[コメント] アザーズ(2001/米=仏=スペイン)
ニコール・キッドマンの表情にドキッとした。この役は、彼女以外に考えられないと思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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主人公一家と使用人、計 幽霊7人が登場する。それぞれの表情が印象的だった。
使用人でありながら幾分尊大なミセス・ミルズ、穏やかな表情の庭師、死の事実に声を無くした娘、
戦争経験で自らの存在意義を生の世界にも死後の世界にも見出せない父(いわゆる幽霊のような存在)、
過去の記憶を封印し偏頭痛に悩む母、”生死”2つの世界を敏感に感じとっていた姉、
生前最後のおびえた表情のまま、死後の世界で”生きる”弟。
特にラスト、ミセス・ミルズに紅茶を誘われた場面で、ニコール・キッドマンの表情が、眉間にしわを寄せた苦悩の表情から、やさしい母の表情に変わったのが印象的。
(この2つの表情の変化は、ニコール・キッドマン以外では画にならないと思う。)
『アザーズ』は、もう一つの世界を描くとともに、そこに至るまでの深い霧に覆われた隙間の世界をも描いた作品だと思う。
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