★4 | 時間遡行による関係性の再構築とかないのが良い。その何もない物語の底に潜んでいる不穏さもやがて別離と帰還によって解消されるだろう。子どもの頃の夢と現つの錯綜を描く劇伴なしの静謐でスタティックなフレームワーク。それはどこかエリセを思わせる。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 欧州の民にとって"森"が秘める風土的神秘性のなせる技か。セリーヌ・シアマは何のエクスキューズもなく時空の壁を消滅させる。ふたりの少女の出会いと戯れが〈私のママはお祖母ちゃんの娘〉という切れない"糸”を紡ぎだす幸福な時間があってこその別れの結実。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 可愛い幻想譚。 [review] (ペペロンチーノ) | [投票(2)] |
★4 | セリーヌ・シアマの実力に惚れ惚れする。これは前作『燃ゆる女の肖像』と打って変わって、極上の掌編小説の趣き。しかし、本作も映画的なスリリングな画面に溢れている。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |
★5 | ネリーが体験した数日間は、ネリーが母マリオンへの不信感を払しょくし、母親の悲しさや内面を理解するのに必要なおばあちゃんの家の後片付けだったのだ。 [review] (jollyjoker) | [投票(2)] |
★4 | 基本は生霊でしかなく実体に会えばそれまでである。補助線としての死者との再会には深入りしない。帰ってくると生霊の本体が死者に見えてしまうのは、祖母の補助線が効いている。 [review] (disjunctive) | [投票(2)] |