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ブルーベルベット(1986/米) | 光と闇、正常と倒錯が引き比べられることもなく等置され単に投げ出されているだけの、デヴィッド・リンチという中心すら曖昧な空間。奇妙なサバービアンたち。そしてしかし、世界はかくも美しい! | [投票(4)] | |
大いなる幻影(1999/日) | 映画、現実、幻影……そして? [review] | [投票(4)] | |
惑星ソラリス(1972/露) | 僕の21世紀はこの映画で始まった。自己の内面(内部)と人智を超える他者(外部)を分かつ分断線を越えることは果たして不可能なのか。人間(人類)の真の「夢」を圧倒的なイメージ美で描いた20世紀の至宝の一つ。 | [投票(4)] | |
スウィートホーム(1989/日) | 日本版『ポルターガイスト』、あるいは見えすぎる恐怖。 [review] | [投票(4)] | |
黄泉がえり(2002/日) | たとえば、殴打と投擲にて愛を語る。映画人・塩田明彦の頼もしいバランス感覚。 [review] | [投票(3)] | |
新・仁義の墓場(2002/日) | あらゆるロマン化を排した<非>ヒロイズムの極北を体現する独りぼっちの狂犬が、孤独な女との間で交わした血の契り。それは兄弟の盃を交わす男同士の絆よりも、はるかに強く深く激しかった。 [review] | [投票(3)] | |
ウィークエンド(1967/仏=伊) | ゴダールの自暴自棄が産んだ意図せざる(?)ケッサク。 [review] | [投票(3)] | |
穴(2001/英) | アメリカ学園ラブコメ逆ヴァージョン・サイコスリラー風味。しかし食い合わせが悪くて、ただのガキどもの安っぽい情痴騒ぎになってしまった。 [review] | [投票(3)] | |
ブレイド2(2002/米) | 黒いダンディのストイックなコワモテ美学。黒革ずくめで背中に日本刀、BGMはギャングスタラップ、血したたるグロキャラは全てを焼き尽くす炎で後を濁さず美しく退治。そして倒れた美女を抱き起こしてもキッスはナシ。ダンディ、なにげにちょっとシャイ。 | [投票(3)] | |
バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989/米) | パズルの足りないピースが埋め合わされる快感ではなく、パラレルに交錯するサイドストーリーを楽しむ感覚。続編というより外伝のノリ。絶妙な脚本とテンポ良い演出で、技巧的なうまさは感じるが、夢みる青春グラフィティな感覚が失われているのは残念。 | [投票(3)] | |
20世紀ノスタルジア(1997/日) | 川辺で杏と手を取りあう父親、別の時間にそこに居合わせた母親。カメラを持つ杏を介して、離散した家族を擬似的に再会させたモンタージュ。映画が可能にしたもの、映画にしか出来ないこと、20世紀が残した素敵な遺産。その夢と共に私たちは地球で生き続ける。 | [投票(3)] | |
ファイト・クラブ(1999/米) | 『時計じかけのオレンジ』になれなかった不肖の息子たちのための《通過儀礼》。 [review] | [投票(3)] | |
ミニー&モスコウィッツ(1971/米) | コトバで伝えきれないエモーションがフレームに充溢し、行きどころのないパッションに形を与えるべく衝動的に髭を切る。感極まった観客たちがざわめく。ウオー!事件だ!映画だ! | [投票(3)] | |
クローズ・アップ(1990/イラン) | frame up, close up! (でっちあげ、肉迫せよ) [review] | [投票(3)] | |
トゥームレイダー(2001/米) | アンジェリーナ・ジョリーを動かせるコントローラが欲しい。きっと意味のない回し蹴りや乳揺れダッシュを連発させるだろう。クリア特典は、ボンデージスーツのアンジェリーナでプレイできる「コスプレモード」で。 [review] | [投票(3)] | |
天国と地獄(1963/日) | 「ホシは花屋に向かいましたっ!」「花屋だと??よし、誰か追え!」「……ダメです、ここには花屋に行くようなツラはいませんっ!」──黒澤さんこれはギャグですか? | [投票(3)] | |
けものがれ、俺らの猿と(2001/日) | カンチガイ独創。 [review] | [投票(3)] | |
カリスマ(1999/日) | 足場がいつのまにか外されていて、あるときとつぜん曖昧な世界へと放り出される快楽。この映画は他のどんな映画にも似ていない。しいて言うならば世界に似ている。 | [投票(3)] | |
スリーパーズ(1996/米) | フランクフルトのスタンド(屋台)が落下する瞬間、震えるカメラとけたたましい音響のなかで、今まで築き上げてきたもの、これから築き上げられるであろうものたち全てが音を立てて崩壊してゆく。 | [投票(3)] | |
暗黒街の顔役(1932/米) | 「機関銃をぶっ放しながら走る自動車」はきっとこいつの発明だろう。誰かを撃ったり、何かを追いかけることではなく、単に「ぶっ放す」こと、「走る」ことこそがアクションなのだ。 | [投票(3)] |