3819695さんのコメント: 更新順
ウォレスとグルミット チーズ・ホリデー(1989/英) | チーズでできた月。サイドブレーキのついたロケット。スキーを楽しむコイン投入式ロボ。現実らしさなんぞは問題ではない。愛すべき荒唐無稽をいかに魅力的に具体化するか、映画の命はそこにかかっている。 | [投票(1)] | |
大人の見る絵本 生れてはみたけれど(1932/日) | 本人たちにとっては大問題でも客観的に見れば日常生活の些事に過ぎない事柄を描きながら、「人生の真理」とまで呼んでしまいたくなる何ものかを観客に感取させてしまう作劇術は、すでにここにおいて完成している。ああ、それにしても列車を登場させないと気が済まない小津! [review] | [投票(6)] | |
今宵、フィッツジェラルド劇場で(2006/米) | 音楽がプレイされるたびに、魔法のかかった時間が流れ始める。すべてが嘘のように愛おしい。 [review] | [投票(2)] | |
ピクシーズ ラウド・クァイエット・ラウド(2006/米) | ドキュメンタリ映画としては格別優れていると思わないが、ピクシーズの楽曲・演奏がすばらしいことは云うまでもない。 [review] | [投票] | |
東京の合唱(1931/日) | 喜劇作家小津の本領発揮。小津のサイレント作品ではいちばん好きかもしれない。 [review] | [投票(2)] | |
大日本人(2007/日) | 擬似ドキュメンタリという形式を選択したことはきわめて賢明。狡猾と云ってもよいほど。 [review] | [投票(8)] | |
オレゴン魂(1975/米) | ジョン・ウェインとキャサリン・ヘプバーンの共演は確かに楽しいが、私は『勇気ある追跡』のほうが好み。端的に云って、こちらは工夫が足りないと思う。映画がウェインとヘプバーンに頼り切っている。さすがウェイン&ヘプバーン! とも云えるけど。 | [投票] | |
淑女と髯(1931/日) | 岡田時彦の独壇場。パンか何かをむしゃむしゃ食っているだけでも画面を支配してしまっている。髯面のままで挑む面接のシーンはまるで『我輩はカモである』の鏡のギャグ。ばかばかしい! | [投票] | |
ボルベール 帰郷(2006/スペイン) | とても贅沢な映画。 [review] | [投票(14)] | |
勇気ある追跡(1969/米) | キム・ダービーが実に魅力的に撮られている。ジョン・ウェインのアイパッチは似合ってるんだか似合ってないんだかよく分からないがなんとなく愉快にさせられるし、ヘビ穴の使い方もよい。中国人やねこの存在もウェインのキャラクタを立体的に語ることに貢献している。 | [投票] | |
その夜の妻(1930/日) | なめらかな美しさを湛えた、現存する小津作品の中では最初の傑作。小津はこの時点ですでに世界最高の映画作家と呼ばれるに足るポテンシャルを見せている。 [review] | [投票(3)] | |
エルビス オン・ステージ(1970/米) | エルヴィス・プレスリーが「映画」に相応しい肉体性の持ち主であり、その存在感だけで映画が成立してしまうのは当然だとしても、撮影もなかなかすばらしいじゃないか。と思ってクレジットを確認すると、なんと撮影はルシアン・バラード! [review] | [投票(1)] | |
落第はしたけれど(1930/日) | 突出したものこそ見出し難いとは云え、斎藤達雄と田中絹代が出ていて悪い映画に仕上がるはずがない。優しさと厳しさに満ちた語りは実に小津らしいが、画面設計に関しても後年の小津の萌芽が認められる。 | [投票] | |
ツォツィ(2005/英=南アフリカ) | おそらくこの監督は音に関心がないのだろう。音の演出がいいかげんだ。しかし画はなかなか見せてくれる。 [review] | [投票(3)] | |
フレンチ・カンカン(1955/仏) | 号泣必至の大傑作。奥行きのある画面での大らかかつ鮮やかなドラマの語りと人物のさばきはルノワールの名人芸。だが、あまりの名人芸ぶりに「へっ、確かに巧みなのは認めるが、それがどうした!」と反感を覚える天邪鬼もいるかもしれない。しかし……。 [review] | [投票(2)] | |
朗かに歩め(1930/日) | この作品にも「求職」が描かれてますね。ほとんど脈絡を欠いた形で行われる与太者たちのダンス的な同一の身振りは、その唐突さにおいて、たとえば『はなればなれに』を想起させる。だがその身振りも完全な同調性の獲得には至っておらず、ちょっといいかげん。 | [投票] | |
突貫小僧(1929/日) | 斎藤達雄の顔芸に爆笑。それにしても突貫小僧はなぜ眼鏡をかけているのだろうか。腕白坊主に眼鏡という取り合わせを思いつくのは意外とむつかしいと思う。 | [投票(1)] | |
バベル(2006/仏=米=メキシコ) | 全面的にダメとは云わないけれども、小賢しい映画。 [review] | [投票(3)] | |
リトル・ミス・サンシャイン(2006/米) | 家族揃って黄色いミニバスを押す、という運動が物語を転がしていく。身体性と物語の全的な連関という意味において、正しくアクション映画だ。 [review] | [投票(5)] | |
ストレンジャー(1946/米) | 影を見ているだけでまったく飽きることがない。影こそが映画だというウェルズの確信が窺える。 [review] | [投票(3)] |