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ALPACAさんのあらすじ: 更新順

★3夜の儀式(1969/スウェーデン)「儀式」という名の奇妙な仮面劇を巡業している三人。その芝居内容から猥褻罪で判事に取り調べを受ける。妻と前夫の浮気を黙認する現夫の奇妙な三角関係、旅に疲れても巡業は続けなければならない心理。それらの芝居を見ることによって苦悩していく判事。ベルイマンのTV作品第一作をフィルムにして映画とした。[投票]
★5熊座の淡き星影(1965/伊=仏)ギルシャ悲劇のエレクトラとオレステスの伝説を題材に、米人の妻となったサンドラは、幼い時に父を亡くしていた。その姉と弟との関係。また、父親の謎の死を絡めたミステリィとなっているが、後期作品に一貫として流れる貴族の滅びの美学は、この作品が転帰となった。 [more][投票(2)]
★4白夜(1957/伊=仏)マストロヤンニ達と設立したプロダクションの第一回作品で、すべてセットで撮られた。港町で青年マリオマストロヤンニは毎晩運河の橋で人を待っているナタリアシェルと会う。ナタリアは一人の男を愛したが、一年後運河の橋のたもとで再会の約束をして、男は街を去っていった。悲嘆に暮れるナタリアにマリオは愛を告白した。彼女も次第に現実のマリオの愛を受け入れようと心は傾きかけるが。。 [投票(1)]
★4ベリッシマ(1951/伊)娘をベリッシマ(美少女)コンテストに入賞させ、映画スターになることを夢みている母親、アンナ・マニャーニ。この夢を実現するためには、あらゆる犠牲を惜しまない。という、その奮闘振りを描いたヴィスコンティの人情喜劇。マニャーニのために作られたこの映画により、庶民的な母親を。そして当時のイタリヤの女性を描いた。 [投票]
★4揺れる大地 海の挿話(1948/伊)原作は、ヴェルガの「マラヴォーリア家の人々」だが、ロケ地アチ・トレッツァの人々を出演者にシナリオなしでこの映画は作られた。漁夫のアントニオは魚の卸売り商に搾取される生活に嫌気がさし、自立して漁業を営もうとした。そのために彼は自分の家を抵当に入れ、漁業はうまく行ったが、ある日嵐のため船がだめになってしまった。彼の希望はすべて挫折し、卸売り商たちの嘲りを受けながら、彼は家族と一緒に家を出る。後期のビスコンティの作風は全くないが、イタリアのネオリアリズム映画の最高峰と呼ばれた。[投票]
★5異邦人(1968/仏=伊=アルジェリア)太陽がまぶしかったからという理由でアラブ人を撃ち殺すムルソーマストロヤンニ。自身の存在・自由を問いかけ、管理社会で異邦人として生きる方法を−法律を回避し、無関心の中に閉じこもり、不合理の中に逃げ込め。というカミュの原作を「挿絵」を入れるように忠実に、あまりに分かりやすく映画化。しかし、「原作に忠実に」の遺族の強い要望で、ヴィスコンティ独自の映画化ができずに、不本意な映画化とも。しかし、この解りやすさは、また見事にカミュの真実を追究できた結果ともいえる。[投票]
★5ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983/英)テキサスの石油会社のエリート社員マッキン・タイヤは、石油コンビナートの土地買収と、なぜか天体観測を命じられて、スコットランドの農村へ派遣される。土地買収は地元住民の反対に合うかと思いきや、村の人々は金持ちになれるう。と大乗り気!しかし、一人の老人が反対をし、交渉が難航しはじめる。一方、オーロラ発見の知らせを受けた社長も、直接この地に乗り込み。。漁村とその人々をシニカルで優しさに溢れたユーモアで描く。[投票]
