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マッツァさんのお気に入りPOV(1/4)

おすすめPOV
君はデレカンを見たか!ディレクターズカンパニー(通称デレカン)。1982年、広告代理店出身のプロデューサー宮坂進を中心に、当時の新進若手監督たちによって結成された映画製作プロダクション。設立には、フリー助監督から監督デビューを果たし、それぞれ第一作が話題をよんだ長谷川和彦(36歳・以下全て当時)、相米慎二(34歳)、学生時代から自主制作映画作家として注目を集めていた大森一樹(30歳)、黒沢清(27歳)、石井聰亙(25歳)、同じ自主制作畑出身ながら独自にピンク映画界から一般映画への路を切り開きつつあった井筒和幸(30歳)と、若くしてピンクのベテランともいえる作品数を誇る高橋伴明(35歳)、さらに日活ロマンポルノ出身の池田敏春(31歳)と根岸吉太郎(32歳)が参加。大手映画会社の撮影所が若い作家達に門を閉ざすなか、全く新しい映画製作集団として注目を集める。以後、年に2〜3本の作品を世に送り出しながら、92年に資金難のため倒産。その10年の歴史を閉じる。ぽんしゅう
日本映画の「楽天」的改革改善史何でもそうですが行き詰まって展望が見えなくなると、何処からか救世主が現れたり、内部からドラスティックな奴が出てきたりで、結構何とかなるものです。戦後の日本映画にもそんなエポックメイキングな映画や人物がいるもので、そのあたりの代表的なものを大雑把に二つ三つづつ拾ってみました。まあ、面白いかどうかは分かりませんが・・・。50年代に黒澤明溝口健二が欧州で評価され、日本映画の海外向けブランドが確立(A)されました。一応、外国人も日本映画に目を向けて価値を認めてくれたわけで、これがなければ今ごろ邦画なんて消滅してたかもしれません。そして国内の大隆盛期を迎えるわけですが、隆盛はマンネリと紙一重。松竹ヌーベルバーグ(B)なんていって大島渚篠田正浩ら若造達が爺さんたちが大切にしてた壷みたいな大船調作法を叩き壊してみたり、一方、客寄せの花形時代劇やアクション活劇の定番ジャンルもだんだん飽きられてくると、ちゃんと工藤栄一深作欣二らによって内部から新陳代謝を果たし新たな定番化(C)が生まれました。でも今になって振り返ると、日活の絶対裸主義や松竹の『男はつらいよ』シリーズ化みたいに、会社側の要請って結局は縮小均衡策だったんだなと思えるジャンル固定化現象(D)もありました。そして、ついに映画界の閉鎖性はピークに達し新しい才能を外部に求めるしかなくなります。そこで作家やらミュージシャンやら様々な分野からの監督参入があったのですが、結局森田芳光黒沢清あたりのセミプロや学生あがり(E)、大林宣彦みたいなCF畑からの乱入(F)、北野武に代表されるタレント・役者監督(G)あたりが生き残った(あっ!伊丹十三は死んだな)感じです。あとは金がなければ映画は撮れないわけで、サイフの変化(H)の方を見てみると企業メセナだ、ソフトの時代だと騒がしかったバブル期が終わってみれば、角川や「踊るなんとか」みたいに出版社と放送局、そして投資効果の高いブランドアニメが生き残ったということでしょうか。まあ、ざっと見渡すとこんなところ。果たしてこれで未来はあるのか!なんて興奮せず。とりあえず「楽天」でいきましょ楽天で。ぽんしゅう
東映・実録ヤクザ路線とそのモデルたち70年代を中心に、東映作品の核を成していた「実録ヤクザ路線」。「任侠物」と「極道物」の狭間で光り輝いたその作品群を、モデルとなった人物・組織・抗争と、わかる限りでまとめてみました。後期になるとネタも尽きてきて、実録と銘打っただけのフィクションも増えてくるようになります。実在の方のお名前はその世界では結構有名なことが多いので、気になった方は検索をかけてみても面白いかと思います。 A・・・『仁義なき戦い』シリーズ B・・・『新仁義なき戦い』シリーズ C・・・山口組三代目・田岡一雄組長関連 D・・・安藤組関連 E・・・ローカルやくざシリーズ F・・・刑務所(ムショ)シリーズ G・・・その他山口組関連 H・・・その他Myurakz
