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[コメント] アザーズ(2001/米=仏=スペイン)

堂々と言える事。ニコール・キッドマンは「灯り」が映える素晴らしい女優だ。その美しさと監督・アレハンドロ・アメナバール の作り出す映像のすばらしさに脱帽。
WaitDestiny

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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日の光ではなく炎の光がとても美しくニコール・キッドマンを映し出す。 凛とした立ち振る舞い、しっかりと伸びた姿勢、それだけですべてを表現できてしまう瞳の強さ、こんなにすばらしい女優だったのか。と今までの印象よりも、大きく評価している自分がいた。 

監督であるアレハンドロ・アメナバールの作り出す映像がすばらしい。 光を憎み、闇を安息としている主人公たち。その表現方法もうまいし、「恐怖を美しく撮る」という才能がこの監督にはとてもあるのだと思う。

やがて明らかになる真実。そして主人公と子供達の表情は今までとは違ったものになる…。  主人公たちの演技力も確かだが、それに加えアメナバールの脚本も最後までしっかりしていると思う。 

この手の話のオチならば早い段階で想像できてしまった人もいることだろう。 実際私もあの3人が自ら屋敷に来た事を告げた時点で、「ああこれはアレね。じゃあこっちもこうくるねコレ」と…やっぱり当たってしまったけれども、 今まで主人公たちの恐怖になっていたものが生きている人間だった、という展開、これは解らなかったし、見事だと思う。 ああおそるべし、アレハンドロ・アメナバール

映像の美しさ、ニコールの美しさを堪能することができ、満足。

娘のアンが描いた「幽霊」たちの図、おばあさんの数字が映し出された時! 息もつけなかった恐怖を私は忘れられないだろう。

(評価:★4)

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