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sawa:38さんのコメント: 更新順

★4青春残酷物語(1960/日)誰にとっても青春時代は残酷な思い出でいっぱいである。だが、ひと世代前の元若者たちが現役の若者を見れば「より自由」になっていく青春と「より寛容」になっていく社会に「嫉妬」する。これが自由主義の年輪(成長)であり崩壊でもある。[投票]
★3暗黒街の顔役(1959/日)独立愚連隊』といい三船敏郎にこんな役柄をさせられるのは岡本喜八だけという奇跡。対して鶴田浩二はいつでもどこでも「鶴田浩二」しか演じられない。[投票(1)]
★4女教師 汚れた放課後(1981/日)ラスト10分、ロマンポルノとは名ばかりに「映画」へと変異していく。風祭ゆきは母性に目覚め「美神」と化し、その交わりの様はSEXと呼ぶには神々し過ぎる。そして日本一猫背の似合う役者「三谷昇」は相変わらず良い仕事をしています。[投票]
★5美しい夏キリシマ(2003/日)悲劇的要素を殊更抽出することもなく、この淡々とした日常は現在の夏の日々と大差はない。違うのは目に見えぬ不安という「空気・匂い」だ。これまでの邦画でここまで「空気・匂い」を描けた作品があるだろうか。私には★がいくつあっても足りない作品になった。[投票(3)]
★2顔役(1965/日)東映の精鋭とも言えるスタッフ総出と、今となってはトンデモない豪華キャスト。鶴田浩二高倉健を据えながらも、ひとり、そうたったひとり石井輝男という外来産スパイスが入っただけで「マヨネーズご飯」になっていく。お好きな方はどうぞ。[投票]
★4悪名(1961/日)力強さと可愛らしさのオーラを演じ分ける勝新太郎、格好良さとひょうきんさを同時に発する田宮二郎。スターの魅力で映画が成り立っていた時代、それは批判ではなく、まさにそれに値するだけの本物のスターが存在した証が映されている。[投票(1)]
★4やくざの墓場 くちなしの花(1976/日)この年『愛のコリーダ』で性器大アップにチャレンジした大島渚が府警本部長役で演説し、昭和五十一年度・文化庁芸術祭参加作品として出品された本作。冗談にしてはあまりに洒落がきつい。途中の「くちなしの花」のプロモビデオも苦笑いでした。[投票]
★4紅いコーリャン(1987/中国)前半と後半の転調の差が激し過ぎて「描くべきもの」見失ってしまう。男と女を描いていた筈が・・・残念。最も濃く描かなければならない部分を省略してはいけない。ただし、この揺るぎの無い映像力には言葉を失うしかない。[投票(2)]
★4若き獅子たち(1958/米)ドイツ側とアメリカ側のエピソードが全く絡み合わない脚本の不思議さ。両者のバランスはマーロン・ブランドの厚みによって、「時間」は均等でも観客の脳内での「厚み」が崩れていく。ディーン・マーティンはただの狂言廻しに過ぎないし・・[投票(1)]
★3ホーンテッド・マンション(2003/米)国策映画と蔑まれるジャンルがある。本作もそれと同義だが、悔しいかな今度の休日はディズニーランドへ行くことになった。平凡な作だけどラストの爽快感は家族で観るには嬉しい仕掛け、まさにディズニーのサービス精神には頭が下がる。[投票]
★3春の日は過ぎゆく(2001/韓国=日=香港)何で終わったのか分からないというリアル。「親に会う」というリアルな原因。ただ女の側をもうちょっと描いてくれないと「ただの癒し系」で終わってしまう。そんな事だけを描きたかった訳じゃないだろうに・・[投票]
★5女教師(1977/日)「日本映画の・・」とまでは言わないが、少なくとも我が国の娯楽映画の系譜の中において、これほど面白く、かつ完成度の高い作品はそう多くない。一般的に「蔑む」意味での「日活ロマンポルノ」というジャンル分けは本作には絶対使うべきではない。[投票(1)]
★5あゝ予科練(1968/日)学徒出陣モノと違って本作に「原作」が無い理由を知り・・・ [review][投票(1)]
★1世界の終わりという名の雑貨店(2001/日)ソレを意図していないのは明らかなのに、手持ちカメラは生脚とミニの太股を執拗に捉えてしまう。さぁ思考の淵に沈んで下さいと言わんばかりの「無音の行間」を執拗に設定しているが、そりゃ無理だ、頭の中は「女子高生フェチ」で一杯になってしまっているよ。[投票]
★3あゝ陸軍 隼戦闘隊(1969/日)戦時中の東宝『加藤隼戦闘隊』に較べればお粗末な特撮技術でしかないが、その分人間ドラマに厚みが増した。その国策映画である前作に主演の藤田進が本作の佐藤允に「人間味を持て!」と説教するくだりは皮肉に満ちている。[投票]
★2残酷異常虐待物語 元禄女系図(1969/日)サブタイトル通りのお馬鹿映画かと思ったら、とりたててどうでも良い時代劇の亜種。カルーセル麻紀というジェンダーフリーの女優(?)を使いながら、宝の持ち腐れになってしまった。もっと徹底的にお馬鹿とエロに徹する姿勢が欲しい。[投票(1)]
★4ホテル ビーナス(2004/日)ミュージッククリップを繋ぎ合わせてもウォン・カーウァイ風にはなれないし、静かな様式美を装いながらも冗舌な台詞(説教)が胡散臭い。この設定の意図はさっぱり分からないが、この試みを否定してまで才能を潰すような事はあってはならない。[投票(1)]
★3めぐりあう時間たち(2002/米)無謀とも言える「時代を超えたカット」の連続も、上手な編集で流れるように入り込めた。だが、レズビアンとその行き着く先の「自殺願望」という終着点の過程にあるべき「自己の存在」があまりにも描かれていない。女優の演技力だけでは客は呼べないと思う。[投票]
★4バッファロー’66(1998/米)各コメンテーターの★は共通する痛さと比例してるものと思われる。 [review][投票(3)]
★1閉ざされた森(2003/カナダ=米=独)DVDで鑑賞。特典映像で若い脚本家が喋りまくってました。「大抵の脚本家は・・」「普通は・・」等等・・自信満々でした。私は言葉を失いました。この破綻しまくった脚本に自信が持てる彼が羨ましい。彼の為にも本作が名作として名を残す事を切に願います。[投票(1)]