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ALPACAさんのあらすじ: 点数順

★5汚れた血(1986/仏)20世紀末のパリ。愛が無いセックスで伝染する病が蔓延。ハレー彗星の異常接近で夜は歩けないくらい熱い。息苦しさを覚えるアレックスは奇病の特効薬強盗計画に荷担。この、フィルム・ノワール、メロドラマ、近未来SFの要素を放り込んだ、計算された色彩の街で、奇跡的な役者の演技を使った、ひたすらひたすらどこまでもどこまでも疾走してしまう青春映画。アレックスシリーズの二作目。[投票(1)]
★5泳ぐひと(1968/米)原作は郊外小説家としてアメリカでは有名なチーバーの短編小説。この映画が大好きなのだけど、ビデオやTV放映などで見直すことが難しいようなので、あえて<ユージさん>のあらすじにこの映画の肝心なラストを書くという、蛇足きわまりない宣伝をしてみます。書かせて!そして、気にしない人だけ読んで!そして、運がよければ。観ろ! [more][投票(1)]
★5HANA-BI(1997/日)元刑事の西ビートたけしには、不治の病に冒された西の妻岸本加代子がいる。また、刑事時代の同僚の堀部大杉漣は、捜査中に銃弾を受けて下半身不随となっていた。西の妻への想いと、堀部への想いを言葉を使わない映像で描く。やくざから借りた金で妻とともに逃亡をするというロードムービーの形で、暴力と叙情、動と静を巧みに描きわけるという、北野武映画の総集編か。[投票(1)]
★5フラート(1995/日=独=米)ニューヨーク、ベルリン、トウキョウで起こる3つのオムニバス映画。まったく関連のないそれぞれの都市の登場人物たちは、言葉は違うが、ほとんど同じ台詞をはなす。同じ言葉なのに、全く違う感情と、異なる受け取られ方。異なる3つの場所で同様の状況が起こったとき、異なる文化と登場人物の異なる個性や性別によって、どんな変化、活力の違いが現れるのか!というオムニバス全体を通じた奇妙なメッセージ。 [more][投票(1)]
★5愛すれど心さびしく(1968/米)口がきけず、耳も聞こえないシンガーは、親友が精神病院へ送られたため、独りで部屋を借りて住む。その部屋は娘ミックの部であったのだが、事故で骨を折った父の医療費にあてるために貸す事にしたのだ。 他者と通じ合うことが難しい世界に生きるからこそ、あたたかさを求め、同じような孤独な人々が彼の仲間になってきた。 彼の周りを囲む人々に不幸の網がめぐらされると、彼はそれを彼の方法で知り、彼の方法で孤独な人々の心に明りを灯す。マッカラーズの原作を役者人の好演により、鮮やかな映像化に成功。 映画のラストで人間の孤独の深さを突きつけられる。 [投票(1)]
★5さらば箱舟(1982/日)架空の村“百年村”を舞台に、いとこ同士が結婚すると豚のシッポの生えた子供が産まれるというタブーを犯して一緒になった山崎努小川真由美の運命を縦糸に、村落共同体が近代化へと脱皮していく過程を横糸にして織り成された、約一世紀にわたる一家の興亡を描く一大叙事詩。ロケ地の沖縄で描かれた寺山映像詩の到達点であり遺言である。G・マルケス「百年の孤独」の映画化として完成するも、マルケスに頑なに断られた作品だが。寺山からみたマルケスとの共通項も、マルケスとしては受け入れられなかったのだろう。が、(コメントへつづく)[投票(1)]
★5Dr.Tと女たち(2000/独=米)リチャード・ギア以外考えられないという彼のキャラクターそのもののような産婦人科医師が、病院に集まる、看護婦、患者、恋人、義理の妹家族、妻、子供、その恋人らに、自ら求めつつ、巻き込まざるをえなくなる運命を描く。男と女のコメディというより、やはりアルトマン流のアメリカ文明の批判となっている。。とかいうより、ただの「人間模様」というだけでいいのかも。[投票(1)]
