★3 | フード・ラック!食運(2020/日) | 新米編集者の竹中(土屋太鳳)は、上司新生(石黒賢)より「ホンモノだけを集めた」グルメサイトの編集を任される。相棒として紹介されたフリーライターの良人(EXILE NAOTO)は、歯に衣着せぬ暴論を口にする厄介な人物だったが、確実に旨いモノを食べさせる店を嗅ぎつける「食運」に恵まれていた。そんな彼らに与えられた第一回のテーマは「焼肉」。他のグルメサイトで高得点を稼ぐ人気焼肉店に、竹中に引っ張り込まれた良人は店をコテンパンに貶すが、そこに居合わせた過去の因縁をもつ評論家・古山(松尾諭)と対決することになる。良人にとって、彼は焼肉屋を開いていた母・安江(りょう)をめぐる事件の加害者だった。〔104分〕 | [投票] |
★3 | 泣く子はいねぇが(2020/日) | 秋田県男鹿市。軽率に子供を授かりながら父親になり切れぬ青年・たすく(太賀)は、その無責任さに愛想を尽かした妻のことね(吉岡里帆)に別れを告げられた。戸惑いながら酒に溺れたたすくは、この季節のなまはげ祭を仕切る保存会長(柳葉敏郎)を前にして、全裸で面をかぶりテレビ中継のカメラに姿を晒した。2年ののち、ことねのみならず多くの隣人にも見放されたたすくは東京に居場所を求めたが、甘い期待を裏切られて帰郷した。母(余貴美子)には許されたものの、なまはげ保存会や地元民には白眼視されたたすく。だが、自分の血をひく娘・凪の父親でありたい彼は、恥を忍んでことねに頭を下げる。〔108分〕 | [投票] |
★3 | 羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来(2019/中国) | 現代の中国。森林地帯の樹々は伐採され、もともとそこを住処としていた者たちは安住の地を奪われていった。まだ未熟者の黒猫の妖精、シャオヘイ(花澤香菜)もまた楽園を奪われ、都会に流れ食べ物を漁る生活をおくっていた。そんな彼を襲い掛かる人間たちから救い、気のいい妖精の仲間たちとともに暮らせる島にいざなってくれたのが、植物を自由にあやつる妖精フーシー(櫻井孝宏)であった。そんな彼らに心を開いたシャオヘイだったが、「執行人」と呼ばれる妖術の腕を妖精たち以上に研ぎ澄ました人間ムゲン(宮野真守)の侵入によって平和を乱され、その腕で拉致された。抗うシャオヘイを制止し、ムゲンが連れていった場所とは…。〔105分〕 | [投票] |
★3 | シカゴ7裁判(2020/米) | ベトナム戦争渦中の合衆国。民主党は全国大会をシカゴで開いていたが、これを好機として次期大統領の地位を狙う議員たちに反戦の意思を伝えるべく、1万5千人の活動家と市民たちが公園に集結し怪気炎をあげた。だが、大会に向かう彼らを鎮圧すべく警察隊は集結、二者のあいだに激しい戦闘が繰り広げられた。この時民衆を扇動したとされる代表者7人は「シカゴ7」と呼ばれ、彼らを見せしめとして投獄するための裁判が後日開かれた。運動の主導者としてサシャ・バロン・コーエンらのヒッピー活動家、エディ・レッドメインら市民活動家らが顔を並べ、陰謀により無関係な黒豹党代表ヤーヤ・アブドゥル・マーティン二世も被告席に座らされた。〔130分〕 | [投票] |
★3 | 紅き大魚の伝説(2016/中国) | 老婆(ファン・シューラン)の語る物語。天人たちは16歳を迎えると、イルカに姿を変えて人界に立ち入り、その成り立ちを見て帰還するのが慣わしとなっていた。しかし、人界に深く立ち入ることは禁忌であった…。少女チュン(チー・グァンリン)もまたその儀式に従い、竜巻とともに人界に入る。だが、彼女は海に遊んでいたところを網に閉じ込められ、彼女を助けようとした人間の少年クン(ティミー・シュー)の命を奪う結果となってしまった。天界に戻ってもチュンは悩み、魂の番人にクンを甦らせてくれと頼みにゆくのだった。番人は彼女の半分の寿命を代償に復活を約束する。彼女を思う少年チウ(スー・シャンチン)は助けを申し出るのだが…。〔100分〕 | [投票] |
