★0 | レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989/フィンランド=スウェーデン) | ツンドラの大地に男たちが夢を求めて楽器を手にした。「すかす、そんなド田舎でミューズゥシャンの成功は無理だっぺよ」「んだ、オラ達よ、アメリガ行っでぐるから、見でてよ」←そんな会話はあるはずないが。 レニグラ連中、故郷の曲はお手の物だがさすがアメリカ人には「田舎臭ぇよ、マジ?」と痛い仕打ち。ここはバンドで上手いメシを食いたいマネージャーマッティ・ペロンパーは「ロケンロールだっつーの!練習しろ!」とレニグラ連中に渇を入れる。メキシコでの仕事のために長旅をする羽目になったが。長い道中どうするよ?フィンランドの英雄レニングラード・カーボーイズを一躍全世界に名を広めた一作であり、代表作だっぺ。 | [投票(1)] |
★0 | 微熱少年(1987/日) | 大作詞家松本隆の本格的小説(自伝風。でもそんな青春した奴いるの?)映画化。村上春樹「ノルウェーの森」っぽくてうっそぉー、ホント? カッコイイ60年代ロックな日常&ハイソ青年のマブイ青春切ない系あめりかん・ぐらふてー。斎藤隆治←斉藤由貴の実の弟、似てる?、は年上の美女と「東京タワー」が眺められる!部屋で餌食になる。僕のハートは彼女に夢中さ! でも年下の僕よりイカス!吉田拓郎のものになっちゃうんだね...がーん。君を思い出にしたくないよー!そうこうしてると、念願の「ビートルズ来日公演」の2枚のチケット...君と行きたいんだ!どうなる?青春? ところで関口誠人ってどんな役だったっけ? [more] | [投票(1)] |
★0 | 蜘蛛女のキス(1985/米=ブラジル) | 軍事政権下ファシズムが支配し、言論の自由は弾圧されていた南米某国。2人の男が同室でそれぞれの「罪」でくさいメシ生活に。反体制活動家・バレンティーノ・ラウル・ジュリアは黙秘を続け当局から睨まれている。ホモセクシャルのモリ−ナウィリアム・ハートは退屈紛れに大好きな「反ナチス悲恋映画」を語って、戦いに挫折したバレンティーノの慰めとなり、男二人の間に奇妙な心の交流が芽生えるが、...どんな交流なんだ?!アルゼンチンの作家マヌエル・プイグのベスト・セラー小説をブラジルのへクトール・バベンコが映画化。獄中密室劇に魅惑的な回想シーンが絡まり美しい作品とした。 [more] | [投票(1)] |
★0 | ムーラン・ルージュ(2001/豪=米) | モンパルナスで芸術が熱く語られていた古き良き芸術の都19世紀末パリを舞台に、ナイト・クラブ「ムーラン・ルージュ」に貧しき文学青年クリスチャンユアン・マクレガーが身分を偽り、友人画家(!)ロートレックと仲間たちとお忍びで入り込む。そこはまさに夢か、天国か?と思われる程のお楽しみとスパンコール眩しいカンカンの踊り子達がスカートをまくり上げての大狂乱の極楽。 女優志願のクラブの高級娼婦であるサティーンニコール・キッドマンが空中ブランコに乗り「今宵のお相手」を探すが、彼女のハートを射止めたのは金持ち輩ではなく貧乏作家クリスチャンだった... | [投票(1)] |
