「ジャン・リュック・ゴダール」(システム既定POV)の映画ファンのコメント
11人のカウボーイ(1971/米) |
11人のカウボーイ達は、言わば「男」ジョン・ウェインの“息子”達で、だとするならば、ブルース・ダーン演じる卑小な悪党は“息子になり損ねた息子”、即ち「男になり損ねた男」なのだと見える。素晴らしくアメリカ的に正統的な「教育」の映画で、“父親”の献身と犠牲の映画でもある。平原を駆け抜ける牛馬達の映画であると共に、牛馬達の駆け抜ける平原の映画でもあり。 (鷂) | [投票] | |
終盤の安易な展開は「いくらなんでもなあ」と思う。しかし中盤までは悪くない。それはブルース・ダーンの悪役造型に拠っているところ大。ジョン・ウェインのヒーローとしての度量の大きさについてはこれぐらい見せるのが規定値だとして、それに悪役として対抗できているブルース・ダーンの存在感は刮目に値する。 (ゑぎ) | [投票(1)] |