★4 | 現在と過去を行き来する物語の進行が的確で、その心地よいリズムに乗せられてぐいぐいと話に引き込まれる。さらに、余分な装飾を排除した平山秀幸の禁欲的な演出が「硬質な緊張」と「端正な品格」を生み出しクライマックスの剣戟の悲壮美に格調の高さが漂う。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★3 | 馬鹿殿のお家騒動に巻き込まれた家来たちの悲劇と、暗黒の世界にそっと咲いた一輪の花。題名から推測されてはいてもその迫力十分の殺陣は映像ならではの息を飲む秀逸モノ。そこらの一連の時代劇とは一線を画している。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★5 | 「美は乱調にあり」と謂う。この場合は、美は乱そのものにこそ在る、と言えばいいだろうか。平山秀幸監督久々の新作は、純白の反物に血飛沫を飛ばし、部屋いっぱいに転がしたような光景を見せてくれる。美醜のはざまにこの映画のアンビバレントな魅力は存在している。 [review] (水那岐) | [投票(1)] |
★4 | 藩主・側室・別家の三つ巴の相克の圧倒に対し主人公の関わり方が浅くて脚色の甘さを感じた。終盤の殺陣も相対試合は魅せるが集団戦には新味を感じない。ルサンチマンが不足。ただ平山演出の丁寧さと役者陣の気合は堪能した。特に吉川と関は新鮮。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 平山秀幸監督は信頼できる方ですね。豊川悦司さんも似合わない時代劇ながら良く演じていました。(2011/01/18) [review] (chokobo) | [投票] |
★5 | 伝統の力。エンターティメントから逸脱しないメッセージ性はやや残念だが、役者、映画的完成度において群を抜いている。 [review] (ぱーこ) | [投票(2)] |
★4 | 雰囲気のあるロケとそれに劣らぬ水準の美術、これに負けない吉川晃司と豊川悦司の所作、立ち居振る舞いはたいしたもので、一流時代劇の風格を備えた良作。 [review] (シーチキン) | [投票(2)] |
★4 | 兼見(豊川)が蓮子を殺めた真意が(筋を追えば察することは出来るが)最期まできちんと本人の口から語られなかった事と、必死剣の仕組みが今ひとつ無理な設定があった点を除いても、お別家(吉川晃司)の立ち居振る舞いが素晴らしく良かったのでこの点数。 [review] (IN4MATION) | [投票(1)] |