[コメント] 下妻物語(2004/日)
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買いに行かなくちゃだ。下妻店限定とかやったら商売上おいしそうじゃないか。下妻が人だかりになるぞ。市としてもおいしいだろう。市長にも進言しなくちゃだな。深キョンのサイン付きの方が更においしいか?どうせならベル○ーチも出しちゃいたいな。ベル○ーチと深キョンのダブルなんだっけ、ダブルなんとかで売り出すのもいいぞ。なんか、いくらでも案が出るな。楽しそうだ。下妻再生計画(再生というか進化)。いっそ、牛久から大仏移転させちゃうってのはどうだ。で、一大テーマパークを!←本当にやりそうで怖い。
まあ、実際、ベイビー風ロリータ服ぐらい売りそうなので売っててもかまわないのだが(というか、もしかして、もう売ってる?)、この映画で1番の収穫は土屋アンナ。深キョンの使い方も篠原涼子の使い方も小池栄子の使い方も上手いなとは思ったが、中でも土屋アンナの使い方がスゴイ。使い方というよりも土屋アンナの存在がスゴイのか。ナイスショット!ベタピンですヨ。絶妙なヤンキー。高校デビューという微妙な所も垣間見せるヤンキーノリ。家は裕福なんだけど、裕福でハッピーでアットホームな我が家へ対する反抗みたいな〜でも生活は普通ーみたいなヤンキー。あれが貧乏だったり家庭環境に問題あったりすると、ちょっとジメっとした感じになる。根はいい子なのにちょっと外れた(い)だけ。尾崎に泣いたり浜省に憧れたり長渕に惚れたりする(たぶん)という典型的な地方のヤンキーノリの演出が見事。そして泣きのシーン。素晴らしい。実際、付き合うと楽しいよりは疲れるのが多かったけどな(余談だ)。そしてなによりも、オレが「すっげー(枯れ声)っぜ、この女(アマ)」と思ったのが声。あのハスキーなヤンキー声。あの声があってこそ、唾を吐く音が似合う。深キョンと声のトレードしたらマズイだろ(という意味で、最後の深キョンの関西弁キレ具合は微妙)。あの声のニュアンスでオーディションに受かった口だな。あれは演技で出来る声じゃないっす。彼女の粋がり方と泣きの演技にはとにかく拍手を送りたい。
ただ、ここまで誉めて5点じゃないってのは、この映画のネタがあまりにも小スケールだという点だ。万人向けってわけでもなく、全時代向けってわけでもない。あくまで「今」の人へのキャッチーな映画。この映画の笑える部分は昔の人も将来の人もたぶん笑えないモノとなる。「こんなモノが受けた時代もある」と言われる映画だ。刺繍一つとっても、あれで笑える人は限定されるし、ヤンキーだって今の「太陽族」並な扱いになるんだろう。ヘタすっとロリータ服もそうだ。まあでも、今、高評価を下した人にはずっと「可笑しくていい話」という映画として記憶には残るだろう。ただ、「今」を知らない人にとってはこの映画の魅力は難しいと思うのだ。今、この瞬間だけを大事にした映画といえる。端的にいえばCM的映画なわけだな(CMはとにかく新鮮さが命なので放映サイクルが短い。今アピールできれば将来なんて関係ないのだ)。とにかく「今」当たらなければ意味がない。それこそ、自分の信じる道を突っ走るCM映像作家の叫びというか。自分の一番得意とする分野で勝負しているというか。将来に残す名画なんてハナっから撮る気無しなんだよ。なんで「大変おもしろかった映画」ではあるが「最高の映画達」には入らない。苦渋の4点。
ちなみに去年うちの会社の近くにもジャスコができたんだが、ここはそんなに田舎か?まあ、都心ではないけど。とりあえず、まだ行った事はないので近いうち、下妻記念セールの確認をしに行こうと思っている。売れる時は売りまくれ!安くってナンでもありだ!まさに映画がジャスコの精神と共通しているという事か。
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