ウエスタン映画入門今では廃れてしまいましたが、映画史を語るうえで欠かすことの出来ない、一時代を築いた「ウエスタン」映画。長い間、誰かこのPOVを作ってくださらないものか、と思いつづけてきましたが、「入門編」を自分で作ってみました。ウエスタン映画に興味があるけどほとんどみたことがない、という方に参考になるといいのですが。shaw
破滅のメカニズム 脚本家・笠原和夫の世界2002年12月12日、巨星堕つ。綿密な取材力と緻密な構成力を兼ね備え’70年代最高の脚本家との呼び声も高い故・笠原和夫氏の手掛けた作品を総ざらい。 A:日本侠客伝とマキノ雅弘監督作品 B:仁義なき戦いと深作欣二監督作品 C:総長賭博と山下耕作監督作品 D:その他やくざ・犯罪映画 E:初期作品 F:歴史映画 G:その他 H:脚本協力、構成のみ町田
ビバ!クレージーキャッツ中学時代に『日本一のホラ吹き男』を鑑賞して以来、私の人生観は変わりました、いやマジで(笑)。日本一の男が社長にまで出世したかと思うと、落ちぶれサラリーマングループや泥棒仲間が意気発奮、世の中をひっくり返すようなことまでやらかす。時代も現代に限らず、昭和初期から江戸時代、はたまた戦国の世まで駆け巡る!後にも先にも日本でここまでやったコメディーシリーズは無い(と思う)。「こりゃまたどういうわけだ、世の中間違っとるよ」と思ったらぜひ観て下さい。A=クレージーの面々勢ぞろいのクレージー作品。B=日本一のサラリーマン・植木等主演作品。荒馬大介
東映ピンキー・バイオレンス入門**18歳以上の異常な方のみ閲覧して下さい**町田
続・キネ旬ベスト10・最多ランクイン監督は誰だ! ■60・70年代篇■ この20年間に最もキネ旬ベスト10に数多くランクインした監督は・・・高度成長とその歪みが顕在化した時代。60年代はオトワ・新藤コン・市川カンヌ・今村バカヤロ・大島が各6本で新風を吹き込みメンバーが一新。旧世代テンノー・黒澤マサキ・小林ハニー・羽仁ジジネタ・山本とともに5本と気を吐き大混戦。そして迎えた70年代、トラジロ・山田がなんと10本と大ブレイク!それに続くは7本のジジネタ・山本ジンギ・深作ヌレタ・神代の姿も見え隠れするが・・・さてさて結果は→→サブコメント欄でどうぞ。ぽんしゅう
新・キネ旬ベスト10・最多ランクイン監督は誰だ!  ■80・90年代+00・01年篇■ この20年間に最もキネ旬ベスト10に数多くランクインした監督は・・・バブルを挟だアップダウンのジェットコースター期。80年代、スタジオシステム崩壊の中、突如現れた新星ロリータ・大林を、リメイク攻撃でコン・市川が迎え撃ち共に5本のランクイン。続いてこれも新旧マンガヤ・宮崎カンヌ・今村が4本で続く。90年代、ジュンCF・市川ブルー・北野と場外からの乱入が続いて共に6本ランクイン。スタジオ監督全滅かと思いきや、80年代3本、90年代4本、00年代にも1本とコンスタントに稼ぐあの男がいた!・・・さてさて結果は→→サブコメント欄でどうぞ。ぽんしゅう
キネ旬ベスト10・最多ランクイン監督は誰だ! ■40・50年代篇■ この20年間に最もキネ旬ベスト10に数多くランクインした監督は・・・第二次大戦と終戦の混乱、復興期。40年代は巨匠の独壇場。テンノー・黒澤ケースケ・木下マツゴロウ・稲垣の3人が各6本でまずリード。それを1本差の5本でナンパ・溝口ダンディ・小津のワールドワイドコンビが追う。50年代に入ってケースケ・木下が9本、テンノー・黒澤も8本と快調に飛ばし楽勝、逃げ切りかと思いきや・・なんと伏兵キマジメ・今井が一気に11本ランクイン!!・・・さてさて結果は→→サブコメント欄でどうぞ。ぽんしゅう
愛すべきサントラ(邦画編)映画の楽しみ、それは映像とシナリオだけじゃありません。 音楽! そう音楽なのよ。ヒットチャートだけが、日本のミュージック・シーンじゃないんだってば。Linus
マイナーな男と呼ばれて・・・邦画が好きなんです、私。理由なんて特にありません。主義主張?ありませんよ。ようは惚れてるってことですかね。おかげでマイナーな男と呼ばれて数十年。ハリウッド映画をろくに観ない私は、周りからもなかなか映画ファンとして認めてもらえません・・・いや、愚痴を言ってる分けじゃないんです、かまやぁしません・・・とびっきりの美人ならもちろん、少々器量が悪くたって一生付き合いますよ。惚れた弱みでさぁ。皆さんも、気が向いたらつきやってくださいな。こんな映画にも。・・・◎もっとコメントを! ○お暇ならどうぞ ●自己責任でお願いします ぽんしゅう
