★4 | 冒頭の時代背景解説、句読点としての静止画挿入、ラストの主観カメラなど配慮は行き届いてるが、台詞化された音読専門用語を残さず聞き取り物語を掌握するにはそれなりの知識が要る。綿密取材に基づく大胆仮説が決め手の司馬文学と篠田のハッタリめいた演出は相性が良く、丹波八郎・佐田竜馬・木村只三郎は其々適役。 (町田) | [投票(1)] |
★3 | どうでもいい司馬史観によるどうでもいい清河八郎という人物の『用心棒』がグネグネ語られるばかりで話は実に退屈。見処はもっぱらキャメラの愉しさ。 [review] (寒山拾得) | [投票] |
★3 | 一派に汲みしない篠田のノンポリスタンスが共鳴したのであろうが、圧倒的に個性的な主人公を擁しながら断定的なハッタリがないので盛り上がらないこと甚だしい。時代劇なのにオール現代劇役者で主軸を固めた拘りも悪くはないが面白みもない。 (けにろん) | [投票(3)] |
★3 | 話は抜群に面白いのに、下層の出自から頂点を目指す清河(丹波哲郎)に、ストーリー展開の都合上もうけられた不可解さ以上の不気味さや豪快さ、そして哀れさが漂わない。それはきっと、篠田正浩自身の権力に対する主観が不鮮明だからだ。 (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | 真に以って奇妙な映画。話は面白いのに、演出はいささか退屈。篠田だけにモノクロの映像は綺麗だが、長く感じる。丹波哲朗はさすがにハマリ役で上手いし、木村功も好演。['04.6.19京都文化博物館] (直人) | [投票] |
★3 | ヌーヴェルバーグ時代劇。時代劇版『市民ケーン』に挑戦した篠田監督。ただし、凝りすぎのカメラテクと微妙な編集テクに疲れる。丹波先生って、こんなに演技が上手かったの!? [review] (AONI) | [投票(2)] |