★3 | ストーカー(2002/米) | 郊外の大型スーパーにあるDPEコーナー。ヨーキン家はここの常連だった。フィルムを持ってくる妻のニーナ(コニー・ニールセン)に応対するのは店員セイモア・パリッシュ、愛称サイ(ロビン・ウィリアムズ)。彼はヨーキン家のことなら何でも知っていた。住所から息子(ディラン・スミス)の誕生日、夫(マイケル・バータン)の仕事まで…。家族も友人もいないサイは、ヨーキン家の写真に理想の家族を見い出し、いつしかこの家族の一員になったような空想にふけるようになっていた。しかしある日、一家の隠された秘密を知ったことで、サイのそんな空想は変質を始める。[98分/カラー/アメリカンヴィスタ] | [投票(1)] |
★3 | 13階段(2002/日) | 過失致死の罪で刑に服していた青年、三上(反町隆史)が出所した。そこへ、担当刑務官・南郷(山崎努)が訪ねてくる。「手伝ってほしい仕事がある」。それは、老夫婦を殺害した容疑で逮捕された死刑囚(宮藤官九郎)の冤罪を晴らすことだった。担当弁護士(笑福亭鶴瓶)は言う「刑が執行される時期というものがある、判決から7年目あたりが危ない」。その7年目まで残り3か月、調査に当たる三上と南郷を、三上が殺した男の父親・佐村(井川比佐志)が陰から見守っていた。次第に進む調査、そして、彼ら3人の抱える心の闇も段々と明らかになっていく。[122分/カラー/アメリカンヴィスタ] | [投票(1)] |
★3 | キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002/米) | 1960年代のニューヨーク。16歳のフランク(レオナルド・ディカプリオ)は、文具店を営む父(クリストファー・ウォーケン)を誇りにしていた。しかし店の経営が行き詰まり、父は破産、母(ナタリー・バイ)は家を出ていく。父を助けたいフランクは、社会的に信用される職業──パイロットや医師などになりすまし、自ら偽造した小切手を次々と切っていくのだった。やがて偽造小切手の総額は250万ドルにまで膨れ上がり、その出所を追って、FBI捜査官のカール(トム・ハンクス)が動き出す。[141分/カラー/アメリカンヴィスタ] [more] | [投票(1)] |
★3 | 風前の灯(1957/日) | 郊外住宅の前で、不良たちが強盗に入る相談をしている。「この家は前から狙ってたんだ」「婆さん(田村秋子)はたんまり小金を貯めこんでるって噂だぜ」「遺産を狙ってる奥さん(高峰秀子)には渡さねえぞ」「ダンナ(佐田啓二)も懸賞で高級カメラを当てたそうじゃないか」「待て、奥さんの妹(小林トシ子)がやって来た」「カメラの話を知って借金の申し込みか」「もう一人の妹(有沢正子)も来た」「恋人に部屋を貸せだとさ!」「今度は婆さんの甥(南原伸二)だ」「何、こいつは昔この家を婆さんに横取りされた前科6犯の強盗だって!?」「なんだこりゃ、とんでもない家だな、オイ…」。[79分/モノクロ/スタンダード] | [投票(1)] |
★3 | 儀式(1971/日) | 桜田満洲男(河原崎健三)は、兄の輝道(中村敦夫)から「テルミチシス」という電報を受け取った。電報の発信地へ急ぎ向かう満洲男は、彼が育った地方の旧家・桜田家のことを思い出していた。終戦後戦犯指定を受けながら、それでもなお桜田家に絶対的権威として君臨していた祖父・一臣(佐藤慶)と、一臣に「支配」されている一家の人々の姿を…。彼らの姿を通して、封建日本の天皇制国家・家父長制度を支えてきた「儀式」、そして戦後日本にも巣食うその残滓が描き出される。当初大島渚監督は、タイトルを『日本帝国主義』にしようかとも考えていたという。[122分/カラー/シネマスコープ] [more] | [投票(1)] |
★3 | プレッジ(2001/米) | 老刑事・ジェリー(ジャック・ニコルソン)は引退の時を迎えていた。しかし、退職のちょうどその日に、近くの町で幼女が殺害される事件が起こる。容疑者(ベニチオ・デル・トロ)は逮捕されたものの、不審を感じたジェリーは独自に捜査を開始する。その背景には、被害者の母親(パトリシア・クラークソン)に「必ず犯人を捕まえます」と堅く誓った約束(プレッジ)があった。[124分/カラー/シネマスコープ] [more] | [投票(1)] |