★5モスキート・コースト(1986/米)発明家のアリー(ハリソン・フォード)は、冷蔵装置を発明するが文明社会アメリカでは相手にされず、家族とともに中米のジャングル”モスキート・コースト”に移住する。そこで、巨大な氷製造装置を完成させて新しい生活が始まる。 アリーは「神は不完全なものを作った。人間がそれを補わなければならない。」という無神論者でかつ独裁者。 そして、彼と家族の顛末は!というP・セロー原作にP・シュレイダーという癖者らが、描く奇妙な家族物語![投票(1)]
★5クルシメさん(1997/日)愛する人ができると、相手を傷つけたくなる心の病を持つ女ユキ(新井亜樹 )と、身体にある秘密を隠し持つ少女カズエ(唯野未歩子)。二人が出会い、ほのかな愛情が芽生えたことから起こる悲劇…。というか、喜劇というか。何でも有り。劇団大人計画で、あまりに壮絶な個性を発揮して、今は演劇活動を休止されている井口昇監督が、新井亜樹の魅力を余すことなく映像化!ひろしま映像展’98グランプリ&演技賞。らしいです。ウッソオ。。 [投票]
★5トラック29(1989/英)優れたい医師でよき夫は、実は鉄道オタクで、マゾの嗜好がある。またよき妻のリンダは過去にレイプされて妊娠したことがある。ある日、その子供のいない夫婦のもとへ、「息子だ」と名乗る男が現れて。。ニコラス・ローグが最もアブラの乗っていた時期に撮った畢生に一作。[投票]
★5さらば冬のかもめ(1973/米)募金箱の40ドルを盗んで除隊となり、8年の刑期が決まった青年水兵を、下士官二人(ニコルソンとオーティス・ヤング)が護送することになった。一週間でポーツマスへ送るだけ。という任務に二人は、時間も資金も余裕があることにほくそ笑んでいたが。次第にこの臆病で小心者でダメな青年にダメな二人は情が移ってくる。初めての酒を飲ませ、実家まで連れて行き、初めての女を抱かせる。次第にダメな三人は連帯感で繋がる。二人に影響された青年も、臆病なところも消え、自己主張ができるようになる頃、刑務所が目の前に近づいてきていた。 なるほどね。の映画公開時コピー 「いつのまにか−− おまえが好きになった!」[投票]
★5ヌードの夜(1993/日)代行屋の村木のもとを訪れる運命の女、名美。東京案内の依頼だったが、村木は名美が殺してしまうヤクザ行方の死体処理から始まるトラブルの渦中に入りこまれる。。ようでいて、次第に自ら名美を救うため、そのトラブルの中に入ってしまう村木。今回も男たちに虐げられ翻弄される薄幸な名美。その女に惹かれざるをえない村木。永遠に繰り返される哀しき純愛。[投票]
★5赤いハンカチ(1964/日)石原裕次郎の刑事は二谷英明の同僚とともに犯人を追っている途中、参考人を射殺してしまう。これを機に刑事を辞め、放浪の旅に出るよ裕次郎。四年後、裕次郎は、二谷英明が射殺した娘浅丘ルリ子と結婚し実業家として成功していることを知り、すべて彼の陰謀だったのではないかと思う。人生を狂わされた裕次郎が対面し、晒すことができた陰謀もまた、裕次郎の背中の孤独を癒すことはできないのか。裕次郎が歌う歌謡曲「赤いハンカチ」に合わせて横浜を舞台に作られた「日活ムード歌謡アクション映画」という不幸なラベルがつくが。日本のハードボイルドを肉体と精神で描写できた唯一の映画。[投票]