★5シンプルメン(1992/英=米=伊)コンピュータ強盗に成功しながら、仲間に彼女を取られてしまう兄。弟は哲学部の真面目な学生。父はメジャーリーグ屈指の遊撃手で、ペンタゴンの爆破容疑で失踪したまま。父が逮捕された知らせを聞き、兄弟が刑務所に駆けつけると父はまた脱走をしている。兄弟は父を探してロング・アイランドに向かう。道中、癲癇をもつルーマニアの少女エリナと、ホテルの女主人ケイト、その元夫の親友のマーティン。という奇妙な彼らが探す父親を見つけることができるのだろうか!そして、彼らは最後に辿り付いた場所で、いったい何を発見したのだろうか! [more][投票]
★5ソナチネ(1993/日) 組長から沖縄での抗争の加勢に行ってくれと頼まれる村川ビートたけしは、それが自分を東京から追い出すための口実でもあることを知っているが、舎弟を連れて沖縄に向う。沖縄につくなり、仕掛けられた爆弾で殆どの仲間を失うが。そこから残った三人と地元のやくざで海辺の家に移り、何かを静かにカツ過剰に待ちながら、再び彼らを大きく巻き込む抗争の行きつく先は!意識的に作成されたリアルな暴力描写はここがひとつの到達点か。[投票]
★5HANA-BI(1997/日)元刑事の西ビートたけしには、不治の病に冒された西の妻岸本加代子がいる。また、刑事時代の同僚の堀部大杉漣は、捜査中に銃弾を受けて下半身不随となっていた。西の妻への想いと、堀部への想いを言葉を使わない映像で描く。やくざから借りた金で妻とともに逃亡をするというロードムービーの形で、暴力と叙情、動と静を巧みに描きわけるという、北野武映画の総集編か。[投票(1)]
★5ガープの世界(1982/米)結婚も欲望も無しで出産をした母。そうやって生まれたガープ。その母と息子と彼らをとりまく人々の数奇な。あるいは、そうならざるをえなかったメマグルシイ運命を淡々と静かに描く。悲劇と喜劇を繰り返し、それは次第に同じものとして見えてくる。人生のすべて以上のものを詰め込み、映画化は不可能と思わざるをえなかったアーヴィングの原作を、見事に断片を積み重ねて映画独自の味を出すことに成功した。 [投票]
★5パリ、テキサス(1984/独=仏)4年間行方不明だった男がテキサスのパリを向っている砂漠で発見される。彼を迎えにきた弟は、廃人の様になっている兄をロサンゼルスに連れて帰る。男はそこで別れていた息子と再会し、自身の記憶を取り戻し、息子との距離を埋めようと努力し始める。そして、父と息子は、消息を絶っていた母親の行方を探す旅に出るのだった。言葉を失った男が、再び自分の言葉を取り戻すまでの、心の旅をつづったロードムービー。ヴェンダースが、アメリカの砂漠を描くには絶妙なS・シェパードのホンとライ・クーダの音楽を得て、風景で物語を描き、男の探し求めたものの先にあるものを描ききった。 [投票(5)]
★4プロミスト・ランド 青春の絆(1988/米)デイヴジェイソンの家では高校のバスケットの優勝パーティが行われていた。デイヴと同級生のダニーキーファーは、ほのかに恋をしていたデイヴの恋人メアリートレイシーに別れを告げた後、その日街を出て行った。それから数年が経ち、デイヴはアッシュビルの警察官っとなり、メアリーは大学生になっていた。そしてダニーは夢も希望を喪い、敗れた人生を送っていたが、出会ったばかりのあばずれ(死語好きです)女ベブメグと結婚をし、故郷に戻り再び人生をやり直す為故郷に戻るが。。青春の光と影。夢と挫折の巡り合わされる場所こそ、約束の地なのか。[投票(1)]