★0 | カメレオンマン(1983/米) | 激動の米国1920年代、世にも奇妙なゼリグ,ウッディ・アレンという特殊変身人間が発見、マスコミをもにぎわす一大騒動&社会現象に。その特色は世にも希で「周囲の人間に同化してしまう」というまさに「カメレオン」人間。彼の周囲へ同化性質は異常の域を超え、人種、言語、体質、思想..全てに同化してしまうのだ。そこへ精神分析医ユードラ博士ミア・ファローが愛情ある救いの手を差しのべるが...。正味70分程度のドキュメンタリー形式。実在の著名知識人がゼリグを回想して分析してます。未見の方、友人に「これ観たよ面白かった♪」と知ったふりしたら!レッツ!レンタル!! | [投票(1)] |
★0 | クライング・ゲーム(1992/英) | この映画にあらすじなどない。というか、私はIRAに口止めされてしまいましたので(笑)。フォレスト・ウィティカー演じる黒人英国兵士がIRAの人質としてさらわれる。見張り番はファーガススティーブン・レイがタイム・リミットまで時間を共にするが...「俺の恋人にマルガリータを」や、「カエルとサソリ」のたとえ話が物語を貫く。あなたはカエル?か、それともサソリなのか? 人間の血管をもえぐる真実が...えぐられる。同名タイトル曲「クライング・ゲーム」が魂をえぐる。
| [投票(1)] |
★0 | クレイマー、クレイマー(1979/米) | 公開当時大変な反響を呼び、その年のオスカーをかっさらった話題作。NY仕事人間テッドは家庭を顧みず、家には眠りに帰るだけ。子供のために仕事を辞めて専業主婦に収まっていた妻ジョアンナは「何のために生きているのか分からない」と荷物を抱えて家を出ていく。 7才の息子ベンジーと二人きりになったテッドは家事と仕事の両立に悪戦苦闘の日々を送らざろう得なくなる。が、そんな日々にも慣れてきた頃、妻からの連絡が入る。なんと息子を返して欲しいと。かつて連れ添った夫婦がタイトルが示すとおり「争う」のである。 | [投票(1)] |
★0 | 誘う女(1995/米) | 短大卒の若き美女ニコール・キッドマンは激しい上昇志向を内に秘めながら、田舎町でイタリア料理屋の跡継ぎ息子マット・ディロンと恋に落ちて結婚。しかし妻になった彼女の上昇志向はハネムーン旅行で運命に火を付ける。そう、あこがれのテレビ局に入社成功! お天気お姉さんの座をゲットする。が、これだけでは彼女の野望はとどまるわけはなかった。名もなき地方局から...ステップするにはと、地元の高校に押しかけて取材活動なるものを始めるが....結末はいかに。米国で1991年に実際に起きた殺人事件を元に映画化。キッドマンのなりふり構わぬあばずれ女のなりきりぶりが話題に。 | [投票(1)] |
★0 | ピンク・フラミンゴ(1972/米) | カルト映画の巨匠ジョン・ウォーターズの記念すべき大出世作品。
世界一お下劣な人間ディバインは有名になりすぎたためエディス・マッセイらファミリー共にトレイラーハウスを隠れ家としてボルティモア郊外にひっそり?暮らしていた。
そんなディバインの有名ぶりを妬んだ、これまたお下劣犯罪者夫婦ミンク・ストールとデビット・ロチャリーが「世界一お下劣」の名誉を奪回すべく、ディバインらに宣戦布告をしたが...