★5異邦人(1968/仏=伊=アルジェリア)太陽がまぶしかったからという理由でアラブ人を撃ち殺すムルソーマストロヤンニ。自身の存在・自由を問いかけ、管理社会で異邦人として生きる方法を−法律を回避し、無関心の中に閉じこもり、不合理の中に逃げ込め。というカミュの原作を「挿絵」を入れるように忠実に、あまりに分かりやすく映画化。しかし、「原作に忠実に」の遺族の強い要望で、ヴィスコンティ独自の映画化ができずに、不本意な映画化とも。しかし、この解りやすさは、また見事にカミュの真実を追究できた結果ともいえる。[投票]
★5ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983/英)テキサスの石油会社のエリート社員マッキン・タイヤは、石油コンビナートの土地買収と、なぜか天体観測を命じられて、スコットランドの農村へ派遣される。土地買収は地元住民の反対に合うかと思いきや、村の人々は金持ちになれるう。と大乗り気!しかし、一人の老人が反対をし、交渉が難航しはじめる。一方、オーロラ発見の知らせを受けた社長も、直接この地に乗り込み。。漁村とその人々をシニカルで優しさに溢れたユーモアで描く。[投票]
★5シンプルメン(1992/英=米=伊)コンピュータ強盗に成功しながら、仲間に彼女を取られてしまう兄。弟は哲学部の真面目な学生。父はメジャーリーグ屈指の遊撃手で、ペンタゴンの爆破容疑で失踪したまま。父が逮捕された知らせを聞き、兄弟が刑務所に駆けつけると父はまた脱走をしている。兄弟は父を探してロング・アイランドに向かう。道中、癲癇をもつルーマニアの少女エリナと、ホテルの女主人ケイト、その元夫の親友のマーティン。という奇妙な彼らが探す父親を見つけることができるのだろうか!そして、彼らは最後に辿り付いた場所で、いったい何を発見したのだろうか! [more][投票]
★5ソナチネ(1993/日) 組長から沖縄での抗争の加勢に行ってくれと頼まれる村川ビートたけしは、それが自分を東京から追い出すための口実でもあることを知っているが、舎弟を連れて沖縄に向う。沖縄につくなり、仕掛けられた爆弾で殆どの仲間を失うが。そこから残った三人と地元のやくざで海辺の家に移り、何かを静かにカツ過剰に待ちながら、再び彼らを大きく巻き込む抗争の行きつく先は!意識的に作成されたリアルな暴力描写はここがひとつの到達点か。[投票]
★5ガープの世界(1982/米)結婚も欲望も無しで出産をした母。そうやって生まれたガープ。その母と息子と彼らをとりまく人々の数奇な。あるいは、そうならざるをえなかったメマグルシイ運命を淡々と静かに描く。悲劇と喜劇を繰り返し、それは次第に同じものとして見えてくる。人生のすべて以上のものを詰め込み、映画化は不可能と思わざるをえなかったアーヴィングの原作を、見事に断片を積み重ねて映画独自の味を出すことに成功した。 [投票]
★5愛・アマチュア(1994/英=米=仏)修道院を出てポルノ小説を書いているイザベルイザベル・ユペールは、ある日カフェで記憶喪失のトーマスマーティン・ドノヴァンと出会う。イザベルは彼に好意を持つが、トーマスのまわりにはトラブルの影があった。初対面で愛してしまった聖処女のような元尼僧が、彼の過去をさがし求める探偵さながらに登場し、推理ドラマの展開をたどりながら "アマチュア" <初めて愛を知った心>を発見する旅を描いていく。 [more][投票]
★5ボクサー(1977/日)過去に勝っている試合を故意に負けて辞めた元ボクサー(菅原文太)は、弟を片足に障害のある男(清水健太郎)に試合の事故で命を落とされてしまう。健太郎は自分を憎む文太のもとに弟子入りをする。文太の娘と健太郎との恋愛。愛憎を持った二人のトレーニング。遂に健太郎は新人王決定戦に出場し、網膜剥離の文太の見守る中、ついに![投票]