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[POV: a Point of View]
仄暗い闇の中で…むせび泣く1人のおっさん

傍から見れば不気味であろうか…であろうな。A:終日豪雨 B:記録的瞬間降雨量 C:最大不快指数 (注:おっさんのとき見たものだけではない)
A★5病院で死ぬということ(1993/日)死ぬということを描いた部分の抑えた台詞回しや固定カメラに作為を感じるとしても、この死にゆく者にしか感じ取れないと思わせる市井の風景や何気ない人々の営みの美くしさと愛おしさ。言葉で「生きろ」と言うより百万倍の効果がある。少なくとも俺には…。投票(3)
A★3二十四の瞳(1954/日)全篇に流れまくる童謡唱歌が問答無用に涙腺を刺激する装置と化するので、逆にこの映画が内包するらしきロマンティシズムや反戦イズムは涙に霞んで見えなくなるという完全な戦略ミス。反撥を覚えつつも一種異様とも言える徹底振りには極北を感じた。投票(3)
B★5初恋のきた道(2000/中国)人を好きになるという1点だけを描き映画はここまで持たせられるものだったのかという驚きは絶えなき手法変革中毒イーモウの敢えての陳腐が皮相に倍加する。ツィイーちゃん可愛やは淡彩背景でピンク映えの色計算で無敵レベル。ビッチ本質が隠し味。投票(4)
B★5泥の河(1981/日)公開当時このレベルの映画は昔の日本映画には幾らでもあったという評が多かった。しかし、矢張りこれは80年代の時点で50年代を描いたからこその映画だと思う。このような全編を被う哀しみに充ちあふれた情感は「今」を描く映画では決して出せない。投票(5)
B★5私が棄てた女(1969/日)棄てたのは、過去や階級であり親兄弟や自分史であるという自己反省と自己憐憫の高踏的語り口の彼方から、枠を撃ち抜き自走し始める奇跡の天使小林トシエのキャスティングこそ総て。それだけに、敢えて理に落ちたラストのパートカラーは余分だった。投票(2)
B★5サウンド・オブ・ミュージック(1965/米)大甘お子様ランチでも贅の限りを尽くし冴えた演出にかかるとヒネた大人でも涙する。結婚式や音楽祭の巨大なリアリティとアルプスの大パノラマの美しさに素直に感銘した。そして、今でも「エーデルワイス」を聞くと胸が熱くなる。投票(2)
B★5アイス・ストーム(1997/米)エゴヤン的退いたアプローチが転じて終盤のカサヴェテス的に肉を切る展開に迫るあたりで醍醐味は充足されるが、更にラストで反転されるうっちゃり展開には世界が変じて全てが許容可能となる。前作に続き連チャンされるアン・リーの珠玉のラスト。投票
B★5遥かなる山の呼び声(1980/日)今更の『シェーン』焼き直しであるとか、安易な字幕使用やズーム用途の拙劣さを悉く吹き飛ばす親子の日常を描いた部分のリアリティある切り込み。病院屋上での倍賞吉岡の会話には唸った。そして、ラストの超弩級の感動が決定的。投票(2)
B★5異人たちとの夏(1988/日)主人公宅を名取が訪れる場面や寄席の外での片岡との邂逅シーン等、尋常じゃない世界との接触を日常に埋没させる山田の巧妙な台詞回し。浅草シークェンスは全て突出するが、マンションのパートも都会の孤独を表出させ冷めた金属のように心を穿つ。投票(6)
B★5東京物語(1953/日)戦後小津フィルモグラフィ中、物語へ準拠が形式への拘泥と拮抗し、感情吐露が諦念と併置された点で『東京暮色』と双璧。スタティックな構図と華麗なカッティングのリズムの錯綜。そして、熱海での眠れぬ夜を海辺で過ごす老親への想いが絶対強度を付与。投票(1)
B★4愛情物語(1955/米)陳腐化を免れて輝きを持続する奇抜は希なのであって、豊穣な資本に裏打ちされた王道な通俗ドラマは永遠性を保持する。ジョージ・シドニーの奇を衒わない作風と物語に対する確信の強度は並ではない。趣味ではないが認めざるを得ない。投票(1)
B★4刑事物語(1982/日)武田鉄矢に何一つ期待するものもなかったが、予想外の蟷螂拳の健闘に加え直情的に盛り上げる激情の爆発。ベタを恐るるなかれ。聾唖者をヒロインにというのも、あざとさを感じないくらいに心情が籠もっていた。拓郎主題歌も冴える泣きの終盤。投票(1)
C★2メリーゴーランド(1974/伊)観客に媚びない映画なんて無いのであるが、それでも作り手の矜持の欠片くらいは見せて欲しい。過剰な音楽に煽られラストで泣ける自分が呪わしい。可愛いくて可愛そうな少年を襲う不幸の徹底連鎖。パクリ企画は結構だがジャンル固有の似非真面目が耐え難い。投票
この映画が好きな人達

このPOVを気に入った人達 (6 人)sawa:38 ことは ボイス母 はしぼそがらす Yasu uyo