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クワドラASさんのコメント: 更新順

★4スイミング・プール(2003/仏=英)自由奔放でピチピチプッチンプリンな若い女に嫉妬する、キーボードを叩く指の皺がなんとも年季を感じさせる初老の女。中盤迄の、若さに圧倒される女の寂しさ満開且つ繊細な描写の数々。第三者的に見る男の俺としては興味深かった。でも結果的には、難解なミステリーじゃなくてもよかったからもっと現実的な若と老の行く末を見たかった、かな。[投票(3)]
★4隠された記憶(2005/仏=オーストリア=独=伊)「隠された」どころか「隠されすぎ」な感もあるが、BGM一切無しの定点観測的映像表現を筆頭に、唐突に訪れるショッキングな画・全編に流れる不穏な空気・・・。そして思春期の子供に宿される不可解な意識、それでいて多分真っ当な審美眼も。そこは決して大人が踏み入ることが出来ない領域なのかもしれない。つーか「集音マイク誰か〜っ!」[投票]
★3アース(2007/独=英)「地球を守らなくては」という壮大な使命感は湧かないが、白熊・アフリカ象・マッコウクジラたちの純粋なる親子の絆にちょっぴり嫉妬。“赤ちゃんポスト”なる本末転倒なシステムを生み出さなければならない我々人間が敵うはずもない。本能オンリーな彼らに対し、我々は雑念が邪魔をする。動物の保身と人間の保身の違いを痛感させられた。[投票]
★2KT(2002/日=韓国)史実に迫る前に、まず映画である以上70年代前半の雰囲気作りをしっかりしてもらいたい。度々映されるケンメリ以外今と変わらない空気感。そこに出てる人間だけが当時の鬱屈感(俺はよく知らないが)を発散させてるもんだから、なんか作品として歪に見える。演出のタルさ・メロドラマ風の音楽といい、この監督に政治サスペンスは不向きではないか。[投票]
★528日後...(2002/オランダ=英=米)明らかにロメロの終末ゾンビ観を受け継ぎながら、御大の専売特許である密室・籠城ものからロードムービー仕立ての形を採り、音楽・映像面でも上手い具合に利いたブリティシュテイストが功を奏し単なる模倣に終わらず独自性を獲得していると思う。絶望的状況の中でも、あくまで“HELLO”に拘る前向きっぷりにシビれる。 [review][投票(1)]
★428週後...(2007/英=スペイン)「28日後...」にあった独特の英国的哀愁感が薄まり、ハリウッド寄りの押せ押せサバイバルホラーに仕上がってる。ゾンビ映画史上稀に見る阿鼻叫喚のハザード地帯を、地上では臨場感溢れっ放しの手持ちカメラ・上空からは一歩引いて多彩な俯瞰ショットという2つの視点で効果的に捉える。ゲームっぽくて前作より味はないが、激烈にパワーアップしてる。 [review][投票(6)]
★3探偵物語(2007/日)スベりっ放しのギャグとタメの無い緩々な展開に高得点はつけられないが、2点以下もつける気にはなれない。狙ってるギャグやくだらなさと、連続猟奇殺人という凄惨で重い題材。この二つがいつまで経っても全く相容れない。で、その果てに生まれた失笑もんのクライマックス〜エンディング。何故にそう来る!?(でも結構好きだったりする)[投票]
★4ゼブラーマン(2003/日)本作は特撮ヒーローものにではなく、あくまで哀川翔の主演100本記念を尊重する事が大前提にあるわけで、まあ、一種のお祭りだったんだと思う。自分も仮面ライダーから始まる70年代ちょっぴり苦悩系変身ヒーローにどっぷり浸かった幼少期を過ごしてきたが、本作に対しては肯定派だ。 [review][投票]
★4顔(1999/日)妹殺し・母の病死・そして阪神大震災までをも主人公の自己再生におけるターニングポイントにしてしまう監督の心意気。自転車・水泳・お化粧・処女喪失・恋心とあまりにも遅咲きな主人公のこの世の春が、指名手配という厳冬と隣りあわせな不安感。その巡り合わせの末に主人公が選んだ道は力強く、そして監督の人に向ける優しい眼差しを感じた。[投票(2)]