★5ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の七日間(1992/米)テレビシリーズ「ツイン・ピークス」劇場公開版として、ローラが殺されるまでの七日間を描く。しかしそれは、TVのように物語を描くことではないため、日本では大いに騒がれたと同時に何も解決されていないという大いなる不評をかったリンチ快心の一作。か?悪の世界に魅入られた娘のローラと同じく悪の領域に入り込んで苦しむ父親の愛憎劇でもあり、死をもって悪と闘う物語とも、救済映画とも。って、わたしのあらすじだとこんなになってしまいますよ! [more][投票(3)]
★5フラート(1995/日=独=米)ニューヨーク、ベルリン、トウキョウで起こる3つのオムニバス映画。まったく関連のないそれぞれの都市の登場人物たちは、言葉は違うが、ほとんど同じ台詞をはなす。同じ言葉なのに、全く違う感情と、異なる受け取られ方。異なる3つの場所で同様の状況が起こったとき、異なる文化と登場人物の異なる個性や性別によって、どんな変化、活力の違いが現れるのか!というオムニバス全体を通じた奇妙なメッセージ。 [more][投票(1)]
★5愛・アマチュア(1994/英=米=仏)修道院を出てポルノ小説を書いているイザベルイザベル・ユペールは、ある日カフェで記憶喪失のトーマスマーティン・ドノヴァンと出会う。イザベルは彼に好意を持つが、トーマスのまわりにはトラブルの影があった。初対面で愛してしまった聖処女のような元尼僧が、彼の過去をさがし求める探偵さながらに登場し、推理ドラマの展開をたどりながら "アマチュア" <初めて愛を知った心>を発見する旅を描いていく。 [more][投票]
★4告白(1981/米)1948年ロザンゼルス。カソリックの司祭デスロバート・デニーロは建設業界の大物ジャックの娘の結婚式を行っていた。その頃、売春宿で男の死体が発見、続いて娼婦が殺される。デスの兄で警官のトムロバート・デュバルは教会関係者とジャックが関係しているとにらみ、そこへデスも浮上してきた。 この当時の二人が神父と刑事という兄弟での対決という様は絶品すぎる。 [more][投票(1)]
★4パンチライン(1988/米)医学部を放校になったスティーブントム・ハンクスは、街のスタンダップ・コミック・バーでの人気者。一方、ライラサリー・フィールドは、子供がいる主婦で同じようにスタンダップ・コミック・バーに立つのだが、客の受けが悪い。そんな二人が出会い、惹かれあう。またスティーブンの教えで客に受けるようになるライラ。そして、TV局主催のコンテストに二人で出場することになるが。。はたしてその結果は!そして、二人の間はどうなる! この映画では男女として惹かれあう二人なのに、『フォレスト・ガンプ』では母子となってしまう二人ってのも、可笑しい。と当人達も思ってくれているでしょう。 [more][投票(4)]
★5愛すれど心さびしく(1968/米)口がきけず、耳も聞こえないシンガーは、親友が精神病院へ送られたため、独りで部屋を借りて住む。その部屋は娘ミックの部であったのだが、事故で骨を折った父の医療費にあてるために貸す事にしたのだ。 他者と通じ合うことが難しい世界に生きるからこそ、あたたかさを求め、同じような孤独な人々が彼の仲間になってきた。 彼の周りを囲む人々に不幸の網がめぐらされると、彼はそれを彼の方法で知り、彼の方法で孤独な人々の心に明りを灯す。マッカラーズの原作を役者人の好演により、鮮やかな映像化に成功。 映画のラストで人間の孤独の深さを突きつけられる。 [投票(1)]
★5ボクサー(1977/日)過去に勝っている試合を故意に負けて辞めた元ボクサー(菅原文太)は、弟を片足に障害のある男(清水健太郎)に試合の事故で命を落とされてしまう。健太郎は自分を憎む文太のもとに弟子入りをする。文太の娘と健太郎との恋愛。愛憎を持った二人のトレーニング。遂に健太郎は新人王決定戦に出場し、網膜剥離の文太の見守る中、ついに![投票]