ラストシーンもさることながら、これでもか、これでもかのお下品・お下劣満載カルト映画の金字塔。 倒産寸前だった映画会社「ニューライン・シネマ」をこれ一本で救ったという、いわくつきの作品でもある。 | [投票(1)] |
★0 | モンスター(2003/米=独) | 実在した全米初の女性連続殺人犯であり死刑執行を受けた元売春婦アイリーン・ウォーノスの”その日々”を克明に追う。主演は本作で数々の賞レースを総なめした美人女優シャーリーズ・セロン。13キロの大増量&超ブス特殊メイクと渾身の演技は”ハリウッド一の美貌の主”セロンの片鱗も見せつけない。彼女と行動を共にするレズビアン恋人役をクリスティーナ・リッチが演じる。
[more] | [投票] |
★0 | 二十歳の恋(1962/日=独=仏=ポーランド=伊) | その当時を代表する5人の監督による異色青春オムニバス。1作目はトリュフォーによる”アントワーヌ・ドワネル”シリーズの超短編。2作目R・ロッセリーニ、パパの七光りでこの短編に参加。なんて事ない三角関係を描写。3作目はゲー、都知事石原による「青春の過ち」映画。浮きまくる映像と題材。必見だ。4作目ドイツ編M・オフュルスによる映像綺麗。妊娠させてしまった男の根性映画。そして5作目アンジェイ・ワイダ作品。ふー、これがラストにして傑作。動物園で熊にちょっかいを出した女を心優しい男が救い出すが・・・その後の心のすれ違いを見事に描写。というオムニバス全盛期の奇妙な取合わせをご覧下さい。 | [投票] |
★0 | 華氏911(2004/米) | 前作『ボウリング・フォー・コロンバイン』でオスカー受賞。作品は大ヒット。一躍左派の時の人となったマイケル・ムーアの次なるターゲットは? 911テロの実行犯と目されるビン・ラディンじゃあない。誰? そう、世界一の超大国"アメリカ"大統領J・W・ブッシュである。大量破壊兵器は? イラク攻撃とフセイン逮捕してもWTC爆破テロの犯人は?? そんな素朴な疑問を世界中の人々が抱いている今、たった一人の巨漢がユーモアを身にまとい問題の本質を追う。「なぜ911テロ犯人捕まえないの? どうして?」 かくしてムーアの世紀の大追跡が始まった。この作品がそのカラクリを明かす。否、明かされるのか? [more] | [投票] |
★0 | アメリカ帝国の滅亡(1986/カナダ) | 04年度オスカー外国語映画賞受賞作『みなさん、さようなら』は続編だった・・・。およそ18年前の正編が!ここに。カナダ・ケベック州の湖畔の別荘に男達が魚のパイの御馳走作りに勤しみながらあーだこーだのセックス談話。方や女性陣はマシーン・プール・サウナ・ジャグジーでエクササイズしながらのこれまたセックス話で談笑状態。そして皆が集う夜のディナー・・・。それぞれの思惑が迷いが入り交じりながら、さあ語り合おうじゃないか...卓上論の本音の本音の本音まで! そして待ち受ける衝撃までも。ドゥニ・アルカン監督の一筋縄ではいかない、知的文化人達の矛盾と悩める姿を美しいモントリオールの自然と共に映し出す。 | [投票] |
★0 | ポリエステル(1981/米) | 今をときめく映画会社「ニューライン」が昔ジョン・ウォーターズ監督作品で儲けを出していた事。しかもこんな馬鹿馬鹿しいギミック(オドラマカード)に精を出していた事を考えれば古くさいバカメロドラマにお付き合いできるというもの。話は簡単。夫がエロ映画専門シアター経営で裕福な妻ディバインは2人のバカ娘息子との平穏な日々だったのに・・・襲いかかる不幸・不幸・・・ああ、不幸! 『渡る世間』なんて辛気くさい不幸! 匂い立つ不幸を共に必殺10種類の香り番号付きオドラマ!を手に取るがいい! 古典派メロドラマの振りして馬鹿っぷり際だつその出来映えに呆れ返って欲しい。それこそジョン・ウォーターズの意図するところ。常連イデス・マッセイ遺作である。 | [投票] |
