「チャップリン」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
ジュピターズ・ムーン(2017/ハンガリー=独) |
空中浮揚シーンが売りの映画で、それはそれで面白かったのだが、一番見応えがあったのは市街地でのカーチェイスだったという。 [review] (シーチキン) | [投票] | |
はからずも神の宣託を受けた不安顔の天使は、さまようヨーロッパの処方箋を自らの肉体で啓示する。国境や駅、街中の地を這うカーチェイスの逃走劇としての高速の横移動と、森林・屋内・市街地での危機回避の脱出劇としての浮遊の縦移動が活劇として対比される。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] | |
カットを割らないのじゃなく割れないのじゃないか、という「長回し」。宙ぶらりんの印象に逢着するだけの主人公のいない寓話の非人称は、対象への誠実を欠くその意味で、映画的な頽廃であるのみならず主題的な頽廃でもあるのじゃないか。統御可能であるようで不能であるような「浮遊」の「恩寵」は、なんなら一度きりでこそ。 (鷂) | [投票] |