★5 | 少女の表情が天気と一緒に見えた。晴れ間に魅せる笑顔はとてもキュートで、光が当る瞬間は天使を思い描ける。見知らぬ土地に憧れ夢を見る姿は、温かい優しさに包まれた希望を信じる事ができる。心を露わにした映像は、本当に素晴らしい爽快感を与えてくれた。 (かっきー) | [投票] |
★4 | 主観としての万能の父から、過去を持つ男という客観へ。内戦終結直後(1940年)の『ミツバチのささやき』が死の気配の映画なら、17年を経た1957年が舞台の本作では混乱の検証と再生が示唆される。少女の成長は、そのままスペイン国民への鎮魂と癒しに重なる。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★3 | 光の陰影が絵画を見るようだ。丘のふもとに佇むかもめの家、家前の並木道、共に印象深い。ただ、元々の企画が3回のTVシリーズ用であった為か、未完であり明らかにされない謎も多く、物語としての感動は薄い。3点か4点か迷う。 (KEI) | [投票] |
★5 | エリセ監督は少女の通過儀礼を描く天才か、と思った。越えるべきは「父」ですね。作品的には「みつばち」より好きかも。幼少期のダンスシーンと父との最後の対面シーンが好対照で印象的。 (れいし) | [投票] |
★5 | フェルメールの絵画のような光と陰影。たっぷり時間をかけた構図、色彩、演出。すばらしい出来。父親の生き方(死)を、政治的に何かあったんだろうが、省略している。キーになる所なので少し不満。 (セント) | [投票] |
★3 | 「井戸掘り」「夜のカフェの窓」「レストランでの午餐」等父娘のシーンは感情のベクトルが合致し胸を打つが、全般少女視点と親爺視点の入れ替わる構成が映画が依って立つ物を曖昧に遠ざける。静謐な語り口も意識的に過ぎ寧ろあざとさギリギリとも思えた。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | 成長して、大人の世界、自分の両親の世界に足を踏み入れる純文学。序盤を見て、『ミツバチのささやき』の「子供、精霊、内戦」で進むかと思ったらもっとわかりやすい、直接的な心理描写の作品だった。これまた名作。映像美は健在。 (SUM) | [投票(1)] |
★4 | 青白む窓。犬が吠えている。いい出だしです。少女の不思議に思う心地で
つなげていく展開。 [review] (マグダラの阿闍世王) | [投票] |
★4 | 痛切に美しい映画。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 年齢に応じて父の謎は異なるのだが、これに応じてショットを変化させるのが凄い。 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★3 | 美しい映像とは思うものの、さすがにモノローグが多すぎて興醒め。ほんとに「未完」の作品という印象だった。 (OK) | [投票] |
★5 | 神秘の振り子。エリセ監督に何ともふさわしい、繊細な小道具。彼はきっと映画の空気の中に、振り子となってじっと身を潜め、意味のある空間をそっと指し示す人なんだろう。 [review] (くたー) | [投票(22)] |