★3RUSH!(2001/日)いくらコメディと言えども学芸会ノリの演技ではイマイチ乗ってけない。でも“親”日本プロレス系マッチョの見かけによらないフレンドリーなキャラ造形はGood!意味不明のバンジージャンプに何を感じろと言うのか…いや、そこはスルーしてもいいんだろう。うん、きっとそうだ。物語の収束を軽やかにすり抜けていったラストは好印象。[投票]
★3実録・安藤昇侠道〈アウトロー〉伝 烈火(2002/日)血に染まったファインダー越しのヒットマンや中国女とのずぶ濡れダブルデート等、随所に“らしさ”も見られるが、話的には「荒ぶる魂たち」と同系列でいくら竹内力が猛獣化したところでこちらはメンタル面の深みが描ききれてない為イマイチか。と思ってたら…後半は一気呵成で面白い。ビジネスライクなヒットマン2人の茶目っ気がいいね。[投票(1)]
★3DEAD OR ALIVE FINAL(2001/日)このシリーズの特徴として言えるのは、オープニングがそれぞれ味があって良いってことか。本作もワケ分からんモノクロ特撮フィルムに始まりすんなり激未来な世界観を受け手に納得させてしまう。だが、そこからがだいぶ退屈な展開。ブレランもどきはいいとしても、主役2人の戦闘シーン(結構いい)以外にキレが無い。ラストも1に及ばず。[投票]
★3DEAD OR ALIVE2・逃亡者(2000/日)ん〜惜しい。1の敵対関係からうって変わって幼馴染という設定、しかも四国?のどこか海沿いの田舎の。竹内・哀川・遠藤という強力3人組の母校グラウンドにおけるノスタルジックなお遊びは、今ある新宿の血生臭さと上手く対比させている。非常にいいシーンだね。作風としてはシリーズ中1番好きだが、“ワクチン”はやや偽善臭が残る。[投票]
★3着信アリ(2003/日)廃病院におけるビックリハウス的なこけおどし戦法はそれはそれで刹那的には面白かったが、また観たい類のホラー演出ではなかった。どうもその場しのぎな怖がらせ方なんだな。まあ、2回位ビビったっちゃービビったが…。あと、最大の難点は暗い過去を持つ主人公の女にそれらしさを殆ど感じず。なんかサッパリと「キャー!」って。[投票]
★3AVP2 エイリアンズVS.プレデター(2007/米)劇場まで足を運んどいて言うのもなんだが、例えばMLBのオールスターゲームが1試合のみで、全員は出場出来ずやや惜しまれながらも盛り上がる。日本のオールスターも同様で2試合目以降はやや興味が薄れたもんだ。プレデターのファインダー越しのエイリアン達も、ピョコピョコ動き回る「ジュラシックパーク」の恐竜にしか見えず、絶対恐怖の威厳は既に無かった。[投票(1)]
★3金融破滅ニッポン 桃源郷の人々(2002/日)金に執着せず、争い事もなく、炊き出し&酒で仲良く暮らす桃源郷の人々。そのコミュニティの“村長”であるDJ OZUMAやとり巻きが意外と金融に精通してるもんで、映画としてはそれ故かどうも半端感ありでカタルシスを感じない。要は「何故あなたはそうなったのか?」、マネーゲームも悪くないが、脱・民主主義みたいな彼らの志向性が曖昧だ。[投票(1)]
★4オールド・ボーイ(2003/韓国)そこまでするか?って感じの練りに練った復讐劇で、中だるみもあったが、後半〜ラストは日本人とは明らかに異質な国民性みたいなものを感じた。 [review][投票(4)]
★3予言(2004/日)恐怖映画の衣を借りた父親奮闘記〜迷走困惑編〜といった印象。ファイナル・デスティネーションなシーケンス及び主人公の愕然顔で十分な吸引力を発揮した序盤だが、その後は恐怖映画として怖さが足りない。“予言”というキーワードを駆使する時点でもう何でもありなわけで、それこそ地獄の底へ叩き落す展開だって出来たはず。だが、 [review][投票]
★4マシニスト(2004/スペイン)ええっ?オチが軽いって? [review][投票(3)]
★1大日本人(2007/日)インタビュアーの不躾な質問群。スナックのママに「御幾つなんですか?」「幾つに見えます?」「え〜と五十…四、えっじゃあ四十八位」に代表されるデリカシーの欠如、酒入ると取材相手にタメ口になる横柄さ。そして似非ウルトラファミリーのいじめを彷彿とさせる殺伐とした獣退治、キレる現代人なEC…等、人間の負の部分しか見えてこない。 [review][投票]