★3 | 新しき土(1937/日=独) | 情熱的に他人に勘違いされながらも筆圧強めに描かれた自分の姿をみるのも悪くない。ドイツの女性と歩く小杉勇を雪州して高さを増すことが出来なかった、そのシーンで「当時の軍部は顔をしかめたんだろうな」を目敏く感じ取れるかがこの映画のポイント。 [review] | [投票(1)] |
★5 | 猟奇的な彼女(2001/韓国) | キスやペッティング、セックスなしでは恋愛話を構築できなくなってきた総恋愛下手状態の映画界に強烈な原点回帰を促す凄い映画が現れた。この映画をロマンスモノとしてほっとくのはもったいないから、オールマイティモノとして君臨して夥しい数のCG優先、続編&リメイク映画と「ぶっ殺されたい?」と啖呵を切って闘って欲しいと思う。 [review] | [投票(12)] |
★5 | 炎上(1958/日) | 全てを知る者を演じた金満体質の煩悩に傾倒していく世が狂っているのであって、そいつは最初から最後まで狂っていたので唯一筋を通した人間らしい人間であって同時に人間の全恥部を担う、現世にいなくてはならない尊い存在、仏。 [review] | [投票] |
★5 | ぼんち(1960/日) | 金持ちというのは、その実はツマラン部類の娯楽に過ぎないことをサラリと一人のぼんちで表現しているところに巧さを感じる。余計な荷物を抱え込んで右往左往し自滅的だが家庭的に、穏やかに佇む一人の男の話にしては豪華すぎる、ところにこの作品の最大の面白さがある。 [review] | [投票(3)] |
★3 | ハート・オブ・ウーマン(2000/米) | ロマンスに活路を求めたので、大衆に迎合しきっており陳腐で、やや奇抜さが薄く内容が軽いように思えるので、私なら直球勝負でヤロウの心の雄叫びが聞こえてしまう「男」の精神的苦悩の日々を悶々と描くことを敢えて選ぶと思う。そして、 [review] | [投票(1)] |
★5 | モーニング刑事。 抱いてHOLD ON ME!(1998/日) | 全国5000万人のモーヲタでさえ記憶から抹消したがっていると言われている伝説の名画&平家みちよが主役という時点でウットリ逮捕してください状態になること間違いなし。擦れていない少女達のカメラ目線フェロモン演技が目に脳に焼き付く「映画」に幸あれ! [review] | [投票] |
★5 | 古都(1963/日) | 全てを幻に終わらすのではなく、姿形あるものに変えていく作業が繰り返し行われる場所、古都京都。木々から建築物等の形に変えていく作業は、離ればなれになった姉妹をつなぎ止める工程へと展開する。 [review] | [投票(1)] |
★2 | ゴーストシップ(2002/米=豪) | 凄く分かり易いB級映画からの寄せ集め映画であり、元ネタを知っていると非常に腹立たしい映画。が、年間で映画を数本〜数十本しか見ない人にとっては面白いかもしれない。が、やっぱり…。 [review] | [投票(2)] |
★5 | ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997/独) | 数え切れない銃弾が飛び交うシーン、主人公に銃弾が当たらないのが香港映画とその他大勢で、この映画の場合は主人公にも主人公以外の人間にもかすりもしない。そこに込められた人間を見つめる眼差しが鋭い。 [review] | [投票(3)] |
★2 | ノッティングヒルの恋人(1999/米) | エロ本など具体的な物を用いず頼らずに己の手のみで勝負する、想像オナニー時の妄想映像&物語をそっくりそのまま映像化した威勢の良さに私は恐怖でおののきました。下にキノコが生えてるイカ臭い煎餅布団ver.万年床を目指しているような映画。 [review] | [投票] |
