★5 | 31年間溜め込んだ負の欲求を、手を延ばせば男の肌が届く密室の中で吐き出しつつ続く女の旅。心や態度が優しいのではなく、存在そのもが優しい男。それは優しさを求めながらも、拒み続けてきた者の苦悩の間隙に一瞬だけ感じるこができる優しさなのだろう。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(6)] |
★5 | 事件は何も起きないのにぐっとくる台詞群に驚く。台詞のひとつひとつが無理やり心の中に押し入ってきて浸透してくるという体験。この男女を、わかる人、わからない人、わかりたい人、わかりたくない人がいるとは思う。でも、一生のうち、一回くらいはこんな幻の様なひとときを味わってみてもいい。 (tkcrows) | [投票(5)] |
★4 | えらく等身大の映画なんかなあと思ってしまったけど、はめられたかな。やはりこれは女の子の白昼夢なんですよ。結局、日常も彼女も誰も彼も変わっていない。小説的だけど、普段の頭の中をスッポリ開いた感覚映画ともいえる。 (セント) | [投票(6)] |
★4 | あくまで自己完結した女の理想郷願望話には「はあ、さいでっか、よろしおましたな、ほなさいなら」としか思えないが、トラックが行く冬枯れの辺境のロケ効果が抜群で、それを一切装飾せずにスクリーンに移植し得ている。廣木のダサい演出が功を奏した。 (けにろん) | [投票(5)] |
★3 | 結局少しも、女も男も、一歩たりとも前になんか進んでないわけで。 [review] (林田乃丞) | [投票(1)] |
★4 | 平凡な風景が平凡に美しい。トラック運転手と行きずりの女などという今更な物語を扱ってあざとくないのは、真摯に撮られたからに違いないと思う。 (寒山拾得) | [投票(1)] |
★3 | 役者も監督も見事なんだけど、まぁ、結局お話は癒され系映画でしかないわけで。 (SUM) | [投票] |
★4 | この何も起こらないロードムーヴィーのなんと魅力的なことか。息苦しいまでの密室での2人がいるかと思えば、流れ去る数々の風景や音楽が映画のスイッチを入れ直す。作り込んだ寺島しのぶと自由な大森南朋の演技のコントラスト。冷たそうな雪もいい。 (ナム太郎) | [投票(3)] |
★3 | あまりにもオーソドックスでありながら、かつ大胆な演出を試みている。そこに心地よい佳作を見ている安心感と新しい新鮮味がある。惜しむらくは寺島しのぶの鼻がもう少し高く美形だったならば迷わず★4を付けられたのに・・・ (sawa:38) | [投票] |