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[コメント] 座頭市血笑旅(1964/日)
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★4不幸は拡散することで人を繋ぐ。拡散には空間が必要だ。空間を描画するのは、おしめ探索による遠近法である。理詰めの筋はドミノ倒しのように軽く忙しく疑似家族を流転させる。引きとどめるのは加藤嘉の類型の重さである。 (disjunctive)[投票(2)]
★4少し無理がある発端だが、市と赤ん坊なんて絶妙な組み合わせだ。‘裏街道を歩く’なんて自虐的発言も多い市だが、本作では明るく素直でまっとうだ。赤ん坊相手だからだろう。音楽がいい。五木子守唄風だが、詞も曲もオリジナル作品だと思う。 (KEI)[投票]
★4橋の上で子守唄を歌う子守、遠くでこの歌を聴かせて赤子をあやす市。哀しみが重なり合い、しみじみ美しい。寺の和尚がいい人。 (寒山拾得)[投票]
★3敵が弱すぎて萎えるが、映像は冴えている。ラストの虚無感も出色。 (赤い戦車)[投票]
★3妥協せず生身の赤ちゃんを使い続けたから勝新ひづるの打算カップルにも真摯な縁が降りて来る。が、そこが本作の最大の肝なのが弱いか…。濡れた農村風景の切り方に多くの冴えたショットを挟み按摩集団との3度の邂逅別離は無常感を際だたせる。 (けにろん)[投票(1)]
★5連なって歩く盲人たちの群に座頭市は何を思うのか?やるせない、余りにもやるせない座頭市が描かれる。 [review] (sawa:38)[投票(2)]
★4水子の視覚化表現である乳児を抱え地蔵菩薩たらんとする市は行脚の旅に出るが、自身もまた迷える魂となって賽ノ河原で永遠に屍を積み重ねるのみである。 (shiono)[投票(1)]
★4高慢で計算高いお香が母性に目ざめ家族に憧れていくさまを高千穂ひづるが好演。所帯を持つなど叶わぬことを知っている兇状持ち渡世人だからこそ、誰よりも家族に憧れる気持ちの強さを知りつつ揺れ動く市(勝新太郎)。流れ者たちの悲哀に溢れた秀作。 [review] (ぽんしゅう)[投票(3)]
★3本作で市の痛々しい演出は頂点に達しました。これがシリーズを続ける最大の功労点でしょう。 [review] (甘崎庵)[投票]
★5第一作以来の、いや、それを超える傑作。この勝新太郎坂東妻三郎に匹敵する。すさまじい殺陣と人情劇が見事に交響。赤ん坊をあやす市が哀切極まりない。高千穂ひづるの登場で、この映画に潤いと深みが与えられて美しい恋愛映画ともなった。このシリーズは三隅研次に尽きるか。 (ジェリー)[投票(2)]
★4決闘、決闘で飽きていたところにこの企画は巧い。商業的ヒット作だが媚びたところは全く無く三隅研次牧浦地志コンビの名人芸を堪能出来る。田園の案山子に向かう市を捉えたロングショットは瞼に焼き付いている。 (町田)[投票(2)]
★3子連れ座頭市。 画は大層美しいのですが、夫婦漫才が長く、途中でダレきってしまいます。 (たかやまひろふみ)[投票]
★3子守りを雇いながら、赤ん坊が心配でたまらない市。市を追い続ける石黒達也をはじめ敵が弱すぎて困るが、クライマックスの決闘&虚無感に満ちたラストは名演出。 [review] (AONI)[投票(5)]
★4冒頭からラストまで、幾度となく現われる盲人の群れ。これが座頭市の、カタギ者とは相容れぬ宿命を暗示しているようにも見える。 [review] (水那岐)[投票(2)]