★3 | ディア・ファミリー(2024/日) | 「次は、どうする?」 我が子の命を救うために、知識も経験もない医療機器開発に挑む町工場の父親、そんな彼を無謀だと止めるのではなく、逆に後押しする奥さんとの夫婦コンビが素晴らしい。昭和〜平成の「ものづくり」秘話であり、NHK「プロジェクトX」好きだった人にはお薦め。 [review] | [投票] |
★3 | かくしごと(2024/日) | 幕引きの台詞の素晴らしさ! 幕引きの良さとしては、ここ最近の鑑賞作ではベスト。 原作小説の原題は「嘘」らしい。なるほど。親子間、疑似親子間、邪悪なもの、切実なもの、様々な「嘘」が紡ぎ合った物語だ。 [review] | [投票(2)] |
★4 | マッドマックス:フュリオサ(2024/米) | 最初に難点を挙げると、本作の敵であるバイカー野郎達(クマちゃん人形抱えているボス含め)が、いかにもアタマ悪そうな奴らばっかで、キモ怖いイモータン・ジョー(本作にも登場するが、前作の宿敵)に比べて小粒感が否めない。 [review] | [投票] |
★3 | 碁盤斬り(2024/日) | 原案である古典落語らしい人情噺に、非情な侍世界の復讐譚を繋ぎ合わせたもんだから、なんとも不思議な仕上がりの時代劇。 タイトル「碁盤斬り」が意味するものを考えながら鑑賞していたが・・・
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★3 | 地平線から来た男(1971/米) | 西部劇スターの1人ジェームズ・ガーナーが、「馬はケツが厚い人間じゃないと乗れない」と乗馬を毛嫌いするキャラ。これだけでもジョークが利いている。 「本物」として、こちらも西部劇で有名になった俳優が登場するのだが。クレジットされていない。特別出演なんだろうか。 | [投票] |
★3 | ミッシング(2024/日) | 半狂乱の石原さとみに対して、感情を抑えて自分はなんとか冷静に努めようとする旦那(青木崇高)が、ラスト近くで慟哭する姿には心打たれる。物語はフィクションかもしれないが、被害者なのに誹謗中傷や嫌がらせを受け続ける胸糞悪いエピソードの数々は、実在の事件取材に基づいているものなんだろう。 [review] | [投票(3)] |
★4 | 仕掛人・藤枝梅安2(2023/日) | 「仇討ち」という負の連鎖。 人を殺める生業である仕掛人たちが、その「業」を背負って生きていることをしっかりと描いている本家本元。その点が、恨み請負の殺し屋というアイデアだけを頂戴したTV「必殺」シリーズとは根本的に違うところ。 [review] | [投票] |
★3 | スキャンダル(2019/米) | ハリウッドでも吹き荒れた”Me Too”運動の代表的スキャンダル事件を取り上げた作品。事件そのものよりも、中心となる3人の女性アナウンサー達には縄張りというか距離間がある、その冷ややかな関係性がリアルで良かった。それが各女優たちの冷ややかな演技合戦に通じているようで、大変に見応えあり。 | [投票(1)] |
★3 | アンストッパブル(2010/米) | 明白な人的ミス(整備士の怠慢)による貨物列車大暴走。当の整備士が、モニター前で、暴走列車を止めようと奮闘する主人公2人を応援するシーンが映るたびに、何とも言えぬ苛立ちを覚えた。 [review] | [投票] |
★3 | ハドソン川の奇跡(2016/米) | いかにもイーストウッドらしい、下手にドラマを盛り上げない、あくまで実話に忠実な手堅い演出作。さすがのイーストウッドも地味で小品すぎると思ったので、不時着事故そのものではなく事故調査と傍聴会をメインストーリーにしたのかな、と少し穿った感想を持ってしまうほど、他のハリウッド作品とは一線を画する硬派な演出だ。 | [投票] |
★4 | 聖地には蜘蛛が巣を張る(2022/デンマーク=独=スウェーデン=仏) | 物語序盤から、女性ジャーナリストと連続殺人犯の2つの視点で展開されていくので、犯人捜しといったミステリー要素はなく、実録犯罪ドラマといった趣き。一方で、法治国家の常識が通用しない特殊なお国柄が舞台なので、果たして犯人は捕まるのか?、真っ当に裁かれるのか?という点が最後まで読めない。 | [投票] |
★3 | 異人たち(2023/英=米) | カメラが引いていき、星空の輝く星の一つになるラストは素敵だった。 両親との再会や交流が「思い出の再生」ではなく、「物語の続き」であることが本作品の魅力だろう。生前の両親とは果たせなかった「主人公の告白」や「父親からの詫び」にはグッと心を揺さぶられる。 [review] | [投票(1)] |
★3 | 戦場にかける橋(1957/英=米) | 破壊が日常である戦場での「モノ作り」。立場は違えど、自分たちで作ったモノには、誇りや思い入れを感じてしまうもんですよね・・・。 ウィリアム・ホールデンは本作でも、軽薄で打算的で、けど、やる時はやるアメリカ人を好演。 | [投票] |
★3 | アーヤと魔女(2020/日) | 娘にアーヤツール(操る)、って名付ける親のネーミングセンスを疑ってしまう。大人を操ることに長けていて自覚しているヒロイン少女ってキャラが、好感持てないや。 [review] | [投票] |
★3 | 弾丸を噛め(1975/米) | イキがっている若者たちが、G・ハックマンとJ・コバーンの両オヤジにお仕置きされるシーンが好き。クライマックス直前の意外な急展開には驚き。 [review] | [投票] |
★4 | コヴェナント 約束の救出(2023/英=スペイン=米) | 再会した2人が交わす会話「その姿、似合っているよ」「お前の髪型もな」・・・ってのが最高です! 結末は途中で何となく予想できるけど、最後まで飽きなく楽しめて、かつ胸アツになれる映画ってのは、良作の証拠。 [review] | [投票(1)] |
★3 | そして僕は途方に暮れる(2022/日) | ダメ男主人公に対して、そのダメ親父を演じるトヨエツが「俺は頑張ったぞ」と呟くシーンが、妙に心に刺さる。そのポーカーフェイスとは裏腹に、煙草にジッポで火がなかなか付けられない仕草に、親父さんの揺れている気持ちが暗示されていて、トヨエツっていい俳優だなと実感。 | [投票(1)] |
★3 | 12日の殺人(2022/仏=ベルギー) | 寡黙で感情を余り出さない主人公の主任刑事が、時節イラつき物にも当たる様が、事件捜査に対する焦燥感を上手いこと表現している。刑事たちの新人イジり、結婚悲観論、警察界に根強い男女差別など、描かれるエピソード、台詞がいちいちリアルだ。 [review] | [投票(1)] |
★4 | ボーン・アルティメイタム(2007/米) | シナリオの巧みさ!前作であるシリーズ2作目の、余韻を残したエンディング(NYに現れたボーンが、CIA女性高官に不敵にも電話するラストシーン)。その何気ないシーンを、本作であるシリーズ3作目の終盤に差し掛かろうとする所で、大変に重要で意味があるシーンとして再構築するシナリオの巧さに唸らされる。 | [投票] |
★3 | ボーン・スプレマシー(2004/米=独) | いきなり1作目の主要人物を喪失するという非情さが良い。 単身で不慣れな土地(ドイツやロシア)で簡単に敵探しや人探しが出来ちゃうのはツッコミがいがあるが、そりゃ主人公は元・腕利き暗殺者だからね、と言われちゃうとグゥの音も出ませんが。 | [投票] |