★4 | やじきた道中 てれすこ(2007/日) | 幕末の頃。コレラで妻子を失った、飴細工職人・弥次郎兵衛(中村勘三郎)はひそかに心を寄せる花魁・お喜乃(小泉今日子)を足抜けさせ、ともに暮らすために、お喜乃の小指のまがい物を大量に作り、贔屓筋の客に足抜けの資金を出させる泣かせの小道具とする仕事を頼まれていた。そんな頃、売れない歌舞伎役者の喜多八(柄本明)は、忠臣蔵の舞台で塩治判官役という大役を射止めながら、緊張して高師直役に思い切り斬りつけ、舞台を滅茶苦茶にしてしまった。首を吊ろうとした喜多八は、幼なじみの弥次郎兵衛とお喜乃の話を聞きつけ、役者修行のため彼らの道行きに同行することを決意する。こうして三人の東海道の旅が始まった。〔108分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | Little DJ 小さな恋の物語(2007/日) | 70年代。ラジオの面白さに目覚め始めた野球少年・太郎(神木隆之介)は、ある日試合中に鼻血を吹いて倒れる。入院した太郎は、病院で相も変らぬクラシックばかりの昼の放送に飽き足らず、「大先生」(原田芳雄)の家に入り込み、そこで壁面を埋め尽くすLPと、充実した放送機材に我を忘れ、思わず憧れのDJ(小林克也)の真似事をしてしまう。それを評価した「大先生」は病院の昼の放送を太郎に任せ、彼は思いかけず人気者になる。そんなところで彼が出会った少女がたまき(福田麻由子)だった。怪我で包帯だらけの彼女を太郎は「ミイラ人間」と呼ぶが、やがて包帯をとった彼女の気さくさと美貌に、心を奪われてしまう太郎だった。〔128分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★3 | 秒速5センチメートル(2007/日) | 秒速5センチメートル…それ、桜の花びらが落ちるスピードなんだって。来年また桜、一緒に観られるといいね、貴樹くん(水橋研二)。そう言ってから何年経ったでしょう。高校生になってるんだよね、お互い。…あたし、髪を切りました。少しずつあたしが変わったように、貴樹くんも少しずつ、でも確実に変わっていくんでしょうね。電車で行き来できる場所にお互いいるのも、もう少し。鹿児島へ転校するんですってね。逢ってくれるって約束、嬉しかった。ありがとう。約束の時間に駅の待合室で待っています…明里(近藤好美)。〔60分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★3 | ハイスクール・ミュージカル(2006/米) | 大晦日の夜、読書好きの少女ガブリエラ(ヴァネッサ・アン・ハジェンズ)とバスケ少年トロイ(ザック・エフロン)は無理矢理パーティーでカラオケを歌わされる。それが二人の恋の始まりだった。トロイの学校に転校生としてやって来たガブリエラに、学園の女王様・シャーペイ(アシュレイ・ティスデイル)はヤキモキ。彼女が早速パソコンで検索すると,ガブリエラは稀に見る天才少女だった。シャーペイはガブリエラを理数科系サークルに押し込め、試合を控えたバスケ部のトロイと引き離そうとした。彼女は弟のライアン(ルーカス・グラビール)とミュージカルの主役を務めるため、邪魔者を追い払おうとしたのだ。ところが…。〔93分/カラー〕 | [投票] |
★3 | オリヲン座からの招待状(2007/日) | 関係が冷え、別れを考え始めた中年夫婦、祐次(田口トモロヲ)と良枝(樋口可南子)。ふたりに懐かしい人からの手紙が届いた。それは二人を結びつけた京都の映画館、オリヲン座からのものだった…。昭和三十年代。館主松蔵(宇崎竜童)とその妻トヨ(宮沢りえ)の営むオリヲン座に、一人の若者が頭を下げに来た。彼の名は留吉(加瀬亮)、ここに仕事を求めてやってきた映画好きの青年だった。頼りなげな風貌に諦めろといった松蔵ではあったが、何の気まぐれか彼を弟子として住まわせるのだった。だがチェーン・スモーキングの悪癖ゆえか、その頃から体調を崩していた松蔵は、ある日上映中に…。〔116分/カラー〕 | [投票] |