★3 | マティアス&マキシム(2019/カナダ=仏) | マティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グザヴィエ・ドラン)は30歳の幼馴染みだ。彼らはパーティーの席上で、友人エリカ(カミーユ・フェルトン)の撮る短編映画において行なわれる男同士のディープキスを演じ、そのときより友情を超えた感情をお互いに感じ始める。マティアスには婚約者がおり、彼女にまさる相手を今ここで認めるわけにはいかない。一方マキシムも長年育んだ友情の崩壊を案じ、独りオーストラリアに旅立とうと考えるのだった。彼らのあいだの感情が膨れ上がる前の別離にあたり、ふたりは思いの正体を確かめんとする。『トム・アット・ザ・ファーム』以来の、ドラン監督の自作主演作品。〔120分〕 | [投票] |
★3 | アニメーション映画 思い、思われ、ふり、ふられ(2020/日) | 高校一年生の由奈(鈴木毬花)は、人見知りが顔に出てしまう交際に奥手な少女だ。新しいマンションで出会ったしたたかな少女朱里(潘めぐみ)は、彼女といっぺんに友達になってしまう。そして、彼女らは同級生になった。朱里の幼馴染み、和臣(斉藤壮馬)が由奈をいざない、朱里の家での勉強会がはじまったが、そこには由奈が電撃的に出会った「王子様」理央(島崎信長)の姿もあった。彼は朱里の血のつながらない義弟だったのだ。だが、親たちの軽薄な愛情に運命を呪うことしかできず、一途に朱里を思う理央の心を知った由奈は、愛を告白した直後に「ふってください」と彼に笑いかけた。友情と愛情のつづれ織りは、これをきっかけに乱れを深くしてゆく。〔103分〕 | [投票] |
★3 | 窮鼠はチーズの夢を見る(2020/日) | 広告代理店に勤める恭一(大倉忠義)は受け身の恋しか知らず、妻帯者となった今でも妻と愛人のあいだを漂う気楽な恋を続けていた。そんな彼を尾行する者に気づき、恭一は彼が探偵をやっている大学の後輩・今ヶ瀬(成田凌)と知る。妻(咲妃みゆ)の依頼を受けて探ってくる今ヶ瀬に、恭一は事実をもみ消してくれと頼むと、彼は条件として肉体を求めてくるのだった。結局別の理由で妻が去ると、今ヶ瀬は頻繁に恭一のもとを訪れ、7年間彼に憧れ続けていたと語り、愛を求める。拒絶する恭一だったが、次第に強引な彼のペースに呑まれ、彼の愛を受け入れてゆくのだった。だが、恭一を慕う後輩たまき(吉田志織)、元恋人の夏生(さとうほなみ)が現われる。〔130分〕 | [投票] |
★3 | 俺の背中に陽が当たる(1963/日) | ビルの窓拭きに精を出す青年滋(浜田光夫)は、やくざだった兄の健三(内田良平)の収監中、健三の妻である幸子(南田洋子)とその息子の世話を懸命に焼いていた。兄は大好きだがやくざ稼業を嫌っていた滋にとっては、刑期を終えるとともに極道から足を洗い正業につく、と誓ってくれた健三のことばは何よりも嬉しいことであった。そして言葉どおり清掃業についた健三に、滋はガールフレンドの朝子(吉永小百合)と所帯をもつことを告げ、兄にひさびさの酒を勧めて激励するのだった。だが、健三の才を惜しむやくざ上司の小谷(北見治一)は事ある毎に健三に復職の誘いをかけ、手ひどい断りの言葉を浴びせられた。小谷は一計を案ずる。〔98分〕 | [投票] |
★3 | ステップ(2020/日) | 営業マンとして鳴らした健一(山田孝之)は、若くして妻を失い、一人娘の美紀を見捨ててはおけず営業職から配置転換してもらい、育児に没頭するようになっていった。彼の手腕を惜しむ上司(岩松了)はいつでも帰ってこいと言葉をかけ、同僚たちも彼をフォローする温情を見せたが、健一の決心は固かった。美紀を預ける保育園のケロ先生(伊藤沙莉)の指摘どおり娘の感情は不安定だったが、健一の献身は美紀を堂々と発言する勝気な娘へと変えてゆく。そして亡妻の父(國村隼)ら家族たちは健一の奮闘を気に入り、不変の息子として助力し続けるのだった。そんな彼に心を寄せる女性、奈々恵(広末涼子)が現われる。〔118分〕 | [投票] |
