「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
嘆きのテレーズ(1952/仏=伊) |
人間性悪説を思わず信じてしまいたくなるような登場人物ばかり。結末が何とも皮肉。 [review] (ワトニイ) | [投票(1)] | |
人物造型は類型的だし、今見るとソープ・オペラのような不倫劇の顛末なのだが画面は格調高い。特に列車の中の緊張感と物言えぬ姑の視線の演出が凄い。ラストの突き放しの見せ方も唸らされる。ただしシモーヌ・シニョレはイマイチ綺麗じゃない。『肉体の冠』や『輪舞』の彼女(いずれも娼婦役)を見いだそうとすると失望すること必至。 (ゑぎ) | [投票(1)] | |
堕ちて行く女と男の物語としては余りに淡白であり、一方で悪女と言うには成り行きに流され過ぎのテレーズがどうにも煮え切らなくシニョレがその割にヘタに意志強固な演技をしてチグハグ。それでも中盤の早朝の死体検分やラストの描写の演出は冴えている。 (けにろん) | [投票] |