[コメント] ムーラン・ルージュ(2001/豪=米)
世界秩序を破壊するハチャメチャな展開と、ガラクタのように詰め込まれたパロディー。歌の力が観客を理不尽なほどの感動に引きずり込む。これはもう、イタリアオペラそのものじゃないか!!
**ネタバレ注意**
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そう、プロットだって、「椿姫」そのものやん!
そして、結核で死の直前の(はずの)ヒロインが、劇場いっぱいに高らかに愛の歌を歌い上げる。(これもいつも椿姫で指摘されることだっ)
でも、紳士淑女よ、涙せよ。この不条理がイタリアオペラの世界なのよ。現実の何もかも忘れて、感動に打ち震えようではないか!
で、時折見せる薄っぺらい様式感とそれを支える「正しいCG」。(CGはSFアドベンチャーだって誰が決めたの?)こんな使い方こそ、本当のCGだ。(それに良く見ると、おのおののシーンがとてもていねいに描かれている。)
プロットなし、リアリティなし、音楽とパロディとテイストだけの新しい大人のファンタジー。まじめに良くやってくれたよ。
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