★3 | 仮面ライダー THE NEXT(2007/日) | 本郷猛(黄川田将也)がショッカーによって改造手術を受けながらも、彼らに離反する道を選んで二年の月日が過ぎた。彼は母校・城南大の付属高校の教師として平和な日々を送っていたが、彼の目にひとりの反抗的な少女…琴美(石田未来)がとまる。彼女はアイドルである親友のチハル(森絵梨佳)をめぐってファンの間に血生臭い事件が続出し、それを自分にすら相談しないことを不審に思っていたのだ。果たしてその裏にショッカーの陰謀があり、それを調査する本郷の前にチハルの兄であり、青年実業家からショッカーの戦闘指揮官となった風見志郎(加藤和樹)が立ち塞がった。苦戦する本郷に、生きていた一文字隼人(高野八誠)が加勢するが…。〔103分/カラー〕 | [投票] |
★2 | チェ・ゲバラ&カストロ(2002/米) | 第2次大戦後、ハバナでは米軍兵士立ち退きを訴える声が溢れていた。その前面に立って熱弁を振るった男がフィデル・カストロ(ビクトル・ウゴ・マルティン)であった。政府に口で抵抗するのみの無力な議員に飽き足らない彼は、バティスタ大統領(トニー・プラナ)のクーデターによりお尋ね者となる。そんな彼に手を差し伸べた女性がナティー(マルガリータ・デ・フランシスコ)であった。資金供与を受けたフィデルは最初の革命運動を起こすが、あっけなく粉砕された。逆境の中でメキシコに渡り、同志を求めたフィデルの前に頼もしい味方、チェ・ゲバラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が現われる。〔120分/カラー〕 | [投票] |
★4 | クワイエットルームにようこそ(2007/日) | バツイチで、今は恋人の放送作家・鉄雄(宮藤官九郎)と暮らしているフリーライターの明日香(内田有紀)は、ある日奇妙な白い部屋で目覚めた。体は拘束され、身動きがとれない。看護士・江口(りょう)の話によると、明日香はアルコールと睡眠薬の過剰摂取により昏倒し、この精神科医院に運ばれてきたのだという。自殺願望を持っていると誤解された彼女はそれを解こうとするが、退院には担当医と保護者の承認が必要だと突っぱねられる。なんとか閉鎖病棟の中を自由に歩くことを許された明日香は、物怖じせず豪快そうな過食症の中年女・西野(大竹しのぶ)、自分にも他者にも辛辣な拒食症の娘・ミキ(蒼井優)らと接触を持つのだった。〔118分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票(1)] |
★2 | 河童 kappa(2006/日) | 三年前の夏。男(谷中敦)は詰まらぬ理由で霧深い山奥にひとり分け入った。そこで彼は雌の河童に出会い、思わず追いかける。そして、トンネルの中の穴にはまり込んでしまう…気づくと、彼は河童に介抱されていた。男は河童の国に迷い込んでしまったのだ。怪我を見てくれたチャック(梅津和時)という河童の言うには、この国では珍しい人間は働かなくとも喰っていけるのだそうだ。男は河童語を学び、彼らと親しく交わった。友人パッグ(小倉一郎)とともに、詩人トック(綾田俊樹)の家を訪れた男は、すっかり彼とうちとける。彼らと交流するうちに、男は河童の国の不思議を次々に知ってゆくのだった。〔72分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | Presents うに煎餅(2007/日) | 羽月(戸田恵梨香)は文具会社勤務のOL。カレシの悟(平岡祐太)は同級生で知り合ったはずが留年を重ね未だ学生…そんなふたりの仲は話題も噛み合わず破局寸前。前向きな羽月は傷心に浸ってなんかいられず、合コンで超イケてる会社員・安田(黄川田将也)をゲットする。長年カレシと食事代はワリカンだった羽月は、見たこともない高級店でオゴってくれる安田に感激、ヴァレンタイン・デイには本命チョコを手渡す。そうはいいながら悟との縁を断ち切れずにいた彼女に、安田は本気で愛を告白してくるのだが…。