巴さんのコメント: 点数順
奇跡の海(1996/デンマーク=スウェーデン=仏=オランダ=ノルウェー=アイスランド) | 奇跡など何処にもなかった…。打ち寄せる波のように、ただ、その軌跡(あるいは痕跡)があるだけだった。 PS ほんとに狂人になって精神病院に入ったエミリー・ワトソンに親愛なる敬意を! | [投票(2)] | |
X−メン(2000/米) | ブライアン・シンガーの映画って、いつもどこかに政治的なパンク・イデオロギーがある。このSF映画にも、それが凛として存在してる。カッチョいいっす。 | [投票(2)] | |
キャスト・アウェイ(2000/米) | 孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独+孤独・…+∞=true! | [投票(2)] | |
アフター・アワーズ(1985/米) | 脂が乗りきった、まさにキレキレ時代のスコセッシ。現実と隣り合わせにあるトワイライトゾーンに迷い込む男の悲喜劇は、キューブリック『アイズ・ワイド・シャット』に影響を与えた事は間違いなし。とにかくもう、この当時の作品に比べたら『アビエイター』なんてクソ以下ですから。 | [投票(1)] | |
キング・オブ・コメディ(1983/米) | 「ドン底で終わるより一夜の王になりたい」と願ったパプキンの凶器は狂った正気。誰よりも「夢」を見て、誰よりも「理想」を追い求めたからこそ、誰よりも「現実」とずれていく。笑えないほど滑稽で、笑うしかないほど悲惨な、イタ過ぎるマスターピース・オブ・マスターベーション。絶頂スコセッシ。 | [投票(1)] | |
ファイブ・イージー・ピーセス(1970/米) | クソしょうもない仕事、クソ鬱陶しい女、クソさえない人生、そのすべてから逃げて逃げて逃げ続ける男。権力、道徳、常識に縛られるくらいなら、酒と女に溺れて破滅を選ぶ男。ジャック・ニコルソンは本当にファッキン・グレイトな、悲しきアンチ・ヒーロー・・・。 | [投票(1)] | |
ゼイリブ(1988/米) | ≪ジョン・カーペンター≫は使用・用法上の注意を良く読んでからお使いください [review] | [投票(1)] | |
砂漠の流れ者(1970/米) | ケーブル・スプリングはあくまでも中継所。つかの間のオアシス。すべての出会いが夢だったかのように、指の間から滑り落ちる砂のように消えていくだけ。「バカは死ななきゃ治らない。だが治った時は手遅れだ」...まったく悪い冗談だよ、ペキンパー。 | [投票(1)] | |
ビリー・ザ・キッド 21才の生涯(1973/米) | 時代は変わる(byボブ・ディラン)。時代の変化に自ら背を向けるビリーと、時代に追い越されまいとするギャレット。かつては友だった二人の男の、絶対に埋まらないその距離が、やるせなく、切なく、あまりに寂しい。ペキンパーはまるでブルース・シンガーのようだ。しかも「哀しさ」ではなく、「寂しさ」を唄うブルース・シンガーだ。 | [投票(1)] | |
トウキョウソナタ(2008/日=オランダ=香港) | “これまで”の清、“これから”の清の間で途方に暮れるオレ(黒沢清作品の一部ネタバレあり) [review] | [投票(1)] | |
ライフ・アクアティック(2004/米) | 「普通の映画」であることのスバらしさ [review] | [投票(1)] | |
ダージリン急行(2007/米) | 最も長い旅路は、自分の心に向かう旅路である [review] | [投票(1)] | |
シークレット・サンシャイン(2007/韓国) | ある哲学者が言った、「人が神を作ったが、その逆はまだ証明されていない」と。自分の都合で神にすがり、自分の都合で神を拒絶する女。結局は自分に翻弄されているだけのその女の姿が、痛々しく、哀しく、そしてリアルだった。 | [投票(1)] | |
恋人までの距離〈ディスタンス〉(1995/米) | レコード店の視聴室の場面の二人には胸が熱くなった。占い師も街外れの詩人も観覧車もなんてステキなんだろう。花火のようにはじける「一瞬」が「永遠」に感じられる。ただ、すべては夜が明けるまで。でも、ウィーンって実は…… [review] | [投票(1)] | |
おいしい生活(2000/米) | まるで「トーキー時代のチャップリン」になっちゃったウッディ・アレン [review] | [投票(1)] | |
ドリヴン(2001/カナダ=米) | 気取ったダンディズムとは無縁のレニー・ハーリンの「オヤジ浪漫」、サーキットに狂い咲くセクシー美女。これまでは「スタローン×カーレース」と言えば『デスレース2000』だったけど、これからは断然『ドリヴン』だね、きっと。 [review] | [投票(1)] | |
彼女を見ればわかること(2000/米) | 「切なさ」を感じ取る能力において、鈍感な男よりも数万倍研ぎ澄まされたセンシティヴィティを持つ女性たち(特にキャシー・ベイカーがヤバイ!泣く!)。デリケートで美しい、手のひらの中で守られたろうそくの火のようにかけがえのない映画。 | [投票(1)] | |
クレールの膝(1970/仏) | 少女フェチと膝フェチをテーマにしながら(つまりロリコン映画?!)、決して下世話にならないそのセンスの良さにロメールの真髄を感じる。「洗練」という言葉はこの人のためにあると思う。 | [投票(1)] | |
インビジブル(2000/米) | 「痛快さ」を通り越してほとんど「悪趣味」の域に達した、このケビン・ベーコンの壊れ具合。 | [投票(1)] | |
ロンリー・ブラッド(1986/米) | 愚かで哀れで汚れた不幸な「男」ばっかりで、暗く地味―ショーン・ペン初監督作品『インディアン・ランナー』を彷彿とさせる、どうしようもない「救いのなさ」。 [review] | [投票(1)] |