★3 | クレージーホース(1973/仏) | とある裕福な婦人(エマニュエル・リヴァ)が死体で発見された。同居していた息子アデン(ジョージ・シャノン)は姿を消しており、警察はその関係を疑って捜査を開始した。そのアデンは行く宛てもないままに砂漠をジープで疾走し続けていたが、その果てで奇妙な男と出会う。マベル(アシュミ・マルズク)という髭面の小柄な男は、ヤギやラクダら動物とともに暮らす優しい瞳をもった人物だった。食い違いはあってもマベルと友情を育んだアデンは、彼によって余計な懊悩を取り払われ、ためらうことなく街に舞い戻る。世間知らずなマベルを現代風俗に触れさせるアデンは、子供じみた楽しみに耽るのだった。フェルナンド・アラバール第2作。〔89分〕 | [投票] |
★3 | 死よ、万歳(1971/仏) | 内乱のスペイン。ある日、コーンパイプをくわえた大好きな父(イヴァン・ヘンリケス)が軍人に連行されるのを見た少年ファンド(メディ・シャウシュ)は、その日より父が加えられる拷問に苦しめられる悪夢に苛まれるようになった。父は帰ってくるのかと問う彼に、美しい母(ヌリア・エスペル)は忘れなさい、と口を噤ませるのだった。幾らかの時が過ぎ一通の手紙を見つけたファンドは、その文面から他ならぬ母が、父を共産主義者であると軍に密告したことを知る。その日よりファンドは父を求めて行動を始める、なおも襲い来る悪夢を追い払うためにも!劇作家アラバールの鮮烈な映画デビュー作。〔86分〕 | [投票] |
★3 | 大怪獣モノ(2016/日) | 地球に続発する天変地異の伏兵のように、日本に大怪獣モノが出現、破壊の限りを尽くし政府は対応を急いでいた。時を同じくして瞬時に人間の体内で増殖しパワーを与える「セタップX細胞」を創り上げた西郷博士(真夏竜)は、娘である美和(河西美希)の「セタップ細胞はありまぁす」との擁護も空しくペテン師の汚名を着せられて不貞腐れる。日本の危機に立ち向かえる可能性を持つ者が消え去ったとき、西郷は嫌がりながらも助手の新田(斉藤秀翼)に細胞を注射、ここに巨大ヒーロー(飯伏幸太)は誕生した。だが、心優しく欲望に弱い新田はモノを一時は追い返すものの、むしろマスコミに翻弄されるのだった。〔93分〕 | [投票] |
★3 | ハニーボーイ(2019/米) | オーティス(ルーカス・ヘッジス)は若くしてハリウッドで成功した俳優だったが、羽目を外し過ぎたある日飲酒運転で事故を起こしてしまった。服役は免れたものの更生施設に送られ、原因を探るべく過去の人生をノートに記せと命じられる。オーティスが思い出したのは父ジェームス(シャイア・ラブーフ)のことだ。道化師をやっていた父だったが、とくに人気を得ることもなくついには母と別れることとなり、12歳にして成功した子役である若きオーティス(ノア・ジュープ)に収入を頼っていた。そんな生活にいたくプライドを傷つけられていた父は、息子の成長を素直に喜べず、事ある毎に辛くあたるのだった。俳優ラブーフの自伝的作品。〔95分〕 | [投票] |
★3 | 聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY(2014/日) | 闘いを司る女神ながら、秩序と平穏を理想とするアテナが地上に転生した。彼女を護るべく肉体を究極まで鍛え、聖衣をまとい感性を神に近い段階まで研ぎ澄ました若者たちを、人は聖闘士(セイント)と呼んだ…。城戸財閥総帥の娘・沙織(佐々木彩夏)は、16歳の誕生日を迎えるとともにおのれがアテナ女神の転生体であることを知らされる。それを納得する間もなく、音速の拳をふるう鎧に身を包む刺客の攻撃にさらされる彼女は、危機一髪のところを少年たちに救われる。星矢(石川界人)を中心とする少年たちは沙織の守護を使命とし、サンクチュアリにおいて沙織をアテナの名を騙る逆賊として付け狙う教皇(山寺宏一)に立ち向かおうとしているのだった。〔93分〕 | [投票] |
