sawa:38さんのコメント: 更新順
バージンブルース(1974/日) | 「時代と寝た女」という名コピーがあったが、それでいくと秋吉久美子は70年代という「時代に犯された女」だ。虚脱感と反抗が彼女を形作っていくのか?若者のストレスを無意識に表現する(芝居下手)稀有な女優。 | [投票(1)] | |
神田川(1974/日) | 自宅の布団の中で落合恵子ことレモンちゃんの声だけで逝けたあの頃。ニキビ面の少年には、こんな三畳一間があこがれだった。貧乏だが自由があった。早く大人になりたかったあの頃。捨てたいモノがありすぎたあの頃。 | [投票(3)] | |
ウェルカム・トゥ・サラエボ(1997/英) | 殺されていった子供たちはどんな大人になったのだろう?そして生き残った子供たちはどんな兵士になるのだろう。 [review] | [投票] | |
旅の重さ(1972/日) | これが30年前の「16歳のリアル」。これを抜きにして70年代の邦画は語れないだろうかという試金石。惜しむらくは冒頭の拓郎の歌詞が「すべて」を語ってしまっているのだ。 | [投票(1)] | |
泥だらけの純情(1963/日) | 深窓の令嬢のあまりの世間知らずが悲劇を生む。私のような貧乏人には感情移入出来ない。「愛があれば」なんて言葉は「愛」が風化してしまった大人が自重気味に言うことさ。 [review] | [投票(1)] | |
皆月(1999/日) | 完璧に私のツボに嵌まった作品。また吉本多香美ファンなら何杯でもオカズに出来るが、ティガファンの良い子には絶対見せられない。ってふざけてる場合じゃない作品。 [review] | [投票(1)] | |
馬鹿が戦車でやって来る(1964/日) | コメディーという笑い話では覆いきれない差別。閉鎖された村社会に救いは無い。救いがなければコレはコメディーでも何でもない。山田洋次は何を撮りたかったのか全く持って疑問。 | [投票(4)] | |
刺青(1966/日) | これでは背中の女郎蜘蛛が勿体ない。 [review] | [投票(5)] | |
弾痕(1969/日) | いすず117クーペがトーキョーの街を疾走する。笑みを捨てた若大将がクールに狙撃銃を構える。少なくともこれは私の育った東京ではないし、私の知っている田沼雄一ではない。そこがまたいい。 | [投票] | |
緋牡丹博徒 花札勝負(1969/日) | 「粋」とは何か?こいつ等の一言々々が「にっぽん」を体現している。僕らのDNAにすり込まれた未だ見ぬ「にっぽん」。 [review] | [投票] | |
恐怖の報酬(1952/仏) | 前半にこってり時間をかけた割には思った程には人物が描けず、後半になって人物を描きだしたと思うとそれらは唐突感が否めない。つまりは前半部が冗長で空疎だからだ。とは言っても荒廃とした雰囲気は好きですが。 [review] | [投票(4)] | |
穴(1960/仏) | コンクリートへの最初の一撃。硬い、硬い、硬い。二撃、三撃・・・延々と続く長廻しがこれほど熱いとは! [review] | [投票(18)] | |
ウインドトーカーズ(2002/米) | 中国人の監督さんが娯楽アクション映画として撮った事に安堵する。「バンザイクリフ」だなんて日本語の名が付いた地名がある島。 [review] | [投票(4)] | |
情婦(1957/米) | ビリー・ワイルダーの基本は「お茶目さ」だ。筋の通った原作に加わったアノ「お茶目さ」が彼の持ち味、いや性分なのだろう。そしてソレが嫌味に変わる寸前でシリアスに戻せるのが彼の職人としての「技」なのだ。 | [投票(9)] | |
レマゲン鉄橋(1969/米) | 米国人俳優がドイツ軍将校を演じる米国製戦争映画。だが、奇妙な事に感情移入出来る登場人物がすべてドイツ軍側だけだという謎。秀逸な冒頭シーンも米国の卑劣さを・・・やはり国益に反しているようなそうでもないのやら。 | [投票] | |
活きる(1994/香港=中国) | これだけオブラートに包んでも、あれだけタブーを避けても、中国では検閲に通らない。大河ドラマも良いが、サスペンス映画としても一級である? [review] | [投票(4)] | |
緋牡丹博徒(1968/日) | 「女」を捨て「緋牡丹お竜」と成ったお竜だが、彼女の立ち居振る舞いは「女」そのもの。優しく慈愛に満ち、だからこそ肩の牡丹が凛々しく映える。まさに日本女性の片一方の究極の美しさがココにある。 | [投票(2)] | |
荒馬と女(1961/米) | 何の功績も残せなかった作品。ただ消え行く最後のハリウッドスターをフィルムに刻み込めた資料として残る。 [review] | [投票(1)] | |
仕立て屋の恋(1989/仏) | 禿げ頭でさえ美しく撮ってしまうのが「フランス映画」。そして崩壊するフェチとは・・・ [review] | [投票(10)] | |
イヴの総て(1950/米) | 「女優」になる為に捨ててきたモノ。それらは「女」に戻る時に必要なのだという。とめどもなく溢れ出る珠玉の名台詞群に、オスカー作品賞に納得。 [review] | [投票(2)] |