★0 | ラヴィ・ド・ボエーム(1992/仏=伊=スウェーデン=フィンランド) | プッチーニのオペラ「ボ・エーム」にアキ・カウリスマキ激怒! 原作者H・ミュルジェールのオリジナル台無し! でアキ監督版「ボヘミアンの生活」が制作された。 ボヘミアン集う19世紀?パリを舞台に画家で東欧移民(だから訛っているのぉー)マッティ・ペロンパー はさすが芸術の都パリ!だからいきなり芸術家たちと意気投合! なんでお前はフランス語喋りながら奥手なのか? 大変無口だが心通じ合う恋人ミミイブリヌ・ディディとフランスパンをかじり、幸せなときを育み、アキ監督が尊敬するトリフォー作品の常連ジャン=ピエール・レオがパトロンになって、芸術家達のこれからも安泰になると思っていたら・・・世間の風は芸術家には冷たいもの。巨匠ジャン・ルノアールの影響が色濃いアキ・おフランス異色作。ラストには日本人の度肝を抜くあの曲が流れます。 [more] | [投票] |
★0 | セックスと嘘とビデオテープ(1989/米) | 一見平凡で裕福な暮らしをしている夫婦、専業主婦のアン・アンディ・マクダウェルと弁護士の夫ジョン・ピーター・ギャラガー。 しかしアンはどうにもならない社会問題で頭を抱えてセラピスト漬け。 方や夫ジョンはアンの自由奔放な妹ローラ・サン・ジャコモとの関係を密かに楽しんでいた。そんなある日、ジョンの大学時代の親友グレアムジェームズ・スペイダーが10年ぶりに姿を表し、あろうことか、3人の関係の中に入り込んできた...。 これまた10年ぶり!に大舞台に復活のソダバーグ監督、若干26才での89年度カンヌグランプリ受賞作品である。 [more] | [投票] |
★0 | ミスター・グッドバーを探して(1977/米) | 1970年代のNY 昼間は誠実なる聾唖学校の教師ダイアン・キートンが孤独の人生に耐えきれず、夜の酒場で真実の愛を夜な夜な求め歩く様をじっとり描き出す。米国の影が観る者の胸にずっしり。孤独な大人達の昼の顔、そして夜の顔。 ....若き日のリチャード・ギアのジゴロぶりが拝めます。 | [投票] |
★0 | 私の中のもうひとりの私(1988/米) | とあるNYが舞台。 50才を過ぎた哲学科の大学教授ジーナ・ローランズは論文を書くために1年間の休暇と、書斎用のアパートメントを借りる。ふと気付けば空気口を通じて隣りのセラピストの声が気になり始める。そして完璧なキャリアと満足な人生だったはずの日々を静かに振り返る...。 前作『セプテンバー』の傲慢な母親役のオファーを蹴って(ジーナは自分にはこの役には向かないと判断したらしい)再度、アレン監督による熱烈なラブコールに応えて本作品に参加。50才代のキャリアを持つ女性をまさに好演。本当に本当に彼女の内面を愛する男は?彼女の偽善を見抜く作家をジーン・ハックマンがロマンティックに演じる | [投票] |
★0 | ジョンとメリー(1969/米) | 恋人のいない若者にとって週末を誰と過ごすか?とても重要な問題。 偶然なことからジョンダスティン・ホフマンとメリーミア・ファローがNYの酒場で出会い、一夜を共にしてしまう。翌朝、二人はお互いに語り合いながら、言葉の裏に張り付いた「過去」や「自分の姿」を見つめ直す。巧みに回想シーンやら、想像した記憶の映像を盛り込み若い男女の心理を描く。アクションからロマンス作品までこなす職人監督ピーター・イエーツ異色作。 クインシージョーンズの音楽が何とも透明感あふれる空気を作り出して今観ても色あせないボーイ・ミーツ・ガール作品。 | [投票] |
★0 | 草原の輝き(1961/米) | 1920年代の世界恐慌前の米国 牧場主の息子パッドウォーレン・ベイティと貧しい家庭育ちの娘ディニーナタリー・ウッドは同じ高校に通い、相思相愛の仲だった。誰からみてもお似合いの二人。けれどもディニーは彼との関係をプラトニックなものとしてキス止まり。そんな関係に行き詰まったパッドは思わぬ事からディニーを傷つけてしまい...そして時が流れて世界恐慌の中で二人は再会するが...。本作でウォーレン・ベイティ映画デビュー。子役上がりで小娘役だけだったナタリー・ウッドが一気に演技派としても名を挙げるきっかけとなった一品。ワーズワースの詞のフレーズがタイトルともなり観客にとっても忘れがたいものとなった。 | [投票] |