★3 | 白い船(2002/日) | 伸びやかな風景と人々の生活が実に心地よく感じる癒し系の作品。かつてどこにでもあったであろう日常の情景、家族や周囲の人たちとの絆。それらが失われつつある現代から見ると、新鮮な感じだ。外部から赴任してきた女性教師の視点を中心に、物足りなさを感じるほど、淡々と優しく描かれている。 | [投票(1)] |
★5 | 最後の恋、初めての恋(2003/日=中国) | ニウ・ベンという女優が、とても輝いていた。と思ったら、『至福のとき』の女の子か。これからも期待だ! 姉妹の対照的な描き方、渡部篤郎とシュー・ジンレイの「時間」に対する対照的な考え方など、引きこまれた。それまで淡々と少し突き放したように登場人物を見据えていたが、最後はやられた。涙腺が一気に緩んでしまった。何か照れくさいし、大甘なのは承知で、感動したのだから、もう5点はしょうがない。 | [投票] |
★5 | 萌の朱雀(1997/日) | 人物関係がはじめよく分からなかったのが唯一の難点。セリフが極端に少ないが、言葉はなくても映像から登場人物の思いが聞こえてくるような気がした。少女の恋心があまりにもいじらしくてせつない。 | [投票(5)] |
★5 | 卒業(2002/日) | 「永遠だよ…。」 これは文句なしの傑作。静謐な空間に、心の中の言葉が、雪のように舞い、降り積もっていく。静けさの中に広がる、ふたりの想いは、沈黙の長い空白を埋めるかのように、育まれていく。堤真一の自信なさそうな顔が、驚くほどに様になり、内山理名の表情は、語りつくせない想いが凝縮されている。彼女のラストシーンの表情は忘れられない。しかし、とんでもない鈍感な、勘違いをしていた…。 [review] | [投票(3)] |