★4 | ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998/英) | 金は天下の回り物とはよく言ったもので。自虐要素も多いが全く説教的ではないし、むしろ落語みたいに娯楽を楽しもうっていうスタイルが好き。古臭さと目新しさの融合、一貫して描かれる“ちょっと間の抜けた緊張感”は流石としか言い様が無い。 | [投票] |
★3 | アドレナリン:ハイ・ボルテージ(2009/米) | 中身はまるで一緒なんだが、物凄い進化を遂げている。バカの集大成みたいな作品とはいえ、製作者の熱意や創意工夫がじわじわ伝わる。ただ、そのセンスを心臓奪還のストーリーにもっと割いてほしかったかなと。あと一皮剥けていれば最高でした [review] | [投票] |
★4 | ウディ・アレンの夢と犯罪(2007/米=英=仏) | 「悲劇を楽しんで欲しい」というアレン渾身の作品だと思う。脚本と役者がここまで合致するなんて。教訓めいた負の連鎖の描写同様に、兄弟や家族との絆などに着目して鑑賞しても何か込み上げてくるものがある。やっぱり「感情移入」あってこそ。 | [投票] |
★3 | (500)日のサマー(2009/米) | 1日目のトムを見てのめり込む。同姓として、私は最後まで彼を熱烈に支持し、そして沢山の共感を貰ってしまい…。これは“日常生活”の話であり、確かに真っ当な恋愛話ではない。皆、それぞれが異なる“街”を描き、そして生活しるんだなと。 [review] | [投票] |
★3 | 狼の死刑宣告(2007/米) | 運命が急転直下する無慈悲な物語。そして生じるやるせなさ。復讐という言葉に爽快感などは程遠い。ひたすら重かった。作品の意図は感じるが、様々な「親父の覚悟」に消化不良の場面も見受けられ、もっと時間を割いて欲しかったと思う。 | [投票] |
★4 | 恋するポルノ・グラフィティ(2008/米) | 素人がポルノを撮るという滑稽さも面白いが、やはりケヴィンスミスの醍醐味はシットコム的な会話劇だ。男女間の微妙な心境の変化が、このFワード連発の中でも成立するんだから凄い。まぁ、欲を言えば、もっとポルノの世界を垣間見たかったけど… [review] | [投票] |
★5 | ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト 鮮血の美学(2009/米) | 娯楽映画の底力を観る。オリジナルの陰鬱さには欠けるものの、人間の極限性を具現化している点ではそれを遥かに凌ぐ。凌辱的な導入部に胸は苦しいが、映画として味わえるポテンシャルを保つし、双方が限界点に達する攻防は非常にリズミカル [review] | [投票] |
★4 | アドベンチャーランドへようこそ(2009/米) | (そんな昔じゃないのに)ノスタルジーに襲われ、なぜか鼓動が早くなる。ダサい遊園地で働くにはそれなりの理由があって、そんな彼らの群像劇はとってもビター。急に自分が恋愛ドラマの主人公になってしまうような、あのほろ苦い感覚がさ!! [review] | [投票(1)] |
★4 | ゾンビランド(2009/米) | ホラーコメディとしてのセンス。型に嵌りすぎな禿頭ハレルソンが格好良いのは、そのセンスあってこそだ。ゾンビを「破壊」する興奮・爽快感を、日々の鬱憤をブチ撒けるストレス発散とリンクさせる力技は秀逸。血生臭いが後味は良好なのだ。 [review] | [投票(3)] |
★3 | マイレージ、マイライフ(2009/米) | 難解、シビア、ほろ苦い。それこそ私には遠い空の話としか思えない非現実的な出来事の数々だった訳だが。縦横無尽に駆け回る天才肌のようで、実は脆弱だという主人公の「人生解体新書」といったところだろうか。もっと人生経験積まなければ。 | [投票] |
★3 | ウルフクリーク 猟奇殺人谷(2005/豪) | 思わぬ広い物。荒野の殺人鬼映画といえばそれまでだが、オーストラリアの壮大な大自然をバックに繰り広げられる殺戮は、言葉は悪いが美的だ。意図的な画、カメラワーク共に印象的。もう完全にイカれた親父と大自然に流されるまま終焉… [review] | [投票] |
★4 | アドレナリン(2006/米=英) | 異常テンションのステイサムに釘付け。表情は全く変化しないのに一人アトラクションと化す様にヤられる。あまりの豪快バカっぷりに、いちいちゴミは拾っていられない。これこそ気分転換に相応しいジェットコースタームービーの醍醐味だ [review] | [投票] |
★5 | 96時間(2008/仏) | ヒゲなしマリオが敵を華麗に撃破しつつ、ピーチ姫を救う為にBダッシュでステージクリアを目指す映画。冗談抜きでそんな趣向の作品だ。賞賛の意味で「短絡的な映画」であり「矢継ぎ早」である。要は製作者のセンス。そして、親父のセンス。 [review] | [投票(2)] |
★3 | デス・ロード 染血(2007/米=英) | 恐怖の焦点が、亡霊や凍死など定まらないのがミソ。次第にオカルトめいてくる展開も至って自然で、程よい緊張感が味わえる。邪悪なものに対するアメリカ的なアプローチをとことん楽しむべし。個人的にはエミリー嬢のツンぶりに高得点を。 [review] | [投票] |
★4 | サンシャイン・クリーニング(2008/米) | 自分を卑下したくなる時にグッと堪えて、地道に、正しいと思う選択をして生きる。そんな女性の物語に惹かれた。現場清掃の仕事と、家族の絆や思い出をリンクさせる展開が「変化」を生んでいく。日本人にも響てくる作品独特のユーモアも良い [review] | [投票] |
★2 | デッド・フライト(2007/米) | 乱気流パニックゾンビ〜ノコメディドンパチアクション。わけわからん。笑いに特化してハジけているのは構わないが、あまりに没個性的。変な動きのゾンビにも、対抗する人間にも魅力無し。とにかく製作者のセンスが私とは合わないようで。 [review] | [投票] |
★3 | モール☆コップ(2009/米) | ノンシュガーな家族向けだが心地良い。いつの時代も太っちょなコメディアンは欠かせず(冗談抜きで健康には要注意)。ケヴィン・ジェームズの魅力たっぷりの純度の高いコメディだと思う。マヌケだけど熱い男ってのは英雄として映えます [review] | [投票] |
★4 | ウォッチャーズ(2009/米) | 単純明快な筋立てに好印象を受けると同時に、サイコな題材はひたすらストレートに描かれる程に上質であることを再確認。NYでもO.Cでもなく、田舎町でも映えるバートンの闇の演技が良い。偏執的な愛の欲求と、漂う悲壮感がたまらんのです [review] | [投票(1)] |
★4 | HIS NAME WAS JASON 「13日の金曜日」30年の軌跡(2009/米) | 不道徳のレッテルが起爆剤となる、その原動力に感嘆した。インタビュー主体の矢継ぎ早な編集にやや疲れるが、しっかり軌跡を辿っている本編。製作秘話はもちろんのこと、自虐も踏まえた13金史に拍手を。サビーニの謎進行も魅力です。 [review] | [投票] |
★3 | HATCHET ハチェット(2006/米) | しょっぱいながらも、一応、正統派13金オマージュ。というか敢えて王道を突き進む展開には思わずニヤリ。中身ナシ、緊迫感ナシの内容も、コメディ補正のおかげで微笑ましいスプラッタに仕上がっている。面白くないのに見所が沢山の謎…。 [review] | [投票] |