〔43分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 超劇場版 ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!(2007/日) | 南太平洋に古代ケロンの巨大人型兵器・キルルが現われて船舶が危機に陥るが、「海の妖精」ふたりによって粉砕される。一方、ケロロ軍曹(渡辺久美子)は、飼い主の冬樹(川上とも子)の学友・桃華(池澤春菜)が発見したUMAの子供をめぐり、その秘密を探るべく(?)仲間達とともに南太平洋に旅立った。そこに同行した冬樹の姉・夏美(斎藤千和)は、謎の海洋生物に襲われ、海底へと連れ去られる。彼女を迎えた海底帝国のプリンス・メール(桑島法子)は夏美をプリンセスと呼び、彼女のための城と、彼女の思い出に残る町を一瞬にして創り上げた。あまりのことに途惑う夏美だった…。〔78分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★3 | ビキニの裸女(1952/仏) | 古代フェニキアの宝物が紀元前より眠るという海に魅せられた若者、ジェラール(ジャン・フランソワ・カルヴェ)はラベジ島に向かった。タバコの密売で荒稼ぎをしている男、エリック(ハワード・ヴァーノン)と話をつけた彼は、船に同乗させて貰う。かつてジェラールが初めて島を訪れた時、ほんの小娘だった島の少女マニーナ(ブリジット・バルドー)は、すっかり美しく成長した姿で彼を迎え、彼女に手を出そうとしたエリックはこっぴどく振られる。その恨みも含めてこの仕事に不満を洩らすエリックをなだめたジェラールは、ついにフェニキアの壷を多数発見するのだが、エリックはそれに邪心を動かされる。〔86分/モノクロ/ワイド〕 | [投票] |
★2 | 自虐の詩(2007/日) | 「人生に負けてしまいそうです」…幸江(中谷美紀)は苦労の絶えない毎日を送っていた。内縁の夫・イサオ(阿部寛)は元ヤクザで定業にもつかず、おまけに何か気に入らないことがあるとちゃぶ台をひっくり返す奇癖の持ち主。でも幸江は、パート先の中華食堂のマスター(遠藤憲一)の求婚に耳を貸さぬほどにイサオを愛しているのだった。彼女の父(西田敏行)は銀行強盗の前科者、そして彼女は幼い日に自分を捨てた母の顔を知らない。しかし、幸江は逞しく生きてゆく…日本一泣ける4コマ漫画と呼ばれた業田良家の原作をフィルム化した感涙の物語。〔115分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票(1)] |
★5 | ヘアスプレー(2007/米) | まだアメリカに人種差別が闊歩していた頃のボルチモア。16歳のクィーンサイズの女の子・トレイシー(ニッキー・ブロンスキー)は、TVのダンス番組「コーニー・コリンズ・ショウ」のレギュラーを夢見てダンスの練習に余念がなく、教室では舟をこぐ毎日だった。そしてそのソウルフルなダンスは認められ、憧れのダンサー、リンク(ザック・エフロン)ともいいパートナーとなって一躍レギュラーに。しかし母親エドナ(ジョン・トラヴォルタ)には止められ、そしてあろうことか差別されるブラック陣営のダンサーたちにも魅せられてしまったことから、プロデューサー(ミシェル・ファイファー)は彼女を追い落としにかかる。〔116分/カラー/スコープサイズ〕 [more] | [投票(1)] |
★3 | めがね(2007/日) | 透き通る海に面した南の地。ここに何かを求めてタエコ(小林聡美)は旅してきた。あやふやな地図に頼ってやってきたのは、よく見なければ宿だとは判らない、ユージ(光石研)営む「ハラダ」という宿。そしてタエコに先駆けてこの地に降り立った女・サクラ(もたいまさこ)が彼女をもてなした。観光スポットを教えてもらおうとするタエコに、彼らはそんなものはない、ここはたそがれるための場所だという。マイペースを崩さない彼らに耐え切れなくなったタエコは、そこらをうろついている生物教師・ハルナ(市川実日子)にもう一軒の宿に車で送ってもらうが、輪をかけた酷さにタエコは「ハラダ」に帰ってくるのだった。