★2 | ブラック・ダリア(2006/米=独) | 出だしの20分で「なんかこれはイマイチ」だなと。どの登場人物の思考回路もなんか理解しがたい。文句あんなら「原作読めや」と聞こえてきそうだが、まあここは波風立てずに「わかりました」と言っておこう。ただ一つ言えるのは、デ・パルマのけれんみを期待したら×、ノワールな雰囲気だけを楽しもう、と言う事だ。 | [投票(2)] |
★4 | ホテル・ルワンダ(2004/伊=英=南アフリカ) | いきなりだがドン・チードルは顔がいい。多少頼りなさを漂わせながら優男が孤軍奮闘するというのは好み。美人でない奥さん(そこがまたいい)や子供達と別れてまでもホテル・そして居残った人々を守ろうとする姿に泣けた。またその選択に泣き叫ぶ奥さんの気持ちも痛いほど伝わる。民族紛争云々より家族愛・人間愛の灯火を感じた作品。 | [投票(1)] |
★3 | ハイテンション(2003/仏) | う〜ん、ミドルテンション止まりだな。世のホラーファンをハイテンションにさせるのはもう今となっては並大抵の事では出来ないぞ。 [review] | [投票(3)] |
★4 | 日本沈没(2006/日) | 73年版や「世界大戦争」のような打ちひしがれる感覚があまり無いが、これはもう時代・世相が違うんだから仕方ない。それよりも本作は日本版「デイ・アフター・トゥモロー」と言った捉え方で観たほうが素直に娯楽大作として楽しめるのでは。恋愛パートがちょっと甘ちゃんで、草粥もまさに深海魚顔だったが、特撮パートは見応え十分だ。 [review] | [投票(1)] |
★4 | 2001人の狂宴(2005/米) | オリジナルにあった登場人物の胡散臭さは跡形もないが、オリジナルに敬意を払いつつも、「ここはこうしてやろう、あのシーンはこうやっちゃえ」みたいな感じのほとばしるアレンジ精神にはスタンディングオベーションとまではいかないが、小頷きしながらささやかな拍手は送りたい。リメイクホラーとしては上出来の部類だろう。 | [投票] |
★3 | 白い肌の異常な夜(1971/米) | まあ、異常と言うか自業自得だろって感じだが、笑えるぐらいのイーストウッドのおイタぶりはあの時代背景・状況を考慮すれば男として正常範囲だろう。また女性陣も終いには男欲・独占欲を曝け出し、これまた女の園での生活を考慮すれば、全くもって正しい。よって大して異常ではないと思うが、この現実感だからこそ薄ら寒い余韻を残す。 | [投票(2)] |
★4 | M:i:III(2006/米) | 中盤のエキサイト・シーン(バチカン市国ミッション)が個人的には大盛り上がり(黒煙を背にボートで颯爽と、そしてテーマ曲!)で、終盤にかけて若干間延びしてる感はあるが、それでもトータル的には充分満足出来る仕上がり。しかしこのシリーズでまさかT・クルーズの涙を見せられるとは全く予期しなかった。でもそれが逆に良かった。 [review] | [投票(4)] |
★2 | ミュータント 人類改造計画(1984/米) | メイクだけならかなりイケてる | [投票] |
★3 | サイバーロボ(1988/伊) | 追ってくるロボットの鳴き声(電子音)が絶妙なトーン。 | [投票] |
★2 | ユーズド・カー(1980/米) | 個人的にK・ラッセルのベストアクトはS・プリスキンだが、それとは正反対の本作におけるマシンガントークキャラは下手だとかは全然思わないが今一魅力を感じず。中身的にももう少し噴飯モノかなと思ったが、中古車屋の対立話が無意味に冗長で、見せ場の大行進も変に勇壮ぶってるので、すっかりしらけモードに入ってしまった。 | [投票] |
★3 | デーモン・ナイト(1995/米) | 篭城型ホラーだが、相手がゾンビや殺人鬼ではなく、ちょっとエンターテイナーがかった悪魔ってのが面白い。御主人様の手下である小悪魔達も、弱点を突かれながらも怪光線を発してただではやられんところが厄介でよろしい。片腕もぎ取られてもあれよあれよと精力的に動き回るオバさんも全く嘘くさいが、それもまたよろしい。 | [投票] |