私は秋吉久美子のファンであるここだけの話です。今から20年ほど前、私は女優の秋吉久美子さんと結婚を前提にお付き合いをしていました(当時、私のような人がたくさんいたようですが)。しかし80年代初頭、私は泣く泣く久美子を棄て今の妻と結婚しました。以来、妻一筋(という事になっています)。久美子とはもうずいぶん会っていません。会いたい!・・待っていてくれ、あの時の映画館で・・・(A・・久美子きらきら時代 B・・久美子ひらひら時代 C・・久美子つやつや時代 D・・久美子???時代)ぽんしゅう
死んだピラニアが残したものは・・・追悼・室田日出男お疲れさまでした、室田日出男様。あらためて貴方のフィルモグラフィーを拝見しております。何本の映画にご出演されたのか・・おそらく200本に及ぶのでは・・。『仁義なき戦い・代理戦争』『同・頂上作戦』の早川のいつも戸惑っているような目、悲哀を誘いました。『狂った野獣』のタフな警察官。私は『ロボコップ』の原型であると疑いません。『野獣死すべし』の松田優作との列車内の攻防、恐ろしかったです。それと貴方の名を一躍有名にしたTVドラマ『前略・おふくろ様』の半妻の親分、楽しかったです。・・・ありがとうございました。 A・・60年代 B・・70年代 C・・80年代 D・・90年代 E・・00年代ぽんしゅう
脚本職人・橋本忍の技 厳選伊丹万作に師事し姫路でサラリーマンをしながら手がけた『羅生門』でデビューし、黒澤明と共に世界に名をとどろかせ日本を代表する脚本家・橋本忍の代表作品の紹介。シナリオ作家協会編集の「年鑑代表シナリオ集」に掲載されている代表シナリオと私がお薦めする作品(仇討、霧の旗)。A、B、Cのレベルはシナリオの評価。斎藤勘解由
非告白的女優論;クロスオーバー70’A:秋吉久美子様の項。B:桃井かおり様の項。C:原田美枝子様の項。けにろん
双葉十三郎が選ぶ日本映画監督50人淀川長治氏亡き今、日本映画史を草創期から語れる唯一の人双葉十三郎。そんな双葉氏が選んだ20世紀日本映画監督50人。キネ旬のシリーズ企画(聞き手・構成/桂千穂氏 協力/植草信和氏)を基にPOVを作らせて頂きました。≪A:草創期 B:戦前黄金期 C:戦後黄金期1 D:戦後黄金期2 E:70年代以降〜現在≫ なお、その監督の作品が複数作登録されている場合は、代表作と思う作品を1本勝手に選びました。AONI
−チャンバラ映画の浮世絵師−三隅研次大映時代劇を支えた職人監督の中でも、ひときわ異彩を放った三隅研次。血生臭く殺伐とした内容でも、浮世絵のような極彩美と大胆な構図。「刀」をこれほど妖美かつ恐ろしく撮る監督を他に知らない。『座頭市』シリーズや『子連れ狼』シリーズ等、世界(特に香港アクション)に与えた影響は計り知れず。54歳という早すぎる死が時代劇衰退を早めた? <<A:市川雷蔵主演作 B:勝新太郎主演作 C:若山富三郎主演作 D:長谷川一夫主演作 E:その他作品>>AONI
つぶやき続けた男・神代辰巳の仕事日陰に咲く花のようなやさしさで、ひとの“生と性”を見つめつつ独り言をつぶやき続けた男。執拗に被写体を追い続ける視線は、女の強さと男の危うさを見る者に強烈に焼きつけた。70年代の作品では画と音声のミスマッチによる内面表現を試み、ついには映画表現そのものを破壊してしまう。83年の『もどり川』あたりでようやく表現スタイルの立て直しをはかり、劇場公開作品としては遺作となった『棒の悲しみ』へと至る。その遺作で独り言をささやき続ける主人公は、神代監督の化身のようにも見える。 (A・・60年代、B・・70年代前期、C・・70年代後期、D・・80年代前期、E・・80年代後期、F・・90年代)ぽんしゅう
映画は新東宝(大嘘)A:新東宝の顔 中川信夫 B:新東宝の若頭 石井輝男 C:その他傑作の誉れ高い作品 D:凡 E:初期正統派作品 F:初期エノケンプロ提携作品 G:新星映画提携作品 オマケH:復活への怨念〜大蔵映画制作作品町田