〔106分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★4 | 包帯クラブ(2007/日) | 高校三年生のワラ(石原さとみ)は両親が離婚して久しく、進路のことに悩む暇もなく家事に専念する毎日をおくっていた。ある日包丁で腕に傷をつけてしまい、リストカットと勘違いされた彼女は憤慨し、病院の屋上の手すりに昇って憂さを晴らそうとした。そこに自殺を止めようと入ってきたインチキ関西弁の愉快な少年・ディノ(柳楽優弥)は、ムカムカを抑えきれないワラの前で手すりに包帯を巻き始めた。「手当て」だと言い張るディノの行動に、ワラの心は少しずつ解きほぐされてゆく。数日をおいて、ワラは親友のタンシオ(貫地谷しほり)の失恋話を聞き、公園のブランコに包帯を巻く。やがてその行為は仲間を呼び、ネットで町中に広がってゆく。〔118分/カラー〕 | [投票(1)] |
★5 | 鍵がない(2005/日) | 夕立の駅。美沙子(つぐみ)は、途方に暮れて雨宿りしていた処を、父親の沢木(大森南朋)を迎えにきた娘・日菜(小栗万優子)に傘を貸してもらった。…それも今は過去のこと。フードを被って土砂降りの街に駆け出した美沙子は、アパートまで来て部屋の鍵をなくしてしまったのに気づく。雨も止んだ夜の街を、彼女はひとりさまよう。だが、そのうちに沢木の手元に合鍵を残してきたことを思い出した美沙子は、震える指で電話のボタンを押す。彼女の耳には、慌て気味の沢木の声の背後に、日菜のはしゃぐ声と、典子(目黒真希)という沢木の恋人の声が聞こえてきた。電話を切った美沙子の歩く街は、思いがけず優しく彼女を包んでくれた。〔83分/カラー/デジタルビデオ〕 | [投票] |
★3 | ミリキタニの猫(2006/米) | NY・ソーホー。ここにアメリカに生まれ、第二次大戦に至る少年時代を日本で過ごしながら、徴兵を忌避してアメリカに里帰りしたものの、日本人収容所に入れられ、それ以来アメリカよりの保障を一切拒みながらもこの国に留まる老画家がいる。彼の名はジミー・ツトム・ミリキタニ。彼に興味をもったリンダ・ハッテンドーフ監督は、彼とともに長い日数を過ごし、広島で失われた彼の家族、日本人収容所の想像を絶する悲惨以上に、ジミーが戦争を否定し、人を殺さずして画業で食べている誇りを強く受け取る。そして、彼と住処を共にする生活のなかで、ジミーの姉・カズコが生きていることが明らかにされる。〔74分/カラー/スタンダード〕 | [投票] |
★4 | 棚の隅(2006/日) | 宮田康雄(大杉漣)は小さな玩具店を営んでいる。その店にある日、保険勧誘員の岡崎擁子(内田量子)という女が訪れる。彼女は康雄の前妻であり、ひとり息子の毅(今井悠貴)の母親であった。だが康雄は不在であり、後妻の秀子(渡辺真起子)が応対した。その話に康雄は動揺した。彼の心にも擁子に関する小さなしこりが残っていたからだ。そして擁子の勧誘員としての成績も、それを境に下り坂に向かっていた。恋人の進藤(榊英雄)と結婚の約束をしながらも、夫子に残した未練は断ち切りようもなかったのだ。ある日、康雄は毅のために故障したラジコン飛行機の修理を終え、飛ばしに出かけた河原で進藤と出会う。〔81分/カラー/ヴィスタサイズ〕 [more] | [投票] |
★3 | 劇場版 AIR(2005/日) | 学校をずっと休んでいた観鈴(川上とも子)は、夏休みのフィールドワークに参加すると教師に申し出た。街を調べるため自転車に乗る練習をしていた彼女は、旅の人形使い・住人(緑川光)と出会う。いつしか住人を気に入った観鈴は、彼を引っ張って研究小旅行に連れまわる。人嫌いな住人ではあったが、観鈴と母の晴子(久川綾)に許されてしばらく家に泊めてもらうことになった。観鈴は、この街に伝わる有翼の姫・神奈(西村ちなみ)と貴族の若者・柳也(神奈延年)の悲恋物語が事の外好きなようだった。だが、観鈴の身には彼女自身も知らない残酷な宿命が秘められていた。〔92分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |