「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
NO ノー(2012/チリ=米=メキシコ) |
映画の話法はむしろ広告的方法(大衆が好むイメージを用いて対象の印象を操作する)と対極に近い。主人公の状況/感情に附き従った煽情的演出を斥け、撮影は過度の逆光も含むなど照明に無頓着な即興性を装う。映画は、自らと自らが語る物語の微妙なる隔たりを文体で表している。これすなわち批評である。 (3819695) | [投票] | |
レネ(ガルシア・ベルナル)の行動原理は体制に抗う意志ではなく、時代が内包する欲望に忠実に従う本能だ。思想ではなく表現が力を生んだ幸福な時代。洗脳でも扇動でもない、広告が、夢の先導者だった時代。消費欲が正当性を保持していた「最後の時代」のファンタジー。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |