず彼女のもとへ日参する。そんな折、冬が鉄を刺したとの知らせが鶴田の耳に入った。〔89分/白黒/スタンダード〕[投票]
★4泣かせるぜ(1965/日)輸送船「白河丸」の船長山路(大坂志郎)は、航海士の白石(渡哲也)を伴って船員確保のためボロ船黒潮丸を訪れた。だが、移乗斡旋の話に船員たちはうなずくものの、肝心の黒潮丸船長である響(石原裕次郎)は背を向けるのだった。響の無礼なセリフに白石は激昂し、彼に殴りかかるが船員の一撃で昏倒、バーのマダム千加(浅丘ルリ子)に介抱される。話によれば千加は響の恋人であり、響はもともと航海士であったが、その資格を奪われたのだという。黒潮丸は港を出るが謎の事故によって炎上、響はギアに挟まれた船員の腕を切断してでも命を救わざるを得なかった。やむなく彼は山路の斡旋を受け、悪い噂をはらんで白河丸は出航する。〔93分/スコープ〕[投票]
★4故郷よ(2011/仏=ウクライナ=ポーランド=独)1986年、チェルノブイリに程近い街プリピャチに雨が降った。花嫁アーニャ(オルガ・キュリレンコ)は消防夫ピョートル(ニキータ・エムシャノフ)との結婚式を遊園地で盛大に行なったが、そこに森林火災の報告が届き花婿は急行せねばならなくなった。その頃原発技師のアレクセイ(アンジェイ・ヒラ)もまたただならぬ事故の勃発に気づき、妻子を避難させて消息を絶った。世にいうチェルノブイリ原発事故だ。そして10年の歳月が流れる。ピョートルとの再会を果たせなかったアーニャはプリピャチに留まり、ツアーガイドを続けていた。またアレクセイの息子ヴァレリー(イリヤ・イオシフォフ)は父の影を追い、再びこの街に降り立つ。〔108分/ヴィスタ〕[投票]
★4ホーリー・モーターズ(2012/仏=独)その日もオスカー(ドゥニ・ラヴァン)は、家族に見送られリムジンに乗り込んだ。彼を待ち受けているのは山積する仕事であり、リムジンを運転するセリーヌ(エディット・スコブ)は予定ファイルをオスカーに提示する。ある時はオスカーは腰の曲がった老婆となり、人々に物乞いをした。ある時はアニメーションに投影するアクションを演じる男となり、女と怪しく腰をくねらせた。ある時は怪人と化して行く先々の男女に襲いかかり、写真家の前にいたモデル(エヴァ・メンデス)を略奪した。ある時は父親として、車上の娘(ジャンヌ・ディソン)を叱責した…すべては見えざる何者かのためなのか。レオス・カラックス監督13年ぶりの新作長編。〔115分〕[投票]
★4非行少女ヨーコ(1966/日)故郷の仲間であったタケシ(荒木一郎)を頼って家出した少女、ヨーコ(緑魔子)。彼女は卑屈で自分にだけ先輩面をするタケシを嫌い、デザイナー浅井(岡田英次)に誘われるままについてゆくが、彼もまた着飾ったヨーコを陵辱したいだけの俗人であった。「つまんない」と彼を一蹴したヨーコは、偶然ボウリング場で出会ったハルミ(城野ゆき)に不良仲間を紹介される。オネエっぽいナロン(石橋蓮司)ら仲間たちは彼女を歓迎し、睡眠薬ゲームを教えた。たちまちその魅力に取りつかれるヨーコは、モダンジャズと幻覚に溺れてゆく。そんな毎日のなか、仲間たちの中のオクテな予備校生ジロウ(谷隼人)が彼女を勇気を振り絞り自宅に誘う。〔84分/スコープ〕[投票]
★4HIGHLANDER ハイランダー ―ディレクターズカット版―(2008/米)廃都と化したNYに、復讐鬼がひとり辿り着く。襲う怪人を前に凶刃を閃かす男、その名はコリン(小栗旬)。「ハイランダー」と呼ばれる不老不死の剣士だ。敵の懸賞金を受け取る彼は、愛想なく酒場に向かって壁際に座す。酒を舐め続けるコリンに、一人の女、ダリア(朴[王路]美)が話しかける。そんなものよりあんたに大切なのは私だと…。その言葉は、コリンに二千年前恋人のモーヤ(日野由利加)が言った台詞そのものだった。彼らの国を蹂躙したローマ帝国将軍、マルカス(山寺宏一)は彼女を磔刑にし、コリンの前に無残な姿を晒したのだ。同じく不死のマルカスを滅ぼす使命にコリンの血はたぎる。●解説に日本版キャストあり〔96分/ヴィスタ/カラー〕 [more][投票]
★4アルバート氏の人生(2011/英=アイルランド=仏=米)アイルランドの老舗ホテル。長年にわたってここに勤務するウェイター、アルバート(グレン・クローズ)は「気のつく男」として信頼される存在だった。だが、ホテルの内部塗装を任されたヒューバート(ジャネット・マクティア)をアルバートの部屋に寝させよ、との命令が秘密を暴かせた。アルバートは男装した女性だったのだ。自分の秘密を明かし彼女と友人になったヒューバートの帰宅とともに、ボイラーマンとしてジョー(アーロン・ジョンソン)がホテルに入り、その魅力にウェイトレスのヘレン(ミア・ワシコウスカ)も惹かれてゆく。一方、ヒューバートに教えられ自分の人生に目覚めたアルバートは、ある目的でヘレンを外出に誘うのだった。〔113分/スコープ〕[投票]