★3 | 甘い汗(1964/日) | 梅子(京マチ子)は三十代半ばの水商売の女。高校生の娘・竹子(桑野みゆき)に加え、母親(沢村貞子)や弟を養うために苦労を重ねてきた。その家族からも「だらしのない女」と言われつつ、このみじめな暮らしから抜け出そうともがいていた。そんな梅子は、かつて恋人だった男・辰岡(佐田啓二)と再会する。家族の面倒を見てやろうという彼の言葉を信じる梅子だが、辰岡が今や怪しい商売に手を染めていることを彼女は知らなかった。[120分/モノクロ/シネマスコープ] [more] | [投票(1)] |
★3 | 風林火山(1969/日) | 時は戦国時代。武田晴信(中村錦之助)の軍師として召しかかえられた勘助(三船敏郎)は、最初の仕事として隣国・信濃の諏訪頼茂を攻め、だまし討ちの形で頼茂を倒す。晴信の側室となった頼茂の娘・由布姫(佐久間良子)は勘助を憎むが、勘助は逆にその由布姫に魅かれるのだった。やがて武田は勘助の働きで周辺諸国を次々と勢力下におさめていくが、越後の上杉謙信(石原裕次郎)も武田を攻める機を着々とうかがっていた。[166分/カラー/シネマスコープ] [more] | [投票(1)] |
★3 | ダブルベッド(1983/日) | 昔の友人の葬儀に出た敏之(岸部一徳)と雅子(大谷直子)の夫婦は、帰りに立ち寄った飲み屋で、同じく昔の友人である徹(柄本明)と再会した。徹は連れの女・理子(石田えり)を帰し、敏之・雅子の家へ立ち寄る。先に寝てしまった敏之をよそに、どちらからともなく体を寄せあう雅子と徹。そして、二人の不倫関係が始まった。[102分/カラー/ヴィスタ] [more] | [投票(1)] |
★3 | 夜行列車(1959/ポーランド) | ワルシャワ駅を出発しようとしている夜行列車。そこに一人の男──イエジー(レオン・ニエンチク)が急いで乗り込んできた。寝台車の個室に落ち着いた彼だが、手違いからこの個室を一人の女性とシェアする羽目になる。「この個室は男性専用のはずだ」「そうよ。男性から切符を買ったんですもの」「しかし君は女性だろ」「私なら構わないわ」…どことなく訳ありの様子の彼女──マルタ(ルチーナ・ウィンニッカ)とイエジーの奇妙な二人連れ、そして彼らに興味津々な他の乗客たちを乗せ、夜行列車は一路北へ向かう。[97分/モノクロ/スタンダード] [more] | [投票(1)] |
★3 | トンネル(2001/独) | 1961年から1989年まで、ベルリンの街を東西に分断していた壁。それに抗った人々がいた。水泳選手としてのキャリアを捨て西ベルリンに逃亡したハリー(ハイノ・フェルヒ)は、壁の向こう側に残してきた妹(アレクサンドラ・マリア・ラーラ)と再会したかった。彼の友人・マチス(ゼバスティアン・コッホ)は、逃亡の際に一人捕らえられた妻(クラウディア・ミチェルゼン)が気がかりだった。そして、フリッツィ(ニコレッテ・クレビッツ)は東側の青年団に所属する恋人を脱出させたかった。彼らが計画したのは、壁の真下に地下トンネルを通すこと。そして、愛する者たちを救うための闘いが始まった。[167分/カラー/シネマスコープ] [more] | [投票(1)] |
★3 | UFO少年アブドラジャン(1991/ウズベキスタン) | 中央アジアの国・ウズベキスタン。映画『E.T.』を観たある男がスティーブン・スピルバーグ監督に手紙を書いた。「拝啓スピルバーグ様、素晴らしい映画でした。実は私の村にも似たような話があるのです。“宇宙から正体不明の飛行物体が接近中”という知らせがモスクワからあった次の日、バザルバイという男が野原に少年が裸で倒れているのを発見しました。バザルバイはこの子をアブドラジャンと名づけて家に住まわせることにしたのですが、それ以来アブドラジャンの周りで不思議なことが起こるようになって…」。
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★3 | 田舎司祭の日記(1951/仏) | 北フランスの寒村、アンブリクールに新しい司祭が着任した。しかし村人たちは彼に心を開こうとせず、淡々と務めを果たすだけの彼は村の中で孤立していく。村にやってきた時すでに病を得ていた彼は、さらに病状が悪化するのと村人たちに受け入れてもらえない苦しみとで、自分自身の存在や信仰の意味に疑問を抱くようになっていくのだった。そんな彼の日々の苦悩が、日記形式のモノローグで綴られる。ヴェネチア国際映画祭で撮影賞・国際賞など4部門を獲得。[110分/モノクロ/スタンダード] | [投票(1)] |