★2 | ミスター・ルーキー(2002/日) | 私ならバースの登場はもちろんだが掛布雅之を偽巨人軍の代打としてスクリーン上に担ぎ出して、一茂じゃなくて佐山サトルを起用する。で、スッゴイ魔球を掛布の身体めがけて投げさせて、乱闘シーンを演出し、どさくさ紛れに佐山サトルが魂を日テレに売り渡した掛布のノーガードの頭にツームストンドライバー、さらにトドメにタイガースープレックス’85を喰らわせて締めたいね。 [review] | [投票(3)] |
★3 | ゴースト ニューヨークの幻(1990/米) | 途中までは勅使河原宏の『おとし穴』のリメイクみたいで面白かったけれど中盤以降は力業でしかなく、既視感たっぷりのありがちな展開に陥っていてやや見るに忍びないのだが、デミ・ムーアが放つ可愛い光線が眩しすぎるので、涙に酔え麻痺した。 [review] | [投票] |
★3 | 2010年(1984/米) | 前作より映像表現が退化している点がキューブリックのセンスを神格化しようとしている反面、内容は前作の暴露話だからそれの神格化を食い止めることに躍起になっている感じ。プラマイゼロで作業効率が悪い作品といったところ。自立した作品ではない。しかし意味はある。モノリスのように。 [review] | [投票] |
★2 | サイン(2002/米) | 良い感じのほのぼのとさせる家庭崩壊ムービー、バッドムービーですね。家の中に一匹、目が危ない健全な若い男子を持つのが21世紀の宇宙世紀の主流となるね。間違いないね。間違いなくヒッチコックヲタ銘柄のシャマラン株、今が底値だ買い時だ。 [review] | [投票(2)] |
★4 | 真夏の夜のジャズ(1959/米) | 魅力的な対象が全てのコマで息吹いて存在し、そのコマの全てが一枚の写真として成立し魅了する。音声トラックに込められた煌めく楽音と声音によって私の鼓膜はとろけ、鼓膜で遮られていた脳みそが小躍りしながら外にとろけ出て私の横でルイアームストロングらの神に見入ってたら次は目までとろけた。うっとり… [review] | [投票(2)] |
★4 | スパイキッズ2 失われた夢の島(2002/米) | 前作をレベル低く作った理由が判った。主役の子供の成長に合わせて作品も成長していくのを演出したい意向なのね。さらにこの作品、視聴者参加型番組みたいに共に成長しあえる仲間であり好敵手となり得ることを、子供達に示しているかのようです。チャイドル全盛時代の日本にフィットしまくり。 [review] | [投票(1)] |
★3 | 青べか物語(1962/日) | 何かもうひと伸びが絶対的に足りないし、後半は失速に向かって突き進むのだが、その失速を埋め立て事業等とし、それに呑み込まれる浦粕の住民を現す手法だと解釈すると、じんわりと骨身に染み入る感情がある。干潟が海の下に潜り込むように、人の思い出が海の底にアスファルトの板の下に潜り込む。 [review] | [投票] |
★5 | 暖簾(1958/日) | 日本映画界最高峰の役者に属する、劣化しない魅力があり演技の幅も広い“森繁久彌”の一番だしが上手い巧い旨い。昆布の最高峰、肉厚があり幅も広い真昆布以上に旨い。そして一人二役をこなさせた川島雄三の力量と才能が光り輝く。役者、脚本、原作。最高級の素材を使用した最高級の愛笑劇。家族の温もりを味わえる絶品。 [review] | [投票] |
★2 | 海は見ていた(2002/日) | ある意味日本の至宝、いつもながらの富良野演技爆裂の吉岡秀隆をグーで殴りたい衝動に駆られた。しかしそれは穿った見方をすれば、吉岡秀隆をスケープゴートにしようとしたのだろう。だが吉岡秀隆を目立つ所に置くだけで上層部の馬鹿さが隠れるはずもない。吉岡秀隆は俳優であって羊ではない。マンネリ永瀬正敏も然り。 [review] | [投票(1)] |
★4 | パコダテ人(2001/日) | 宮崎あおいタンを筆頭に出てくる人みんな可愛い可愛い可愛い、ノンストップ萌え萌え映画。アイドル映画にしては希有な完璧なアイドル映画で、登場人物(特に女の子)と内容が可愛いというのがその完璧さを実現可能とした。宮崎あおい出演映画はあなどれん。彼女は神か? [review] | [投票(3)] |