「ギター弾きの仕事 追悼、井上堯之」(ぽんしゅう)の映画ファンのコメント
寒山拾得のコメント |
呉清源 極みの棋譜(2006/日=中国) | マニアックな断片の連続で囲碁を知らない人に伝わるとは思われないが、戦勝の報に皆が日の丸を振るなかひとり戸惑う呉清源氏の姿が忘れ難い。田壮壮入魂のショットだった。ご冥福を祈ります。 | [投票] | |
恋文(1985/日) | モテる男もつらいよという作品。冒頭のアパートの外観や砂浜の語らいなど、神代印が嬉しい。タクシーの窓に爪を立てる倍賞美津子、屋上を逃走する高橋恵子、突然にギアチェンジする中盤の混乱が白眉。 | [投票] | |
傷だらけの天使(1997/日) | 丸山昇一に多くを望んでも仕方ないが、出鱈目上等の演出で観ているうちは愉しめる。いいギャグも幾つかあった。夜中にアパートのドア乱打しながら「早く開けないとご近所に迷惑でしょ」ってのが好き。 [review] | [投票] | |
美味しんぼ(1996/日) | 味覚表現の空々しい科白で有名な原作だが財津一郎がこれを実に巧みに喋る。俳優の実力ってこういう処でも出るものなのだ。尊敬を抱いてしまった。 [review] | [投票] | |
遠雷(1981/日) | 夜明けの「わたしの青い鳥」はあの時代を代表する名シーン。リアリティなきリアリティが実に多くのことを語っていて、私ら世代の運命とすら感じる。その昔なら与謝野鉄幹だもんなあ。 [review] | [投票(2)] | |
青春の蹉跌(1974/日) | 突然の芹明香の瞬発力が素晴らしい。本邦70年代のラリったフーテンを記録して永遠の価値があるだろう。道端で初対面の者の足に抱きついて「なあ、お金ちょうだい。100円でええからあ。くれる云うたやんかあ」1点加点。 [review] | [投票] | |
カポネ大いに泣く(1985/日) | 封切時にシネコンじゃない、昔の大きな映画館で観た。浪花節が大劇場でかかった最後の映画だろう。♪何が何して何とやら。 [review] | [投票(1)] | |
瀬降り物語(1985/日) | 神道を敬い性に奔放な原日本人。影響されている三角寛のサンカ研究がいい加減なものらしいのが難で、史実というより彼の右翼思想の表出と思って観た方がいいのだろうが、これでは藤田弓子の熱演も報われないと思う。中島貞夫の実家には幼少の折、サンカが箕直しに通っていた由。 | [投票] | |
アフリカの光(1975/日) | 「話のない話」の奔放なタッチで萩原健一と田中邦衛のホモセクシャルが描かれ、傑作『恋人たちは濡れた』の続編のよう。ここでも姫田は最高である。 [review] | [投票(1)] | |
華の乱(1988/日) | いつもの東映大人のエロ路線だが、俳優のセレクトよろしく爽やかで、大杉栄の風間杜夫のコメディが愉しく、松坂慶子の松井須磨子再現が見処。後半はいつも通り辛気臭いがいい主張もある。与謝野晶子は立派な人だ。 [review] | [投票] | |
ダイアモンドは傷つかない(1982/日) | 当時猖獗を極めた、男に媚びるのを主目的にした女子大生作家の典型という趣。原作者はその後小説は書かず英才教育本を出しているらしい。 [review] | [投票(1)] |