★3 | ジョニーは戦場へ行った(1971/米) | 必死に頭をカクカクさせながらのモールス信号伝達シーンに哀れさを禁じ得ない。意思の疎通が出来た喜びと同時に、奈落の底に突き落とされる絶望感が待ち構えている悲痛なラストは、反戦感情に駆られるのは勿論、だがそれ以上にむしろ人体損壊の恐ろしさの方が上回った。この映画を観ればいかに我々が安穏と生きているかが実感出来る。 | [投票(5)] |
★3 | ザ・リッパー(1982/伊) | 「思わせぶりなシーンをとりあえず詰め込んでしまえ!」みたいな大雑把さが、良く言えば上品なミステリーには無い魅力だ。やや強引な結末だが犯人当ての楽しみは備わってるし、これまた強引ながら“アヒル”の真相によってしんみりとエモーショナルな様相を呈してくる。しかしそんな事はお構いなしにBGMは一貫して軽快そのものだ。 [review] | [投票] |
★3 | 東京湾炎上(1975/日) | これ程までに“命懸け”の特撮に燃える映画は観た事がない。このシーケンスは必見だ。タンカー内でのテロリストと人質達のやり取りは色々やっているんだが、黒人テロリストの日本語にいちいち笑えてしまうので、緊迫感はあまり期待できない。でもそれが逆に独特の雰囲気を持った珍作としての一要因なのは間違いないだろう。 | [投票] |
★3 | ファール・プレイ(1978/米) | 小技の効いた自部屋で「ステイン・アライブ」大音量でかけながら一人で勝手にのぼせ上がるエネルギッシュ野郎に爆笑したし、「ブリット」ごっこに御満悦の何となくD・リンチ風日本人老夫婦の狂った笑顔にも軽笑したが、これらのコメディ部以上にサスペンスを重視する俺にとって、その部分が今一。ラストも“拍手”とまではいかない。 | [投票(2)] |
★3 | 狼の血族(1984/英) | 夢見る少女の果てしなき妄想世界に1時間半付き合わされる訳だが、姉に容赦は無いし、やけに蛙や昆虫などの生き物を多く登場させたり、グログロだがちょっと可愛らしい狼の変身姿をバッチリとキメさせてみたりと、メルヘンチックな中に悪趣味ぶりを利かせてなかなかのもの。この子、将来は男に騙されるより、男を惑わすタイプだね。 | [投票] |
★4 | イノセント・ブラッド(1992/米) | ホラーとしては恐怖感が足りないものの、それを余裕でカバーする設定の妙・パロディとまではいかない節度のあるユーモア・アクションシーンの切れの良さ・豪華なカメオ出演・手馴れた感じの特殊メイク&ゴアと、楽しめるポイント多し。そして何と言っても主役のA・パリローを凌駕する程の血演ぷりが可笑しいR・ロジアがGood! | [投票(1)] |
★4 | 世界大戦争(1961/日) | 核戦争に至るまでのポリティカルな部分は殆ど描かれず、ミニチュアの戦闘機やら戦車がバンバンやってるだけなんだが、だからこそもう各国トップ達のイカレっぷりと言うか愚かさがストレートに迫ってくる。翻って日本のとある一家族のささやかな生きる希望が美しく、だがそれも叶わぬ惨状が観てて悲しいと言うよりも、なんか淋しかった。 [review] | [投票(1)] |
★3 | 野獣都市(1970/日) | 野獣都市とは上手いタイトルだな。その対決の構図は、卑劣な手段で企業乗っ取りを企むハイエナ集団VS会社第一主義ながら人情味も見せる一匹のライオン&集団行動を嫌い生涯孤独であり続ける一匹の豹、といった感じか。まだ未開発地が散見される東京をサバンナに見立て、弱肉強食の一気な展開は、荒々しい魅力がある。 | [投票] |
★3 | チェリー2000(1987/米) | ストーリー的にはなんてことはないが、B級ながら(いや、B級だからこそか)その退廃的な未来世界には魅力があるね。なんか観ながら「これってメガフォースぽいな」とか色んなSF作品を思い出させてくれたりするフラッシュバック効果もある。あと、赤毛もキュートなM・グリフィスが最後に泣かせてくれます。 | [投票] |