★3 | 太白山脈(1994/韓国) | 1948年10月、韓国内の左派が起こした反乱は、半島南部の町・ポルギョ(筏橋)にも飛び火した。たちまちこの町の左派グループが町全体を支配下に置くが、すぐに鎮圧部隊によって制圧され、彼らはリーダーのヨム・サンジン(キム・ミョンゴン)に率いられ、パルチザンとなって山にこもる。右派が占拠した町では、サンジンの弟で反共青年団長のサング(キム・ガプス)や中立派のキム・ボヌ(アン・ソンギ)らが一進一退の攻防の中を過ごしていた。やがて朝鮮戦争の開始と共に北朝鮮軍がやってきて…。[168分/カラー/アメリカンヴィスタ] [more] | [投票(1)] |
★3 | 自然の歴史(組曲)(1967/チェコスロバキア) | 貝類・魚類・爬虫類・昆虫類・鳥類・哺乳類・霊長類、そして人類に至るまでの進化の歴史を、銅版画・標本・実際の生物の映像などを使い、8つの章立てで見せる。「組曲」のタイトル通り、それぞれの章にはブルース・タンゴ・ポルカ・ワルツなど、それぞれ違った音楽が配されている。 | [投票(1)] |
★3 | 君の名は(1953/日) | 昭和20年5月24日、東京大空襲の夜。真知子(岸恵子)と春樹(佐田啓二)は、銀座で空襲の最中に出会った。二人は数寄屋橋の上で「戦争が終わってお互いまだ生きていたら、半年後ここでまた逢いましょう」と約束して別れる。しかしその半年後、真知子は、故郷の佐渡から来た伯父に縁談のため連れ戻されることになり、春樹とは逢えずに東京を去る。その後も長いことお互いの消息を求めていた二人がようやく数寄屋橋で再会した時は、真知子は既に縁談の相手・浜口(川喜多雄二)と結婚することが決まっていた。[127分/モノクロ/スタンダード] [more] | [投票(1)] |
★3 | 帰郷(1950/日) | 太平洋戦争末期のシンガポール。ダイヤの買い付けのため滞在していた佐衛子(木暮実千代)は、守屋(佐分利信)という男と知り合う。彼はかつて海軍の士官だったが、上官の罪をかぶる形で軍を去り、世界各地を放浪する旅に出ていたのだ。そんな彼に魅かれる佐衛子。やがて終戦を迎え、東京に戻った彼女は、偶然守屋の娘・伴子(津島恵子)と出会う。守屋もまた帰国していることを知っていた佐衛子は、この父娘を引き合わせようと考えるが、伴子には母の再婚相手である隠岐(山村聰)という養父が既にいるという事実を、彼女は知る。 [more] | [投票(1)] |
★3 | 夜ごとの夢(1933/日) | 酒場で女給として働くおみつ(栗島すみ子)は、息子の文坊(小島照子)だけを心の支えにして暮らしている。そこへ、かつておみつを捨てて家を出ていった夫・水原(斎藤達雄)が戻ってきた。何を今さらと憤慨するおみつだったが、結局子どものために同居することになる。水原はずっと会っていなかった子どもとも打ち解け、家庭生活は順調に見えたが、肝心の職がなかなか見つからず…。[64分/モノクロ/スタンダード] [more] | [投票(1)] |
★3 | 銀嶺の果て(1947/日) | 3人組の銀行強盗が北アルプス方面に逃走した。警察に追い詰められる犯人たちは雪の深い山奧へとなおも逃げていく。途中、雪崩で1人を失い2人組になった彼ら(志村喬、三船敏郎)はどうにか山小屋にたどり着くが、そこに暮らす純朴な少女(若山セツコ)と登山家の青年(河野秋武)を前に、2人の心境には変化が訪れる。[89分/モノクロ/スタンダード] [more] | [投票(1)] |
★3 | 抵抗〈レジスタンス〉 死刑囚の手記より(1956/仏) | 1943年、第二次大戦中のナチス傀儡政権下のフランス・リヨン。パルチザンの中尉・フォンテーヌ(フランソワ・ルテリエ)はスパイ容疑で逮捕・投獄された。脱走を考えて秘密裡に準備を進めるうち、彼は死刑判決を言い渡される。脱走など不可能だと考えている他の囚人たちをしり目に、彼は同じ独房の少年・ジョスト(シャルル・ル・クランシュ)と共に、脱獄を敢行する機会を虎視眈々と窺うのだった。そのチャンスがようやく巡ってくるまでの数か月が、乾いたタッチでドキュメンタリー風に描かれる。[102分/モノクロ/スタンダード] [more] | [投票(1)] |