★3 | 性の劇薬(2020/日) | 桂木(渡邊将)は自殺しようとしていた。彼は勤務する会社で思いがけないチャンスを与えられ、成功を見た。だが、感謝を込めて両親を水入らずの旅行に送り出してのち、彼らが事故死したことを知る。罪の意識に苛まれ夜の街をさまよった桂木は、情婦である綾香(階戸瑠李)が部下に寝取られるのを見たのだ。ビルの屋上のフェンスを越えた桂木。その腕を固く握った男がいた。彼は「棄てるならその命、俺に寄越せ」と言い放ち、桂木を裸に剥いてある部屋のベッドにつないだ。「やめろ」と叫ぶ桂木を嘲笑い、男は秘技を尽くして彼を責め苛む。やがて桂木はその男…医師を生業とする余田(北代高士)に調教され、虜となってゆくのだった。〔89分〕 | [投票] |
★3 | ゲルニカの木(1975/仏=伊) | 内戦のスペイン。ファシスト軍はローマ教皇と手を組み、名目のみでない政府軍となった。ゲルニカの大空襲を経て勝利は目前に迫り、ラミロの村の領主ラファエル(コッシモ・シニエリ )は最後の詰めを行なわんとしていた。謝肉祭のなか、この村にゲルニカの生き残りの女ヴァンダール(マリアンジェラ・メラート)がロバに乗って辿り着く。彼女を迎えたのは、ラファエルの息子で父を憎悪する男ゴヤ(ロン・ファーベル)。彼は女に名を問うが、その答えを得る前に大掃討作戦は開始される。アレハンドロ・ホドロフスキーやローラン・トポールとともに「パニック芸術運動」を牽引した監督フェルナンド・アラバールの第3作。
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★3 | ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口(2013/伊) | その昔、見えざる手によって土塊より人間を創ったという神の如く、大理石の中から息づく人間像を掘り出す芸術家の腕は、本来異教の徒であるカトリック教会の教皇たちをも魅了した。こうしてギリシャ、ローマの神々や人間たちの彫像を多数収集するヴァティカン美術館の礎は築かれた。それにとどまることなく、ミケランジェロやラファエロからファン・ゴッホ、サルバドール・ダリに至るヨーロッパ美術の全貌をここでは覗くことができる。本編はこの美の殿堂を俯瞰し、その実像に迫る稀有なる3Dフィルムである。日本語ナレーターは石丸謙二郎。〔66分/3D〕 | [投票] |
★3 | mellow メロウ(2020/日) | 小洒落た花屋「メロウ」を経営する独身男・夏目(田中圭)は、好きな花をいじりそのフランクな人柄で訪れる女性たちにお茶を奨めたりしながら、話に付き合えるような若者だ。今朝も通学を愚図る小学生の姪・さほ(白鳥玉季)に仕事を手伝わせながら、まずは親父の代からひいきにするラーメン屋に向かい、仏壇に花を供えるのが二代目の木帆(岡崎紗絵)との約束だった。登校する前に顔を出す中学生の宏美(志田彩良)は、夏目の顔を見ないことには落ち着かない性分のようだ。そう、夏目は何故か女性客に評判がよく、お得意様のカップルの片割れ麻里子(ともさかりえ)にも、ある日愛を告白されてしまうのだった。〔106分〕 | [投票] |
★3 | ザ・ファイブ・ブラッズ(2020/米) | ベトナム戦争終結から幾十年。あの日、無益な戦争に心ならずも身を投じたアフリカ系退役軍人4人(デルロイ・リンドー / クラーク・ピータース / ノーム・ルイス / アイシア・ウィットロックJr.)が、ある目的のために再集結した。彼らの目的とは、攻防の最中に彼らが手にし、いずれ山分けすべく地中に埋めた高額の金塊を掘り返すこと、そして4人をそこへ導き戦死した仲間ノーマン(チャドウィック・ボーズマン)の埋葬だった。彼らのひとりの息子デヴィッド(ジョナサン・メジャース)も同行、5人は戦地に降り立つ。金塊を換金してくれるという裏社会の大物とも話がつき、彼らは地雷原のなかにある目的地に足を進める。〔154分〕 | [投票] |