★3 | 赤線玉の井 ぬけられます(1974/日) | 群像劇のうえ、横の繋がりが無い為にストーリーは希薄で面白さは無い。但し、所々に熱きトラウマ残像を残すのは神代+姫田の成せる業か?そして気になるのは「児玉誉士夫邸セスナ機特攻事件」との関わりで・・・ [review] | [投票(1)] |
★4 | (秘)色情めす市場(1974/日) | SEXを記号としてしか感じられなくなってしまう生き方。彼女には弟すら「男」という記号にしか過ぎなくなる。それを丹念に(冷徹に)描いたからこそ、唯一母に対する感情の爆発が映える。そして・・・ [review] | [投票(6)] |
★3 | 四畳半襖の裏張り(1973/日) | この作品から何かを読み取ろうとする事に疲れた。永井荷風というブランドでポルノをエロスと言い換えた当時の知識人も哀れ也。もちろん、宮下順子の濡れ場は絶品です。 | [投票(1)] |
★5 | 冬の華(1978/日) | 俊藤浩滋+倉本聰+クロード・チアリという誰が考えても完全なるミスマッチが、意外や伝統ある東映任侠を異次元へと昇華させた。スタッフ・キャストそれぞれが非常に良い仕事を競い合い、それが何と見事に融合してしまったのだ。 [review] | [投票(3)] |
★5 | 座頭市(1989/日) | 木枯し紋次郎がブルースなら、座頭の市はジャズなんだよなぁ。勝新監督はさすがに自分の「撮り方」を心得ている。やはり市を誰よりも知っているのは彼なんだ。本物の血と大麻の香り溢れる逸品です(?) | [投票(2)] |
★3 | あゝ零戦(1965/日) | 戦後20年経ち、デパートの屋上に展示される零式艦上戦闘機・・・好奇の目、冷ややかな目、懐かしむ目。ただひとつ確かなのは、その機体はかつて空を飛んでいたという事だ。<それは何の為に!><今の俺達の為だったか・・>オープニングで全てが語られる。 | [投票] |
★1 | 残侠(1998/日) | 東映任侠映画の生みの親俊藤浩滋が時間と金を掛けて現代に蘇らせた代物がコレだとは・・・ [review] | [投票] |
★4 | 続・忍びの者(1963/日) | 戦国史の有名な逸話をなぞっていく大河風には「歴史ファン」としては満足する。ただし「映画ファン」としてはこれで満足出来たのだろうか。今回もまた主役は添え物であった。天下人三者のキャスティングで全てが読めてしまうのも単純といえば単純過ぎる。 | [投票(1)] |
★2 | 忍びの者(1962/日) | このヘタレ感は時代を超越する。今となっては小学生向けの忍術紹介映画の域を一歩たりとも出ることは無い。「元祖」としての敬意は払うが、どれもこれもが中途半端な描写では誉め所が見つからないじゃないか。 | [投票] |
★4 | あずみ(2003/日) | 日本の辛口批評家が酷評し、ハリウッドが「金」を出したがる才能とは?・・なんて構えて観ると、そんなこたぁどうでも良くなる面白さ。だけどちょっと悪ノリし過ぎは批評家たちの神経を逆撫でします。 [review] | [投票(5)] |
★3 | 電送人間(1960/日) | 走査線でブレる顔、放電しながら走る男。40年以上経った現在でも、このリアルな「ウソ」は素晴らしい。つまり『マトリックス』よりは現実味があるという事だ。 | [投票(1)] |
★1 | 美女と液体人間(1958/日) | 破綻したストーリーを取り繕うとするも、もうそんな事どうでも良くなる程の出来。それよりもアノ頃はTVと三面鏡が贅沢品だったのか・・とか、「トランク一杯の5千円札」というような台詞に心震えた。 [review] | [投票] |
★4 | 博徒斬り込み隊(1971/日) | 鶴田浩二主演での膨大な作品群の中でも、この面白さは抜きん出ている。各役者のイメージキャラが「そのままの役」に反映されている面白さはマンネリではなく、安定感そして安心感に満たされる。 | [投票] |
★5 | 楢山節考(1983/日) | 「喰う」為にはどんな事でも為す掟。人間の生存本能の凄まじさを極限とでもいうべきエピソードで抉り取る。ただ惜しむらくは「所詮は人間もただの生き物」というメッセージが明確過ぎるカットで執拗に挿入されてしまう。観客はそれほど馬鹿ではありません。 [review] | [投票(1)] |
★3 | パーフェクト・ワールド(1993/米) | この男は「父親」に幻滅した後、たった一枚の絵葉書によって「父親」の幻影を作り上げ、しゃにむにそれを追い求めた。そう、この作品にはひとりとして「父親」は出てこない。父権不在のアメリカの病巣が見える。 [review] | [投票(2)] |
★4 | 木枯し紋次郎 関わりござんせん(1972/日) | クールというだけで語りきれない紋次郎という男の哀しさが全篇を締め付ける。この男、殺されないから生きているだけだ。自ら何かを求めて歩いている訳ではない。今も土埃の街道を歩き続けているのか?この救いの無い物語はあまりにも切な過ぎる。 [review] | [投票] |
★3 | ミスティック・リバー(2003/米) | 少年期のトラウマが核心に据えられるべき物語において、それを深く書き込まないから彼等の関係に深みも感情移入も出来ない。下手なサスペンスにした分だけ遠回りをしている。「友情」が「遠慮」に変わっただけのトラウマなんて面白い訳がない。 | [投票(3)] |
★3 | イン・アメリカ 三つの小さな願いごと(2002/アイルランド=英) | 淡々と、だが常に不安な日々を過ごす描写。そういった状況下での娘たちのあどけない姿を見やる夫婦の演技がとてもリアルで恐ろしい。焦燥感の中でもがく経験を持った者ならばきっとわかるはずだろう。 | [投票(1)] |
★5 | プレデター(1987/米) | TV放映されてた「モノ」をついつい最後までまたも見ちまった。なんだかんだ言って、やっぱり面白いんだなこれが。娯楽映画の要素ごった煮のサービス精神は私的に満開でした。冷静にみて「高品質」であることは確かでしょう・・? | [投票] |
★4 | 大菩薩峠(1966/日) | 物語の中の誰をとっても主人公になれるであろう密度の濃い書き込みがされている。未完の原作ならば、それを逆手にとって岡本喜八・橋本忍ならではの『続・大菩薩峠』を創って欲しかった。 | [投票] |