[コメント] 甘い生活(1960/伊=仏)
ワシ的映画のバイブル!『ショートカッツ』を見たとき、最初にコレを思い出した
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
「タダ嘆くばかりではなく、途方に暮れるダケでもなく、何処へゆくのか?あてのない地点に来てしまった現代に生きる私たち。 この世に救いはなく、平和もタダの仮面。 薄皮一枚下に隠された地獄の気配におびえつつ、ソレを見たくないともがき続ける日常の連続。
もはや、無垢なる乙女の警告の叫びも耳には届かず、何処へつながるとも知れぬ大海を前にして、行方を見失うばかり。 足下には腐りかけの怪物。 この怪物はダレが生んだのか?どこから来たのか? 知っているような気もするが、思い出すよすがも見あたらない。
次は何処に行く? ダレに心を寄せる? ナニを信じる?
海鳴りと風の音の中で、ぼんやりと次のことを考えるが、ナニも思い浮かばない。 ただ、心はカラッポで徒労感が募るばかり」
映画鑑賞の転換期には必ず、フェリーニ作品がいた。 幸せな私の映画人生。
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