★4天下を取る(1960/日)東洋物産の新入社員就任式後、人事係長(益田喜頓)は目を離したすきに社長の椅子にどっかと座った男に仰天する。彼こそは大門(石原裕次郎)、天下をとると公言してはばからない問題児だ。大目玉をくらった大門は、同期の亀村(長門裕之)にその本気を問われ、「天下人には参謀が必要」と頭脳役を買ってでられた。一方、係長の娘・沢子(北原三枝)は父親に大門を監視しろと命じられ、すっかり彼にイカレ気分で尾行するのだった。大門はさっそく社長が出入りする銀座のバーに向かい、並み居る財界の男たちの前でホステスのユリ子(中原早苗)に膝枕をさせ、顔と度胸を売る作戦に出る。そんな彼は鉄鋼部部長(藤村有弘)の嗜虐心を刺激した。〔90分/スコープ〕[投票]
★4偽りなき者(2012/デンマーク)元教師のルーカス(マッツ・ミケルセン)はときどき仲間と鹿狩りに出かけながら、普段はグレテ園長(スーセ・ウォルド)のもと、幼稚園で子供たちの遊び相手となっていた。私生活では離婚間もない彼だが、息子のマルクス(ラセ・フォーゲルストラム)とはできるだけ良い関係を保ちつつ、恋人ナディア(アレクサンドラ・ラパポルト)とも交際を深めようとしていた。そんな中、狩猟仲間のテオ(トマス・ボー・ラーセン)の娘である園児クララ(アニカ・ヴィタコプ)が、贈り物を受け取らないルーカスに腹を立て、彼が性的な悪戯をしたととれる告げ口をグレテにした。一言が波紋を呼び、小さな町の中でルーカスは変質者に仕立てあげられる。〔115分/スコープ〕[投票]
★4魔女と呼ばれた少女(2012/カナダ)内乱果てることなきコンゴ。少女コモナ(ラシェル・ムワンザ)は12歳にして、グレート・タイガー(ミジンガ・ムウィンガ)率いる反政府ゲリラ団に両親殺害を強いられて一員に加えられる。その時から彼女の前に、両親をはじめとする亡霊たちが現われるようになり、その言葉が襲い来る危機を回避させた。そんな不思議な力で魔女と呼ばれるようになった彼女に、恋心を抱く少年兵マジシャン(セルジュ・カニンダ)は優しく接するが、力により重宝されながらいずれは棄てられる彼女の運命を慮り、ともに脱走するのだった。そしてマジシャンとコモナは結婚し、肉屋の叔父(ラルフ・プロスペール)に迎えられ平穏な生活を得るが、それは一時の事だった。〔90分/ヴィスタ〕[投票]
★4機動戦士ガンダムUC episode6 宇宙(そら)と地球(ほし)と(2013/日)偽装軍艦ガランシェールと作戦を共にしたネェル・アーガマを訝しんだ友軍艦が包囲したとき、彼らをフロンタル(池田秀一)以下アンジェロ(柿原徹也)らネオジオン親衛隊が救った。ここに至って、バナージ(内山昂輝)は自らが「鍵」を握る「ラプラスの箱」の存在する座標軸をミネバ(藤村歩)に伝える。しかし親衛隊は暴力的に艦を制圧、反抗するネェル・アーガマ乗組員に銃口を向けた。騒然とするブリッジでオットー艦長(内田直哉)はフロンタルの真意を問う。それに応え、シャアの理想を受け継ぐ男はおのれの求めるものが何であるかを語るのだった。そして、ビスト財団の意を汲むリディ(浪川大輔)は妄執のままに彼らを急襲する。〔59分/ヴィスタ〕[投票]
★4思秋期(2010/英)ジョセフ(ピーター・ミュラン)は荒れていた。妻を失い、その気にもならず愛犬を殺してしまった彼には、若者に当り散らすより気晴らしはなかったのだ。乱行の末に、自分に怯えながらジョセフはチャリティショップに飛び込んで身を隠した。世話好きな店主ハンナ(オリヴィア・コールマン)は彼のために祈りを捧げるが、ジョセフは偽善者と冷笑してそこを出、若者たちに袋叩きにされるのだった。だが不思議にハンナが気になるジョセフは店を次の日も訪れ、子のない彼女を嗤う。子種がなく粗暴な夫ジェームス(エディ・マーサン)を持つ身のハンナはジョセフを締め出すが、今また夫の暴力を前に、次第にジョセフの不器用な思いを受け入れてゆく。〔98分/スコープ〕[投票]
★4あの日 あの時 愛の記憶(2011/独)夫ダニエル(デヴィッド・ラッシュ)と娘とともに何不自由なく暮らすハンナ(ダグマー・マンツェル)は、ふとしたことからかつて掛け替えのない存在だったトマシュ(レヒ・マツキェヴィッチュ)がポーランドに生きていることを知る。…第二次大戦中、ユダヤ娘のハンナ(アリス・ドワイル)は収容所でポーランド人思想犯トマシュ(マテウス・ダミエッキ)と恋におち、ともに策を考じて脱走を図った。だが、成功して我が家に戻ったトマシュらを待っていたのは、母ステファニア(スザンヌ・ローター)の冷淡な対応だった。ハンナを疫病神と嫌悪する彼女のもとを離れ、ふたりは兄チェスワフ(アドリアン・トポル)宅へ向かう。〔111分/スコープ〕[投票]