「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
FOUJITA(2015/日=仏) |
どう考えても2つの時代の作風の変節に踏み込むしかない映画なのだが、風景や環境描写だけでアプローチしようとして木端微塵に玉砕したみたいだ。パリ時代のデカダンやアナーキズムの欠如が致命的。ど素人の学芸会みたい。一方、日本の水墨風景は目が覚める。 (けにろん) | [投票(1)] | |
「お調子者」と呼ばれ水を得た魚のようにパリで生を開花させた男は、帰国して「先生」と呼ばれながら国家の威圧のもと死をまえに他者を意識する。「白い画」時代の有頂天と「暗い画」時代の沈鬱。藤田が体現した自我に近代日本がたどった矛盾の道がだぶる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |