「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
シテール島への船出(1983/ギリシャ) |
持って回った感が無くもない寄る辺なき放浪の途に就いた先人への挽歌。しかし、その持って回った感が須らく味わい深くて堪らない。序盤の『81/2』や『軽蔑』的メタ映画への傾斜と、終盤の正調アンゲロ節とも言えるカフェの混沌と対置される海上の孤高。 (けにろん) | [投票] | |
途中でだれるけど、中々面白い。カラインドロウの音楽が良いよ。 (赤い戦車) | [投票] | |
帰るべき場を失った老活動家。その妻が失ったのは時間。故国というリアルな場での時間の共有は、劇中映画という非リアルなフィルターを通しても像を結ぶことはない。すれ違いに娘は嘆息し、息子は只々たじろぐばかり。老夫婦は互いが失くした無の中へと旅立つ。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |